「体の●●が痛い」など、私たちは日常的に痛みを体験します。そんなときは医者に行ったりして、単純に治そうとするでしょう。
しかし、ボディ・サイコロジスト(カラダ心理学者)のおのころ心平さんの著書『その痛み、なんとかします“痛みの癒し大全”』(KKベストセラーズ)によれば、「痛みとはカラダの“つまり”である」と同時に「ココロの表現」。
しかも痛みには、心理メッセージがあるそうなのです。また、感覚同士で相殺して緩和できる痛みもあるのだとか。
そこで今回は、著者が2万2,000件のクライアントの傾向を見てまとめた、頭と顔からの心理メッセージを公開。痛みの背景にあるココロの要因と、痛みを解放していくきっかけをご紹介します。
■1:頭頂部の痛み
(心理的要因)潔癖すぎること、融通がきかない。正論を振りかざしてばかりいたり、他人の言動が許せないことが多かったりしませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)品ある行動をすること。
ココロのつまりを癒すことで、さらに幸運をつかむことができるわけです。
■2:額の痛み
(心理的要因)辛いときでも人に頼れない性格。周囲の助けを拒み、弱みを見せらないという人が多いようです。
(そんなココロを解放するきっかけ)ゆっくり確実に物事をこなすこと。
ココロのつまりを癒すことで、はっきりした目標が得られるのです。
■3:眉間の痛み
(心理的要因)理性が強く、理想論にとらわれてしまう。羽目を外せなかったり、周りが楽しそうにしていても仲間に入れなかったり、ということはありませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)なにかをひとつ許すこと。
ココロのつまりを癒すことで、理性と直感ものバランスが取れてくるようです。
■4:こめかみの痛み
(心理的要因)自分にウソをついていたり、取り繕ったりしてばかりいる。または自分の意見を主張できない。相手の感情に合わせすぎて自分の感情を無理に演出していませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)早目に眠ること。
ココロのつまりを癒すことで、自分への正直さを取り戻すことが可能。
■5:眼の痛み
(心理的要因)優先順位がつけられず、素早く物事が決められない。やりたいことではなく、やらねばならないことで忙しくはありませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)眼を閉じることを増やす。
ココロのつまりを癒すことで、すべての物事のつながりを深く感じることになりそうです。
■6:耳の痛み
(心理的要因)自分の出番を生かせない、いつも「ああすればよかった」などの後悔ばかり。整理整頓ができていない、あるべきところに収まっていないような感覚はありませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)水の音を聴く。
ココロのつまりを癒すことで、独自の天才性を発見できるかもしれません。
■7:鼻の痛み
(心理的要因)なにかに束縛されている気がして自由になれない。現実逃避しがち。親の価値観にとらわれたままの状態ではありませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)玄関をキレイにすること。
ココロのつまりを癒すことで、感性がさらに磨かれていきそうです。
■8:ほお骨の痛み
(心理的要因)ちょっとしたことでイライラ、自分のペースを乱されると苛立つ。自分のルールを他人に押し付けていませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)人を褒めること。
ココロのつまりを癒すことで、本来の実力が評価されていくかもしれません。
■9:口の痛み
(心理的要因)偏った理解やクセのある思考。自分の器を大きく変えるときにも、口が痛いことがあるようです。
(そんなココロを解放するきっかけ)歯みがきの時間帯を変えること。
ココロのつまりを癒すことで、器が大きく広がっていきそうです。
■10:あごの痛み
(心理的要因)人の気持ちを素直に受け止められない。理不尽な我慢をしたり、そのとき飲み込んだ言葉を後悔したりしていませんか?
(そんなココロを解放するきっかけ)家や職場の通路に置きっぱなしの荷物を片づける。
ココロのつまりを癒すことで、コミュニケーション能力が上がってくるようです。
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本書ではその他「体の痛みの心理メッセージ」他、「独自の『9つの感覚論』からの痛みのセルフセラピーの行い方」が説明されています。
また、「痛みの『国家資格』や『民間資格』」や「痛みに挑んだ先人たち」なども紹介。痛みを「治す」よりも「癒す」発想が知りたい人は、ぜひ読んでみてほしいと思います。
(文/齊藤カオリ)
【参考】
※おのころ心平(2015)『その痛み、なんとかします“痛みの癒し大全”』KKベストセラーズ