本を読めば一流の人間にもなれる?読書で得られる「7つの効用」

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2015.12.27

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みなさんは毎月何冊の本を読んでいますか? もしかしたら、「そういえば今年は一冊も読んでない……」という人もいらっしゃるかもしれません。

平成25年に文化庁が行った「国語に関する世論調査」では、1ヶ月に一冊も本を読まないと回答した人が47.5%にものぼりました。本を読むことから遠ざかっている人は、すごくもったいないことをしているかもしれませんよ。

55歳でビジネスプロデュース会社「ドリームインキュベータ」を起業し、同社を東証一部上場企業に育てた堀紘一氏。日本のコンサルティングの草分け的存在である氏は、著書『自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!』(SBクリエイティブ)で、「教養を身につけて一流の人間になるために重要なことは、読書だ」と述べています。

さらに、「一流であるかどうかに、学歴はまったく関係ない」とも主張します。一流大学を卒業していても教養がない人はいるし、三流大学卒でも一流の人間は多くいます。その差を生む要因のひとつが、読書量の違いであると考えているのだということ。

本書では、読書の7つの効用が紹介されています。ビジネスパーソンが本を読むことで得られることは、たくさんあるのです。

■1:無駄な失敗を事前に避けられる

失敗から学べることもあります。ですが、人生の限られた時間のなかで、無駄な失敗をすることは避けたいですよね。

そこでビジネスパーソンが真っ先に読むべきなのは、失敗した経験が書いてある本だと筆者はいいます。

新しいことに挑戦するときは、失敗することがほとんど。しかし、過去にすでに同じことをして、その人が失敗していたとします。その失敗経験を知り、頭に入れておけば、自分がやろうと思ったときに同じミスをしなくて済むようになるわけです。

自分の過ちや失敗を面と向かって話してくれる人は少ないかもしれません。しかし本ならば、著書が過去の失敗経験をいろいろと書き記していることが多いそうです。

■2:表現力が養われる

仕事にも恋愛においても、人とのコミュニケーションは大切なこと。コミュニケーションの質を高めるのが、表現力です。この表現力も、読書によって磨くことができます。それは本を読むと語彙が増えるからです。

著者は「教養人として尊敬されるには、最低10万語は知っておきたい」といいます。しかし、それだけの語彙を日常の会話から得ることは難しいもの。豊かな語彙を得るためには、読書が効果的なのです。

また書き手にも個性があるため、幅広いジャンルの本を読むことで、いろんないいまわしに触れる機会が増えます。語彙やいいまわしが豊かになれば、会議やプレゼンテーションなどのビジネスの場においても役立つわけです。

■3:ストーリー構築力が磨かれる

ストーリー構築力は、ビジネスパーソンにも欠かせないと著者は主張しています。たとえば営業職の人であれば、商品を売るのに、相手の心理に訴えかけるストーリー構築力が必要となってきます。

これも、本を読むことで養うことができるといいます。特に小説がよいそうです。人気作家たちはストーリー構築力に長けているため、良質の小説を読むことでストーリー構築力も学ぶことができるというわけです。

■4:環境を変えられる

いま置かれている環境を自ら変えるためには、住む場所を変えたり、旅行をしたりと物理的に移動をしてしまうことや、周囲の友人関係をリセットするという方法があります。

しかしごく簡単に誰でも出来るのが、読書をすることなのです。本は自分の好きな時間、好きな場所で読むことができますよね。

本を読んで失敗を学び、表現力やストーリー構築力が磨かれれば、人生を左右している環境を劇的に変えることも可能になるということです。

■5:大学院入学に値する

仕事力を鍛えたい場合は、30代前半までに大学院で学びなおすことを筆者は勧めています。しかし大学院に進むことが難しい人も多いですよね。

ここで、ガッカリする必要はありません。なぜなら読書で学習歴を広げていけば、大学院に入学するのとそれほど変わらない教養とスキルを身につけられると、筆者は考えているからです。

進学にはお金がかりますが、図書館を利用した読書ならタダです。お金をかけずとも、本を読むことで教養を深めることが可能になるのです。

■6:常識を身につける

古典を中心に読むことで、人間の普遍的な思想を学べ、社会生活を送るうえで最低限知っておくべき常識が身につくといいます。常識を踏まえたうえで新しい価値を提案することこそ、イノベーションを引き起こす起業家にとって重要なこと。

福沢諭吉の起業家精神を養ったのも、読書であると著者は考えています。また福沢に限らず、明治維新の先頭に立った志士たちは読書量が多かったそうです。

■7:本が自分の師匠になる

学生でもビジネスパーソンでも、優れた師匠を持つ人は伸びることでしょう。しかし誰もがよい師匠に巡り合えるとは限りませんよね。でも大丈夫。本は、師匠にもなってくれるのです。

とくに各分野で古典と呼ばれるような本を記した人は、知的レベルがとても高く、本を介して時空を超えた師匠となってくれるといいます。

いままで読書から遠ざかっていた人も、本書を読み進めるうちに、どんどん本が読みたくなることでしょう。また本書では、著者の読書術の紹介や、読書に関する疑問にも答えています。「読書は好きだけど、なにを読んだらいいのかわからない」という人にもおすすめの一冊です。

あなたの人生が、読書によって変わるかもしれませんよ。

(文/椎名恵麻)

 

【参考】

堀紘一(2015)『自分を変える読書術 学歴は学<習>歴で超えられる!』SBクリエイティブ

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