子どもが将来コミュニケーション上手になる「遊びルール12条」

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2016.01.25

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いまの時代、どんな職業ついたとしてもコミュニケーション力は大切です。

大人になってからいきなり身につけようと思っても、かなりの労力がかかってしまうもの。子どものうちから、遊びの中で身につけていくことがいちばんの方法だといえるでしょう。

明治大学文学部教授の齋藤孝さんは、著書『遊ぶ力は生きる力 齋藤式「感育」おもちゃカタログ』(光文社)のなかで、「大学生を見ているとよくわかりますが、いい遊び体験をたくさんしてきた人は間違いなくコミュニケーション上手になります」と語っています。

そこで今回は同書のなかから、子どもの成長に必要な「家庭の遊びルール12条」をご紹介したいと思います。これらのルールを取り入れて、子どもにいい遊び体験をたくさんさせてみましょう。

■1:「思いっきり」を体感させて「前のめりパワー」を身につける

遊びで「思いっきり」の充足感や達成感が得られれば、濃密な時間が堪能できます。「思いっきり」をたくさん味わっておくと、勉強でも部活でも仕事でも、常に最良の姿勢で取り組むことが可能。「前のめりパワー」が身につくはずです。

■2:家族で一緒に遊ぶ

「思いっきり」の姿勢を教えるには、大人も一緒に遊んで楽しむことが大切です。家族と楽しく遊べば、子どもはそこで得た遊びの経験値を友達づきあいにも応用できてきます。

■3:子ども→おもちゃ→親の「三角形を作る」

子どもと自然にコミュニケーションを取りたいなら、「なにかを媒介して三角形をつくる」こと。たとえば子どもとアニメ番組を一緒に見たら「どのキャラが好きなの?」と聞いてみる。向き合うのではなく、ベクトルを同じ方向にして、そこに感情を投影させるのが大切です。

■4:遊びに「縛り」をかけてみる

子どもが飽きてしまったパズルやゲームも、家族だけの特別「縛り」ルールなどを設ければ、また新鮮な感覚で遊べます。たとえばしりとりなら、「好きな食べものくくり」にするなど。すると自然と遊びを工夫して考えることができるようになるでしょう。

■5:質問で創造力をかきたてる

創造力をかきたてる質問をわざとするのはよいことです。説明しようとすることで言語化能力が鍛えられ、子どもの興味もわかります。自分の頭で考えて答えることの楽しさが、きっとわかってくるでしょう。

■6:対人関係における反射神経を上げる

遊びのなかに、時間感覚を入れることをおすすめします。

ゲームで自分の番が回ってきたら「必ず○秒以内に答える」など、常に制限時間の中でテンポよく答える習慣をつけるのです。問いに対してパッと答えられる能力は、今後の対人コミュニケーションにおいても大切な要素となるからです。

■7:直面した現実に対応できる「機転力」を培う

対人関係における「創造力」や「機転力」が弱いと、社会では「使えない」といわれることがあります。子どものころから人とたくさん遊ぶことで、社会に適応していく人間関係能力がついていきます。

■8:キレない子にするための呼吸とマッサージ

怒りっぽくてすぐキレてしまう子は、一様に呼吸が浅くなっています。腹底からの深い呼吸の仕方を教えてあげましょう。

また、親子のスキンシップが足りないと情緒不安定になり感情に飲み込まれやすくなるようです。幼児だったらギュッとハグ、小学生になってハグを恥ずかしがる場合はマッサージをし合うのもいいでしょう。

■9:異種混淆で免疫を高める

対人対応力は、いろいろな人とたくさん接触してコミュニケーションすることで練られていきます。キャンプなどに参加して、いつもと違う人たちと濃く触れ合うなどはおすすめ。異質な環境や考え方のなかで遊ぶなど、人間関係にタフのなっておくことも成長には必要です。

■10:時には混乱させてみる

遊びには「競争、運、模倣、めまい」の要素があると、フランスの作家ロジェ・カイヨワ氏はいいます。めまいとは、回転してクラクラする状態をおもしろがるような「パニックの追求」のような意。混乱するようなワクワク感を求めていくことが、遊びの本質かもしれません。

■11:よいおもちゃを与える

五感や身体感覚が磨かれたり、いろいろな遊び方を自分で考えられたり、他者とコミュニケーションが深められるようなおもちゃがおすすめ。

その意味でも、積み木やトランプはコストパフォーマンスが高めです。また、おばあちゃんに昔ながらの折り紙、あやとりなどを教えてもらうのもいいでしょう。

■12:自発性を尊重する

遊びはただおもしろいからやるものであって、スキル上達が目的ではありません。親はそこを勘違いせず、子どもの自発性をバックアップするような環境づくりをすることが大切なのです。

その他、『遊ぶ力は生きる力 齋藤式「感育」おもちゃカタログ』には、「子どもがぐんぐん伸びる『おもちゃ厳選リスト』」など、育児中の親が知っておきたい情報が満載です。

子どもの遊ばせ方をもっと知っておきたい親御さんは、ぜひ参考にしてみてほしいと思います。

(文/齊藤カオリ)

 

【参考】

※齋藤孝(2015)『遊ぶ力は生きる力 齋藤式「感育」おもちゃカタログ』光文社

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