現代社会で「ヒマラヤ5000年の知恵」を活かして楽になる方法

  • LINEで送る
2015.12.06

12318113_546939575472250_1344859062_o

『ヒマラヤ聖者の太陽になる言葉』(相川圭子著、河出書房新社)の売上が好調で、Amazon総合ランキングでは上位をキープし続けています。

ヒマラヤ5,000年の知恵を凝縮したこのちいさな本が、これだけ求められる現代とはどんな時代なのか? また、いまの世の中で幸せに生きるにはどうしたらいいのか?

著者であるヨガマタ相川圭子さんに直接お会いして、詳しい話をお聞きしてきました。

■内側と外側のバランスを上手にとることが大切

相川さんは著書のなかで、「本当の自分になることが真の幸福を得ることになる」と繰り返し説いています。

しかし、本当の自分や真の幸福といったことは、経済的成長や、個人の成功といった現代の価値観とは相反するように感じます。

現代社会に生きながら、どうやったらその方向に近づいていけるのかをお聞きしたところ、相川さんはまずこうおっしゃいました。

「心はすばらしいのですけどね」

本書のなかに、「幸福は心が喜ぶことではない」、というくだりがあります。そして、心は「人間だけに与えられたもので、いろいろ便利なものをクリエイティブにつくり出してきた」と相川さんはいいます。

心が悪いのではなく、私たちが心とどうつきあうのかが大事なのですね。

「人間は自分の外にあるものばかりに目を向けて、自分たちのなかにある無限の存在、見えない力でつくり出された不思議な力には目を向けません。そのために、多くの人が競争社会の中で疲弊してしまっている状態なのです」

たしかに、現代人は増え続ける情報や複雑な人間関係に囲まれて、知らないうちにかなり疲れてしまっているのかもしれません。

それは私たちが、外側にあるものにしか目を向けていないからだと相川さんはいいます。「もっと自分の内側を見つめ、そこになにがあるのかに気づいてください」

大切なのは「バランス」。内側にある根源の自分を知った上で、外側の世界に生きることは可能なのだそうです。

■現代人が苦しむのはエネルギーが放電のせい?

「より多くの人が自らの内側に目を向けて、つながっていくと、もっと愛を持って世の中がつくられていく」と相川さんは続けます。

「破壊的ではなくて、愛や調和を盛り込むことで、世の中がもっと平和になって、みんなの心が安らいで、本当の幸せに近づいていきます」

さらに、長年のヒマラヤでの修行を経て、相川さんには人がなぜ苦しむのか、どうしたら苦しまないようになれるのか、どうしたら才能を開発できるのか、といったことまで、わかるようになったというのです。

「ヒマラヤの教えっていうのはヨガを取り入れているんですけど、ヨガはもともと『調和』っていう意味なんです。単なる健康法ではなく、本質に出会っていく、そういう教えなんです。

本質のクオリティーというのは神聖なんです。愛がいっぱいあるし、生命力がいっぱいある。そこにつながることで、いくらでも汲み出すことができるんだけど、現代人はそこにつながらないでただ頑張ってやっているから、エネルギーが放電しちゃうんですね」

そして本書のなかには、いくつか聞きなれない言葉も出てきます。そのひとつが「ディクシャ」。これは、ヒマラヤの秘法を伝授する儀式の名前だそうです。

どんなものなのか興味があっても、儀式やカルマという言葉に、若干抵抗を感じる人もいるかもしれません。そう思って聞いてみたところ、相川さんは破顔一笑、「カルマはストレス、儀式はセミナーですね」

なるほど、一気に現代風になりました。「幸せのなり方を習うセミナーっていうのかしら」

■普段の生活でも簡単にできる「ヒマラヤの知恵」

そうはいっても、誰でもすぐに瞑想の機会を持てるとは限りません。普段の生活のなかでできることはないか、お聞きしてみました。

暗い気持ちで落ち込んでいる人に、相川さんはときどきこういうそうです。「無理をしてでもいいから、声を出して笑ってみて」と。なにも考えず、お腹から声を出して笑うだけで、気にしていたことやわだかまりを発散することができ、気持ちが変わるそうです。

お話の途中で、突然、相川さんが笑い始めました。それも、ただの笑いではない、大笑いです。筆者も、周りにいた人たちもつられて大笑い。

「笑いの瞑想っていうのがあるんです。わははと笑っていただいて、その後少し静かにしていただくんです。形から入るんですね、おかしくなくても」

その他に、普段からできることとしては、「感謝すること」を挙げてくださいました。「いろいろなことに感謝するんです。否定的なことにも、気づかせてくれてありがとうございますって」ちいさなことからでも、普段からできることはありそうですね。

相川さんは世界で2人しかいないシッダーマスターだと伺っていましたが、お話してみると、まったく飾らないお人柄で、いつもニコニコ、しかも自然な笑いを絶やすことがありませんでした。

自分の内側を見つめて、そこにある輝きをみつけること、それは少し前に大流行した「ありのままの」自分になることと同じことなのかもしれませんね。

(文/Kinkiii)

 

【取材協力】

ヨグマタ相川圭子・・・ヒマラヤ大聖者、サマディマスター、シッダーマスター。

日本で40年以上にわたり瞑想・ヨガの第一人者として活躍。1985年より高度5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える厳しい修行を重ね、女性として史上初めて、瞑想の最高の境地である「究極のサマディ」に到達。

1991年より世界各都市で、現代人のための科学的かつ効果的で安全な瞑想法、自己変革法を指導・監修。一人一人の内なる平和こそが世界の平和につながるとして、個人のレベルから世界に愛と平和の輪を広げる運動「ワールドピースキャンペーン」を行っている。

日本では、真の幸せと悟りのための各種研修とリトリートを開催し、人々の意識の進化と能力開発をガイド。インド無医村への救急車寄贈、学校建設などチャリティ活動も行い、日本からの愛を伝え、日印友好にも大きく貢献している。

 

【参考】

相川圭子(2015)『ヒマラヤ聖者の太陽になる言葉』河出書房新社

himaraya

関連記事