気を付けて!貯金0円のお一人様がやってはいけない5つのこと

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2015.12.14

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2015年の1人暮らし世帯の平均貯蓄額などをチェックしてみると、金融資産を保有していない1人暮らし世帯は昨年よりも8.6ポイントも増え、47.6%と過半数に迫る勢いです。

これは、貯金0円のおひとりさまが増えていることを表しています。

しかし貯金0円の人には、できるだけ避けたほうがいいことが5つあるそうです。節約アドバイザーのヨースケ城山さんに、そのNG行動を伺いました。

■1:できちゃった婚

「愛があればお金はなくても大丈夫」とは、万国共通の合言葉。しかし現実はそれほど甘くありません。厚生労働省の2000年のデータを見てみると、若い世代ほど「できちゃった婚」が多いことがわかります。

15~19歳(81.7%)

20~24歳(58.3%)

25~29歳(19.6%)

30~34歳(10.9%)

35歳~(10.3%)

全体平均(26.3%)

10代の8割、20代前半の6割が「できちゃった婚」。一方、年齢層別有配偶人口に対する離婚率を見てみると、19歳以下(58.4%)、20~24歳(42.5%)と、いずれも高い離婚率となっています。

貯金0に近い状態で結婚した場合、結婚式もあげられず、妻も出産で働けないため貯金0の状態が続くことになります。その結果、疲弊して、精神的に追い詰められて離婚してしまうという構図が浮かんでくるわけです。

■2:頭金を入れない住宅ローン

三菱総合研究所の調査によれば、住宅ローンの頭金の割合によって破綻率は大きく異なるそうです。頭金が10%未満の場合の破綻率は0.8%程度、20%未満の場合は0.4%程度、30%未満の場合は0.2%程度とのこと。

つまり、頭金10%未満で住宅ローンを借りることは、20%未満で借りるよりも2倍リスクが高いといえます。

頭金が0でも住宅ローンは組むことができます。収入が相当額あり、年収が400万円以上あれば、貯金が0円でも多くの銀行は返済比率35%まで貸してくれるのです。

しかし頭金を入れない最大のデメリットは、返済総額が多くなり、毎月の支払額が多くなることです。

そこで、住宅ローンを3,000万円借りた場合、2,500万円借りた場合、2,000万円借りた場合で返済額がどれくらい違うかをシミュレーションしました。

住宅ローンの条件は全期間固定金利のフラット35(1.75%)、返済年数は35年でシミュレーションしています。

借入額3,000万円で、頭金0円の場合:95,573円

借入額2,500万円で、頭金500万円の場合:79,644円

借入額2,000万円で、頭金1,000万円の場合:63,715円

頭金を1,000万円用意できるかできないかで、同じ家を買っても毎月の住宅ローン返済が3万円以上も違ってきます。

住宅ローン返済の金額が大きくなり、支払えなくなる可能性が出てくるため、頭金なしでのマイホーム購入は危険だといわれているのです。

次に、同じ例で住宅ローン利息の支払額がどれくらい変わるかシミュレーションしました。

借入額3,000万円で、頭金0円の場合:1,014万円

借入額2,500万円で、頭金500万円の場合:845万円

借入額2,000万円で、頭金1,000万円の場合:676万円

同じマイホームを買っても、貯金0円だとしたら、頭金1,000万円の場合よりも350万円近く余分に支払わないといけなくなるということです。

■3:安易なキャッシングやクレジットカード利用のリボ払い

貯金0円は、収入=支出ということです。借金もないとしたら、微妙なバランスで成り立っていることになります。収入が、年を追うごとに少しずつ右肩上がりで増えていくことは考えられるでしょう。

しかし、支出が右肩下がりで下がり続けるということはあり得ないのです。もし収入=支出の図式が崩れてキャッシングやクレジットカードのリボ払いを利用すると、金利の分だけ支出が増えます。

簡単な計算例(わかりやすく簡略化しています)

[キャッシング(年利18%)]10万円借りた場合、118,000円を1年間で返すことになります。つまり、18,000円多く返さなくてはならないのです。

[クレジットカード利用のリボルビング払い(年利18%)]10万円借りた場合、月々5,000円ずつ返すことになります。利息なしなら20回払いですが、実際は24回払い、約120,000円を返します。こちらは2万円多く返さなくてはなりません。

一度使ってしまったら「収入<支出」の図式になるので、クレジットカードやキャッシングに頼らない生活を心がけましょう。

■4:次の会社が決まっていない退職

『@type』のデータによると、転職活動期間の平均は約2.1ヶ月。また、2人に1人は約1ヶ月以内で転職活動を終えている一方で、5人に1人は3ヶ月以上かかっているという結果でした。

平均2.1か月と聞くと、意外に早く決まると思えるかもしれませんが、このデータは内定が出た人の平均です。つまり内定が出ていない人を入れると、もっと長期化しているのです。

在職中転職者の平均支出額が36万円なのに対して、退職後転職者は71万円もかかっています。実に2倍です。

その理由としては、失業中は在職中にくらべて時間がある分だけ応募数も多く、交通費も多くかかるためだと想像できます。このようなデータから、貯金0円で転職活動は危険だと言えます。

■5:高額の生命保険加入

おひとりさまの保険は、掛け捨てでOK。共済などの掛け捨ての保険でも医療保障が1日当たり6,000円ついて、死亡保険金も200万円出るタイプもあります。

その死亡保険金で、自分の葬式代くらいは賄うことができます。それでいて月々の掛け金は2,000円くらいと格安です。

上記5つの行動をとる前に、まずは生活習慣を捉えなおしてください。そして、貯金0円から脱出することを目指していきましょう。

(文/渡邉ハム太郎)

 

【取材協力】

※ヨースケ城山・・・節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、AFP、住宅ローンアドバイザー、年金アドバイザー。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

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