100歳まで健康に生きるには?コツは人間の理想食3本柱にアリ

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2015.12.08

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現在の日本において、100歳以上の高齢者は増え続けています。1950年代に全国で100人くらいだった100歳長寿者が、現在は6万人台。今後はもっと増加するようです。

しかし、寿命と健康寿命(日常的に介護を必要とせず、自立した生活ができる生存期間)は必ずしもイコールではありません。

医学博士の前田昭二先生による著書『100歳まで健康に生きる39のコツ』(ワニブックス)では、健康に天寿をまっとうするための生活習慣のコツが詳しく紹介されています。今回はそのなかから、「人間の理想食(ヒトフード)」に関する部分を紹介していきたいと思います。

■「高たんぱく・メガビタミン・活性酸素除去」の3本柱

本書では、「高たんぱく・メガビタミン・活性酸素の除去」の3本柱である人間の理想的な食事「ヒトフード」を取り上げています。

「ヒトフード」とは、人間の体の構成を存続させるため、遺伝子が要求するアミノ酸を質・量ともに十分摂れる理想的な食のスタイルとのこと。

1997年に95歳の長寿をまっとうされた、物理学者の三石巌先生が分子栄養学から提唱したものです。健康でいたい人は毎日の食事のなかで、これらを不足のないように摂らなくてはならないとのことです。

・「高たんぱく」とは、体の機能を正常に働かせるために良質のたんぱく質を摂取すること。理想的な1日の摂取量は体重の1/1,000(60kgの人なら60g)は必要です。

・「メガビタミン」は、個体差・状況差を完全にカバーするためのビタミン量が必要だということ。ストレスの状況、飲酒や喫煙によっても必要な量は変わってくるようです。

・「活性酸素の除去」は活性酸素を除去するスカベンジャー(抗酸化物質)の摂取が必要ということ。活性酸素はあらゆる病気のもとになっているもので、ストレス・運動・薬剤・紫外線などで日常的に大量発生しています。これをできるだけ除去することが大切とのことです。

■ヒトフードの「良質なたんぱく質」を十分摂取するには

注意したいのは、「ヒトフード」で奨励するたんぱく質の摂取量・体重の1/1000(60kgの人なら60g)という部分。単に60gの肉や魚を食べればいいのではなく、「プロテインスコア」換算で60gのたんぱく質を食べなければいけないのです。

「プロテインスコア」とは、たんぱく質の優劣を点数化したもの。ひとことでたんぱく質といっても良し悪しがあるもの。プロテイン組成が人体と同じ比率のものをプロテインスコア100としており、点数が高いほど良質のたんぱく質とされています。

いちばんの良質なたんぱく質食品とされるのが卵とシジミで、プロテインスコアは100。その後サンマ96、イワシ91と続きます。豚肉や鶏肉は90台、牛肉は80台ですが、肉や魚はさほど大差はないとのこと。

しかし、大豆などの植物性たんぱく質になるとスコアの点数はグッと低くなり、たんぱく質としては動物性食品に劣るようです。ヒトフードの「高たんぱく」摂取を目指すためには、やはり動物性のたんぱく質は欠かせないということがわかります。

その他、著書の前田先生の提唱する「知的粗食」のすすめなど、本書には生活習慣病を遠ざける食生活や無理のない適度な運動方法などが詳しく書かれています。

88歳の現役医師の著者が実践している生活習慣39のコツが知りたい人はすぐにチェックを。そして、健康寿命を延ばすためにぜひ役立ててほしいと思います。

(文/齊藤カオリ)

 

【参考】

※前田昭二(2015)『100歳まで健康に生きる39のコツ』ワニブックス

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