トヨタが実践!仕事のムダが見つかる考え方「7つのムダ」とは?

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2016.02.07

suzie.20160207

『トヨタの段取り』(OJTソリューションズ著、KADOKAWA)の著者であるOJTソリューションズとは、トヨタ自動車とリクルートグループによって設立されたコンサルティング会社。

トヨタ在籍40年以上のキャリアを持つベテラン技術者がトレーナーとなり、トヨタ時代の豊富な現場経験を活かしたOJT(On the Job Training)を行っているのだといいます。

そうやって現場のコア人材を育て、変化に強い現場づくりを実現し、「儲かる会社づくり」を支援しているわけです。

そして本書では、トヨタの段取りは「成果を出すためのビジネスツール」であるという観点から、どんな職場にも生かせるトヨタの段取りを紹介しているわけです。

■仕事のムダを見つける視点

作業の段取りを考えていくうえで、「ムダ取り」は重要なポイント。そしてトヨタには、仕事のムダを発見するための視点として、「7つのムダ」という考え方があるのだそうです。それは次のとおり。

(1)手待ちのムダ

(2)加工のムダ

(3)在庫のムダ

(4)動作のムダ

(5)運搬のムダ

(6)つくりすぎのムダ

(7)不良・手なおしのムダ

作業者にとっては、毎日当たり前のようにやっている仕事であっても、「7つのムダ」の観点から見つめなおすと、多くのムダが見つかるということ。

そしてこれらは、トヨタだけに限らず、多くの職場にもあてはまることでもあるはず。ひとつひとつを見ていきましょう。

■仕事の「7つのムダ」とは

(1)手持ちのムダ

作業者が次の作業に進もうとしても進むことができず、一時的になにもすることがない状態。

たとえば前工程のデータのまとめが遅れ、企画書作成に着手できないなどがこれにあたります。

このとき大事なのは、仕事全体のスケジュールを意識しつつ、自分の前工程である部下に必要な時間(リードタイム)を事前に確認しておくことだといいます。

(2)加工のムダ

生産(工程の進み具合)や品質(加工品の精度)には、なんら貢献しない不必要な加工のことをさします。

社内の関係者限定の資料なのに、アニメーションや装飾など、必要のないところに凝った資料などがこれ。

加工のムダは、仕事の目的が共有されていないことから生じることが多いため、目的を共有することが大切。

(3)在庫のムダ

必要以上の完成品、部品、材料などのこと。オフィスでは、文具、書類、データなどにあたります。

ちなみに、メールの返信をせずに放置しておくのも在庫のムダになるのだとか。相手への返信メールが遅れれば遅れるほど、仕事の段取りに支障が出て、スケジュールに響くもの。よって、空いている時間を使ってこまめに返信すべき。

(4)動作のムダ

付加価値を生まない動きのこと。たとえば、部品をとるためにしゃがむ、資料をとるために手を伸ばす動作など。

大切なのは整理整頓で、「いるもの」と「いらないもの」に分けて「いらないもの」は捨て、「必要なもの」を「必要なとき」に「必要なだけ」取り出せるようにしておくことが重要。

(5)運搬のムダ

付加価値を生まない歩行、モノの運搬、情報の流れのこと。たとえば席とコピー機の間を何度も往復するとか、必要もないのに上司に情報確認することなどだそうです。

たとえばモノをとりに行ったら、一度で必要なものがすべて揃うようなレイアウトにすることなども、運搬のムダを減らす方法のひとつ。

(6)つくりすぎのムダ

必要な量以上に多くつくったり、必要なタイミングよりも早くつくったりすること。たとえば3製品分でよい詳細資料を、10製品分作成するなど。

このムダを避ける方法のひとつは、「なくせないか?」「やめられないか?」という意識を持つことだそうです。

(7)不良・手なおしのムダ

廃棄せざるを得ないものや、やりなおしや修正が必要な仕事をしてしまうこと。1週間前と同じミスをするなどが、これにあたるといいます。

このムダを防ぐために重要なのが、「自工程完結」という考え方。自分の工程で品質を保証できるくらいまでつくり込み、やりなおしや修正が発生しないようにするということです。

生産現場でのムダを排除することが第一の目的であるだけに、たとえば(4)などには厳しすぎる印象もあります。

しかし、徹底的にムダを省いて管理された作業現場で研ぎ澄まされたメソッドであることは事実。その何割かを自身の職場環境に当てはめてみれば、合理性を高めることはできそうです。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

※OJTソリューションズ(2015)『トヨタの段取り』KADOKAWA

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