レタスは「ベーコンの3倍」も有害!なぜ菜食主義は環境に悪い?

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2016.01.04

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ベジタリアンやビーガンなど、健康のためにある種の食べものを制限する人たちが増えています。また、これらの人たちに関わらず、果物や野菜中心の生活を送ることは健康によいとされています。

しかし、実は人体には有益でも、環境にとっては有害な可能性があるのだといいます。ベーコンと野菜をくらべると、野菜の方が3倍も有害であるという研究結果もあるのです。

今回は『Independent』を参考に、菜食主義が環境に与える影響について紹介します。

■野菜は環境に悪いことが明らかに

カーネギーメロン大学の研究者たちによれば、肉よりも果物や野菜を食べる方が「環境」に有害となる可能性があるそうです。研究者たちはさまざまな食品を、エネルギーコスト、水の使用量と排出量の点で分析しました。

その結果、たとえばレタスを食べると、肉を食べるときよりも温室効果ガス排出量が3倍以上になるということがわかったというのです。

地球温暖化などの気候変動が激しい近年、その影響を鑑みて「肉を食べるべきではない」とする学術的意見もありました。しかし、51%の研究者はこの新しい発見に賛同を示したということです。

■健康に良さそうなレタスの裏事情

食品の加工・輸送経路や、家庭の食卓に並ぶまでのコストや手間についても調査が行われました。社会科学教授のポール・フィッシュベック氏によれば、よくある一般的な野菜の多くは私たちが思っている以上にカロリーや様々な資源を必要とするそうです。

豚肉や鶏肉と比較すると、ナス、セロリ、キュウリなどは特にそのような資源が必要となります。

たとえばレタスは健康にもよさそうですし、みずみずしさにあふれていて、それ自体が環境に悪害を与えるとは思えません。しかし、私たちの思い込みは通用しない場合が多いというのです。

■食生活の改善で地球温暖化も改善

アメリカでは環境への影響を減らすために、まず食生活の改善から取り組もうとしています。研究によって判明したことは以下の3点です。

・全体的に肉や他の食品の摂取量割合を大きく変えることはせず、カロリー摂取量自体を減らします。そうすると、排出物やエネルギー・水の使用が約9%減ります。

・すべての人が野菜や果物などの健康的な食事によっていままでのカロリー摂取量を保とうとすれば、エネルギー使用量は43%も増え、水の使用量は16%、排出物の量は11%も増えます。

・肉の摂取量だけを減らしてカロリー摂取量を下げた場合でも、エネルギー使用量は38%、水の使用量は10%、排出物量は6%増加します。

つまり、食生活で環境への影響を改善するためには、全体のカロリー摂取量を下げて、かつ肉ではなく野菜の摂取量を減らす必要があるのです。

■人と地球環境の健康を両方考える

食生活の充実によって、アメリカは肥満大国ともいわれるようになり、日本では糖尿病患者が増えました。いまは自分たちの健康を守るための食生活の改善が取りざたされていますが、今後は「地球環境の健康」も考える必要がありそうです。

食事は人が生まれてから死ぬまで一生つきあっていくもの。それを生活から改善することで、住んでいる環境にも悪影響を与えずに済むのなら、改善してみる価値はありそうですよね。

バランスよく食べて、自分の体にも地球にも優しい食生活を送りませんか?

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Lettuce is ‘three times worse than bacon’ for emissions and vegetarian diets could be bad for environment-Independent

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