人間の脳組織は65%が油!実は油の摂り方ひとつで性格が変わる

  • LINEで送る
2015.12.22

nou

健康ブームに乗じて、さまざまな食品の効果にスポットが当てられていますが、いま特に注目度が高まっているのが油です。オリーブオイルやココナッツオイル、亜麻仁油……と、次々に流行が生まれていますが、それぞれの油にどんな特徴があってどんな効果があるか、きちんと把握している人はどのくらいいるでしょうか。

油のことをもっと知って、身体によい油を適切に摂取しようと呼びかけているのが、『スプーン一杯で認知症を防ぐ!えごま油健康法』(守口徹、アチーブメント出版)の著者。現在は麻布大学生命・環境科学部食品生命科学科の教授で、油の魅力に魅せられ、油を研究し続けて18年という、まさに油博士です。

■スプーン1杯でサバ半身分のオメガ3

その油博士が勧めているのが、「えごま油」。

魚、特にサバやイワシなどの青魚の体内には「オメガ3系脂肪酸」の一種である「エイコサペンタエン酸(EPA)」や「ドコサヘキサエン酸(DHA)」が存在して、これらが脳と体を活性化させてくれることはよく知られています。

ところが、えごま油には「オメガ3系脂肪酸」が魚肉とはくらべものにらないくらいの高い密度で含まれているそうです。

「成人の1日の摂取目安量である約2g」のオメガ3系脂肪酸を接種するために、サバなら半身が必要ですが、えごま油ならわずかスプーン1杯でOKなのだとか。

■人間の脳は「良質の油」を求めている

ひと口に「あぶら」といっても、身体によい油と身体に悪い油があり、悪い油を摂り続けていると、脳に様々な悪影響をもたらすことが動物実験で証明されています。

もともと人間の身体には約60兆個の細胞がありますが、そのひとつひとつが細胞膜という油で覆われています。

また、脳組織の65%が脂質、つまり油でできていることも解明されています。それだけ、脳は油を必要としているんですね。しかしここに、身体に悪い油が送られたのでは意味がありません。

■食事で摂る油が性格まで変えてしまう

身体のなかに取り込まれた油は、いったん肝臓に集められ、代謝されてから様々な場所に送られていきます。脂質は消化によって脂肪酸にまで分解されて吸収されますが、そのあとは性質を変えることなく、細胞膜や脳に届けられます。

つまり、食事などで身体に摂り入れた油の質が、そのまま細胞膜や脳の機能に直結するのだとか。

すなわち、取り入れた油が身体に良いものか悪いものかによって、脳の機能がフルパワーを発揮したり、脳が上手く働かなくなって日常動作や性格に悪影響を及ぼしたりするということなんですね。それが認知症の原因になっていると、本書では警鐘しています。

■認知症予防以外に美肌効果にも注目!

摂った油に影響を受けるのは、脳だけではありません。体中の細胞膜すべてに対しても食事の油の質が影響するのですから、もちろんお肌への影響も無視できません。

先日、全国美肌県ランキングが発表されましたが、上位に入った県は日常の食事に魚を多く取り入れる地域であることが話題になりました。このデータはまさに、オメガ3系脂肪酸が肌の潤いに影響していることを示しています。

つまり、オメガ3系脂肪酸を正しく摂ると、脳ばかりでなく美肌作りにも効果が期待できるというわけですね。

本書では、オメガ3系脂肪酸を多く含む「えごま油」を、認知症予防の観点からスポットを当てていますが、「えごま油」の美肌効果も、無視できません。

「油」は、脳の様々な機能や、肌のトラブル・うるおいなどにも大きな影響を与えています。「認知症」というトピックにピンと来なかった人でも、若々しく健康な身体づくりのために、この本で正しい油の知識を手に入れることをお勧めします。

(文/宮本ゆみ子)

 

【参考】

※守口徹(2015)『スプーン一杯で認知症を防ぐ!えごま油健康法』アチーブメント出版

関連記事