アメリカやイギリスではエピソード数も大違い!ドラマの海外事情

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2015.12.19

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日本のテレビドラマは通常、2クール(1クールは3カ月)が一般的ですが、アメリカやイギリスのテレビドラマはかなり様子が異なります。

ということで、日米英のテレビドラマ事情をくらべてみました。

■英米でエピソード数が違う理由

アメリカのドラマは、日本のそれより長い期間での放送であることが多く、通常は秋にスタートし、翌年5月まで続きます。これが「1シーズン」。1シーズンはだいたい22話くらいで構成されており、この1話1話は「エピソード」と呼ばれています。

アメリカで一般的に「シーズン」と呼ばれる単位は、イギリスでは「シリーズ」と呼ばれることが多いようです。

そしてアメリカのように年間を通してたくさんのエピソードを放送して「シーズン」とするのではなく、1シリーズは数エピソードからなる2~3ヶ月で構成される傾向にあります。

たとえばBBCの人気ドラマ『シャーロック』は、1シリーズはたった3エピソードしかありません。これは極端に少ない例かもしれませんが、『ダウントン・アビー』も1シーズン8エピソードです。

英米で、1シーズン(1シリーズ)におけるエピソード数が大きく異なる最大の理由は、予算を含めた制作規模が英米で違うからといわれています。

例えば脚本。アメリカでは複数の脚本家がエピソードごとに担当したり、チームとなって1回のエピソードを書き上げたりします。

一方でイギリスでは、1つの番組は1人か2人の脚本家で書いていることが多く、必然的にアメリカと比べてエピソード数が少なくなるようです。

■日本と英米の長寿ドラマの違い

日本のドラマは前述のとおり3~6カ月間放送され、最終回を迎えたあとに再び同じドラマがはじまることはほとんどありません。

そのため、一部を除き「シーズン」といった概念はあまりありません。とはいえ、日本でも長寿ドラマがいくつか存在します。単純にエピソード数の多さでは『水戸黄門』が最多で、1969年にスタートした同番組は、今年1回放送されたスペシャル番組で通算1,228エピソードとなりました。

同じ俳優が主人公を演じ続けたドラマで考えると、1966〜1984年に放映された『銭形平次』が最多で、大川橋蔵主演で888エピソードでした。

イギリスの長寿ドラマは『Coronation Street』で、1960年の放送開始以来、現在も続いています。今年12月時点でのエピソード数は8,792回。

一方でアメリカの最長寿ドラマは『Guiding Light』。1937年にラジオのシリーズとして開始され、1952年にその舞台をテレビに移し、2009年に終了となるまで、実に72年間続きました。エピソードの数はなんと18,262回でした。

『Coronation Street』も『Guiding Light』も、ドラマの分類としては「ソープオペラ」と呼ばれる種類になります。家事をしながらテレビを見ている女性をターゲットにしており、家庭用洗剤(ソープ)などのメーカーが提供するドラマのためこう呼ばれています。

『Guiding Light』が72年の歴史に幕を閉じた理由は、視聴率の低迷といわれています。

アメリカでは働く女性が増え、昼間のテレビ視聴率自体が下がっているなか、子ども時代に母親と一緒にソープオペラを見て育った人が減り、大人になってからわざわざ複雑なあらすじの同番組を見はじめる人が少ないのが理由とか。

この72年間に、女性の生き方もテレビのあり方も変わってきました。今後長寿番組として残っていくドラマは、こうした変化にうまく対応していける作品、ということになるかもしれませんね。

(文/松丸さとみ)

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