元大手新聞社の記者が伝授!人生を棒に振らないための14の教訓

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2016.02.12

suzie.20160212

『ネットで人生棒に振りかけた!: 先の読めない時代の情報版「引き寄せの法則」』(新田哲史著、アスペクト)の著者は、言論プラットフォームとして知られる「アゴラ」編集長兼ソーシャルアナリスト。

読売新聞で10数年にわたって記者を務めたのち、コンサルティング会社を経て独立したという異例の経歴の持ち主でもあります。

まず、高給と社会的地位を約束された大手新聞社を辞めてしまったこと自体が大胆すぎる決断ですが、これはインターネットの普及という表面的な現象や既存メディア崩壊を煽る周囲の意見に踊らされたからなのだとか。

しかも転職先でも大失敗し、実務経験もお金もないまま仕方なく独立して社会の荒波で溺死しかけることに。だから、「ネットで人生棒に振りかけた」わけです。

では、私たちが人生を棒に振らないためにはどうしたらいいのでしょうか? 著者の教訓を抜き出してみましょう。

■人生を棒に振らないための教訓(1)

「独立」とは、必ずしも会社を辞めて起業するという意味ではないと著者。組織にいようと、凡人のビジネスパーソンが自己判断能力を持って「一人前」と認められるようになるには、相応の「下積み」期間が必要だということ。

■人生を棒に振らないための教訓(2)

「あの偉大な先生がこう話していた……」「そのジャーナリストの取材によると……」など、私たちはつい著名人や成功者の言説に左右されてしまいがち。

しかし先が見えない状況だからこそ、それらを鵜呑みにせず、冷静に検証することが大切。

■人生を棒に振らないための教訓(3)

男は特に「歴史好き」で、たとえば織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの勇姿に憧れてしまいがち。しかし彼らはほんの一握りの存在であり、天才です。

普通の会社員であれば、英雄物語は娯楽として割り切り、まずは凡才を参考にしたほうが堅実だとか。

■人生を棒に振らないための教訓(4)

衰退業界で汲々とする人生はつまらないけれど、とはいえ組織を飛び出して異業種で成果を生み出すのは並大抵のことではありません。

転職は慎重にすべきで、会社にしがみつくのも立派な選択であることを認識すべき。

■人生を棒に振らないための教訓(5)

自己分析において、近年は「内発的動機」が注目されています。金銭や名誉などの「外発的動機」と異なり、内面から沸き起こる興味、関心、意欲がもたらす動機。

まさにその人の本音に沿っているわけで、職業選択においても「やりたいこと」をやるのがいちばんだということ。

■人生を棒に振らないための教訓(6)

リクルート創業者の江副浩正氏の「自ら機会をつくり、機会によって自らを変えよ」という名言からもわかるとおり、自分から動いて仕掛ければなにかを得られるもの。

■人生を棒に振らないための教訓(7)

SNS全盛の現代では、ネットでもリアルに劣らないコミュニケーションが可能。でもソーシャルキャピタル(社会・地域の結びつきから、社会に新たな価値を与えようとする考え方)的な関係を目指したいなら、リアルで互いに信頼を築くことが大切。

■人生を棒に振らないための教訓(8)

職業選択においては、「自分だったら社会にどうやって貢献できるのだろう」と、自分の得意なことをしっかり分析して理解しておくことが重要。

■人生を棒に振らないための教訓(9)

「自分がアホである」といさぎよく割り切るところから道は開けるもの。時代の先を見通す力がないなら、信じるに値する識者を探し、徹底してついていくのも手。

■人生を棒に振らないための教訓(10)

自由に働いて生きていきたいのなら、自分から仕掛けていかないと道は開けないもの。信頼やブランドは、企画の積み重ねが実績となって形成されていくということ。

■人生を棒に振らないための教訓(11)

「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」という孫子の名言は、「絶対勝てる」という意味ではなく、リスクヘッジの大切さを説いていることに注目すべき。

■人生を棒に振らないための教訓(12)

既存の考え方にとらわれていては、新しいものが生まれなくて当然。まず、疑うことで考えることが大切。

■人生を棒に振らないための教訓(13)

価値観が多様化する時代だからこそ、情弱(情報弱者)にならないためには相手との認識のズレを把握することは不可欠。

■人生を棒に振らないための教訓(14)

ソーシャルメディア全盛の現代においては、さまざまなバックボーンを持つ人たちとバーチャル上で知的に語り合うことも可能。ネット時代だからこそ、プロの知見を上手に集めることは重要。

本書の大半は著者自身の体験談で占められており、失敗も明らかにされているため、読み物としても十分に楽しめる内容。

ぜひ一度、手にとってみてください。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

※新田哲史(2015)『ネットで人生棒に振りかけた!: 先の読めない時代の情報版「引き寄せの法則」』アスペクト

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