醤油は千葉県が生産量1位!意外とみんな知らない醤油のルーツ

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2016.01.17

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日本人の食生活に絶対に欠かすことのできない調味料であり、海外からも注目されている醤油ですが、日本三大名産地をご存知でしょうか?

もしかしたら関東の方と関西の方では思い浮かぶ産地も違うかもしれませんね。今回はこの醤油について見ていきたいと思います。

■1:醤油のほとんどが千葉県で作られている

ひとつめは千葉。実は、千葉県の醤油の生産量は日本全国の3割を占め、堂々の1位なのです。有名なキッコーマン食品、ヤマサ醤油、ヒゲタ醤油などが野田、銚子にあることからも千葉が醤油生産量が全国1位というのも納得ですね。

その歴史は江戸時代にさかのぼり、なかでも銚子と野田が醤油の町として有名です。銚子も野田も、どちらも江戸川と利根川の水運を利用して原料の入手から消費地である江戸への運搬までとても便利だったため発展していきました。

そして現在に至るまでたくさんの醤油がつくられており、現在までその地位は確固たるものです。筆者が学生のころに友人から聞いた、「野田市駅は降りると醤油の香りがする」というエピソードは印象的です。

千葉で作られる醤油は濃口醤油が多く、この濃口醤油は日本の醤油の消費量の約8割を占めています。

■2:うすくち醤油と言えば兵庫県たつの市

全国第2位の醤油の産地は兵庫県。こちらがふたつめの名産地です。全国の生産量の約15%を占め、1位の千葉と合わせると日本の醤油の半分はこのふたつの県でつくられているのですね。

兵庫県ではおもに、色が淡く、料理の色や味わいを活かす「うすくち醤油」がつくられています。もともとは普通の醤油をつくっていたのですが、現在の「たつの市」で江戸時代からうすくち醤油がつくられるようになりました。

播磨平野の豊かな小麦、山間部に産した質のよい大豆、良質の赤穂の塩、そして清らかで鉄分の少ない揖保川の水がうすくち醤油作りに適していたそうです。

余談ですが、うすくち醤油を文字にする時は「淡口」と書くのが一般的です。薄口と書くと味が薄い、塩分が薄いという誤解を与えてしまうからです。うすくち醤油のほうが濃口醤油より塩分は高いですからね。

■3:海運に恵まれて発展した小豆島の醤油作り

日本三大醤油の最後は、香川県にある小豆島の醤油です。小豆島の醤油づくりのはじまりは、大阪城築城の石材が小豆島で切り出されていたことがきっかけ。

「なぜ石材と醤油?」と思われるかもしれませんが、採石にやってきた人たちが紀州の湯浅で造られていた醤を持参していて、そこに小豆島の人たちが興味を持ったのだそうです。

海に囲まれた小豆島ではもともと製塩業が盛んでしたが、瀬戸内の各地で塩が生産過剰となってしまったため、その塩を原料として活かせる醤油づくりに切り替えたのです。

小豆島の温暖な気候は醤油作りに欠かせない麹の発酵に適していることに加え、海を渡ると天下の台所大阪がある、北九州から大豆や小麦の原料も容易に運送できるなどという条件が重なり、小豆島の醤油造りは発展していきました。

このほかにもたまり醤油や白醤油など、醤油は地域ごとの特徴があってとっても奥深い調味料です。みなさんのおうちの醤油はどこでつくられたものでしょう?

いろいろ味をくらべてみたり、料理によって使い分けてみたり、醤油を楽しんでみてくださいね。

(文/料理家・まつながなお)

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