労働者の5割以上が抱える「仕事ストレス」をためこまないヒント

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2015.12.22

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死は誰にでも訪れます。しかしそのことを考えて、不安に感じながら生きるのはイヤですよね。けれども、いつか来るそのときのために後悔しない生き方をしたいもの。

そこでぜひともおすすめしたいのが、『悔いのない人生』(齋藤孝著、SBクリエイティブ)です。

著者は、多数の著書を執筆し、テレビ番組にも出演する明治大学文学部の齋藤孝教授。多方面で活躍する齋藤教授は40代で体調を崩したことをきっかけに、死について考えるようになったといいます。

『悔いのない人生』は、死にまつわるさまざまな問題を古典などからひもときながら、よりよく生きる方法を見つける一冊です。

今回は第3章「老いと上手に付き合う」から、現在多くの人が抱えるストレスやネガティブな感情を吐き出すコツを紹介したいと思います。この章では、福岡藩の儒学者である貝原益軒の『養生訓』からヒントを探っているのです。

■働く人の5割以上が不安を抱えている

ストレス社会と呼ばれる現代。平成25年の労働安全衛生調査によれば、現在の仕事や職業生活に関することで強い不安や悩み、ストレスがある労働者の割合は52.3%となっています。

会社のなかだけでなく、学校や友人関係など、なにかしらのストレスを抱えている人は多いもの。ストレスはうまく発散できればいいですが、溜め続けてしまうと、健康へ悪影響を与えてしまうこともあります。

健康で楽しく生きていくためにも、ストレスを溜め込むのはNG。著者は、日常生活の中で思っていることを小出しにすることがストレス予防になるといいます。

■定期的に感情を出すことを意識しよう

自分の悩みや愚痴を誰かと共有することで、気持ちはスッキリするもの。しかし溜め込んでしまうと、具合が悪くなってきます。つまり、気軽に愚痴を言える場があることは、心の健康にとても大切なことというわけです。

みなさんは家庭のなかで、悩み事や愚痴を話していますか?

家族は、唯一外部にもれない秘密を共有できる存在。だからこそ、ネガティブな感情も素直に出すことができます。ささいな悩みや心境の変化を家族に吐き出すことも、ストレスを溜めないために大事なことになるのです。

また会社で受けたストレスは、会社のなかで解消するのが望ましいといいます。

「あのプロジェクトはここが大変だった」「●●がうまくいかなくて悔しかった」など、ちょっとしたことを言い合える関係が社内で築けていれば、ストレスも軽減されることでしょう。

■何事も6~7割よければよしとしよう

そして、すべてのことを完璧にこなそうとする人はいませんか? そこが負担になり、楽しめなくなることもあるのではないでしょうか。

これは自分に対してだけでなく、他人に対しても同じです。相手に求めすぎると、相手ができないことに対して苛立ってしまうこともあるはず。それがストレスになる可能性だってあります。

「何事も六、七割よければよし」というように、ゆるく考えていた方が、日々機嫌よく過ごすことができると著者はいいます。人生を楽しむには、完璧を求めすぎないことも大切なのかもしれませんね。

日本人の平均寿命は、2014年で女性86.83歳、男性80.5歳。男女ともに寿命が80歳以上を超える長寿国です。そんな私たちが長い人生を悔いなく歩んでいくためのヒントを本書では紹介しています。ぜひ読んでみてください。

(文/椎名恵麻)

 

【参考】

齋藤孝(2015)『悔いのない人生』SBクリエイティブ

平成25年 労働安全衛生調査(実態調査)-厚生労働省

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