100歳でも認知症と無縁!健康脳になれる脳コンディショニング

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2015.12.28

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仕事から疲れて帰り、家族から相談事をもちかけられたとき、「お願い、あとにして。いまは疲れているから」なんていった経験はありませんか?

これは集中力がなくなっている状態で、思考系の脳が疲れているからなのだといいます。偏った脳の使い方をしているため、脳が不健康な状態になってしまっているということ。こんなときは思考系の脳を休ませ、他の部分の脳を使うといいのだそうです。

そうやって不健康な脳を自分で調整し、健康な脳にしようと提案しているのが、『ゆがみをなおせば、毎日のワクワクを取り戻せる!「脳コンディショニング」』(加藤俊徳著、かんき出版)です。

著者は医師、医学博士であり、「脳の学校」の代表でもある加藤俊徳氏。最先端の脳機能検査(COE)や脳酸素交換方式などを発見した脳科学研究の第一人者です。加藤医師は、有名人から市井の人々まで1万人もの脳画像を診断し、脳画像を見ただけでその人の人生がわかるともいいます。

仕事のIT化によっていつも脳の同じ部分ばかりを使うため、現代人の脳は歪んできているといいます。しかし、全体にバランスよく脳を使うことによって、健康な100歳まで成長し続ける脳を保つことができるのだとか。つまり、その方法が「脳のコンディショニング」で、いわば「脳の使い方を変える」というわけです。

■健康脳は8つの脳番地をバランスよく使う

人間の脳は左脳と右脳に分かれていて、全体で120ほどの「脳番地」があります。また番地ごとに、おもに8つの働きがあるといいます。

(1)思考系脳番地-考える、発想する

(2)感情系脳番地-感じる

(3)伝達系(発話・言語)脳番地-話す

(4)運動系脳番地-体を動かす

(5)理解系脳番地-物事を理解する

(6)聴覚系脳番地-聞く

(7)視覚系脳番地-目で見る

(8)記憶系脳番地-覚える

この8つの脳番地をバランスよく使うことで、健康脳が保てるというわけです。

しかし現代人は、スマートフォンやパソコンなどへの過剰な依存により左脳ばかりを使うため、「左脳化」しているのです。とくに視覚系、理解系、記憶系の3つの脳番地、いわゆる右脳は使わなくなり、劣化しているといいます。

著者は「生きるということは自分の目で積極的に見て情報を得、それを統合して記憶し、物事を理解すること」と話しています。この3つは、人間のもっとも重要な脳番地なのです。

■偏った脳の使い方で現れる6つの劣化症状

視覚系、理解系、記憶系の脳番地を使わなくなると、次の6つの劣化症状が起こります。

(1)歳の差がある人と話ができなくなる

(2)立ち上がった瞬間になにをしようとしたのか忘れる

(3)会話中すぐに言葉が出てこない

(4)一度にいくつかのことを並行してできない

(5)新鮮な気持ちで朝がむかえられない

(6)怒りやすくなってしまった

思い当たる症状はありませんか? 思い当たる症状がひとつでもあれば、脳が劣化してきているといえるのだそうです。

「まだ20代、30代だから大丈夫」と思っていませんか? 脳が最も成長する時期は20~30歳。だからこの時期にさまざまな経験をし、自分の能力を自覚することが重要。さまざまな経験が脳コンディショニングなのです。メリハリのある生活をおくり、脳をバランスよく使うことが大切です。

脳の成長は30歳で一段落するため、「30歳は脳の成人式」といいます。その後、40代、50代と同じ脳ばかりを使い続けていると左脳化し劣化していきます。

50歳は脳のターニングポイント。50代を境に脳コンディショニングを怠らずに伸びていく人と、なにもしないで劣化していく人との個人差が出るといいます。30代のも今すぐ脳コンディショニングを始め、続けていくと100歳になっても認知症にならないということです。

■偏った「脳のクセ」を自分で調整しよう!

では、コンディショニングとはどうすればいいのでしょうか。

まず大切なのは、生活にメリハリをつけること。朝晩の生活のけじめ、平日と休日のメリハリ、私生活と仕事のけじめが大切だということ。

そのためには、デジタルとアナログを使い分ける、鉛筆で書く、動画でなく本を読む、などが有効だそうです。

また、脳にしみついた「左脳ぐせ」をなおすには、右脳を鍛えることが大切。

たとえば、神社巡りや「○○めぐり」などで疲れた脳をリセットする、旅行や散歩などで観察力を高めて右脳を刺激することがいいとか。

さらには、利き腕を変えてみたり、姿勢を正したりするなどによっても右脳を鍛えることができるといいます。

とくに右脳の視覚系、理解系、記憶系の3つの脳コンディショニングのためは、「部屋をかたづけて集中力をアップさせる」「ブランドにこだわらず自分の見る目を鍛える」「頭皮をマッサージする」「ドン・キホーテで買いものをする」「動植物の世話をする」「1日の予定を逆算して立てる」「ぼんやりとする「おひとりさま」の時間をくつろぐ」「タンスの中のいらないものを捨てる」などがいいそうです。

意外と簡単に気軽にできるものばかり。

生活にメリハリをつけ、まんべんなく脳を使うことで100歳まで成長し続ける健康脳が可能になるということ。

そして本書は、ぜひとも「脳コンディショニング」をやってみたいと思わせてくれる一冊です。

(文/森美奈)

 

【参考】

※加藤俊徳(2015)『ゆがみをなおせば、毎日のワクワクを取り戻せる!「脳コンディショニング」』かんき出版

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