5割の夫婦がモラハラ経験アリ!カウンセラーに聞いた有効な対策

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2016.02.14

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日本法規情報株式会社の調査で、夫婦間のモラハラを経験した夫婦は5割もいることがわかっています。

離婚を意識していない夫婦に「結婚生活において相手の言動を自分の責任と思い込み、自分を責めたことがあるか」と質問したところ、「なぜ、私は夫(もしくは妻)を怒らせてしまうのだろうと思ったことがある」との回答が52%だったというのです。

つまり、モラハラによる離婚は決して他人事ではないということ。

そこで『モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック』(合同フォレスト)の著者・夫婦関係修復専門はあとふるアドバイザーの麻野祐香さんに、モラハラの傾向から対策までを詳しくお聞きしてきました。

(ちなみに「モラ夫」とは、モラルハラスメントを行う夫の通称として、麻野さんが著書の中で使われている言葉です)

■モラハラ被害に遭いやすい人の特徴

まず気になるのは、「モラハラは治るのか?」ということではないでしょうか。

「私は治らないと思っています。ただ、改善していくとは思っています」

大切なのは、モラハラをする人側としてではなく、モラハラを受ける人側の問題として、状況の改善を目指していくことだとか。

モラハラ被害に遭いやすい人の共通点をお聞きしたところ、「責任感が強い人、母性愛が強い人、やさしい人、我慢強い人」という答えが返ってきました。

相手に責められたときに、「自分が悪いのではないか」「がまんしないといけないのではないか」と思ってしまう人が多いそうなのです。

■モラハラを受けている自覚をすべし

では、数多く存在する「モラハラの習性」に、ひとつでも当てはまったら要注意だというのは本当なのでしょうか?

これについては「自分の状況を、『もしかしてモラハラなのではないか?』と気がついた時点で、『モラハラを克服しよう』という心構えを持った方がいいと思います」と麻野さん。

実際に、麻野さんのところにモラハラを疑ってカウンセリングを受けにくる人で、モラハラ被害者に当てはまらない人は、ほぼいないそうです。

彼女らの多くは、ひとしきり自分の体験を話した後に、麻野さんから「それはモラハラですね」という言葉が出ると、ホッとするといいます。自分の状態をはっきりと明言してもらうことで、安心するわけですね。

「それまではひとりで『モラハラなんじゃないか』と悩んでいた方が、私のサロンに来て、自分の現在の状況をモラハラだとはっきりさせることで、『自分は悪くないんだ』とわかってホッとするのだと思います」

また、「ご夫婦で相談に来られる方もいらっしゃいますが、モラハラの見本のような方も少なくありません」と麻野さん。

夫婦でカウンセリングを受けること自体はとても前向きですが、いったんカウンセリングがはじまると、カウンセラーである麻野さんに、「聞いてくださいよ、こんなバカなことをいう女なんて他にいないでしょ」なんて主張するご主人もいるのだそうです。

■モラハラされても自信をなくさない

実際にモラハラを受けた場合、どのように状況を克服していけばいいのでしょうか。

まず大切なのは、精神的にダメージを受けるような言葉を投げつけられても「スルー」すること。感情的に対処しないこと、笑顔を忘れないこと、モラ夫への反論は9割ほめて1割本音で……などなど、いろいろな対処法があるそうです。

とくに大事なことは、どのような状況においても、自分が傷つかず、自信を失わず、「自分が幸せになる舵取りをする」と決断することにあるのではないかと感じました。

「お客様のなかで、本当に自分に自信がなくて、なにをしても『私なんか……』と引きこもり状態になってしまった方がいらっしゃいました。

とにかく、『あなたは悪くないんですよ、よくやっていますよ』ということを繰り返しお伝えし、笑うことと、ポジティブに考えることを、毎日メールでお伝えしていったところ、物事をポジティブに考えることを取り戻され、お仕事にも出られるようになりました」

参考までに、その方の結婚年数と、カウンセリングを受けてモラハラを克服するまでにかかった年数をお聞きしたところ、結婚年数は6年、カウンセリングにかった年数は2年だったそうです。

ただしモラハラを克服するプロセスは、回復と再発の繰り返し。だからこそ、少しずつ自分を取り戻していくことが必要なのでしょう。

■未来のモラハラ被害者をなくすには

ところで恋愛期には、なかなか相手の本性が見えないものだと思います。

結婚して後悔しないために、未婚の女性にあてたメッセージを麻野さんにお願いしたところ、「私が愛して尽くせば、この人は変わってくれると思うのは間違いです」という言葉をいただきました。

だとすれば、おつきあいの段階で、モラハラの匂いを感じ取ることも必要なのかもしれません。

また、「結婚して子どもが生まれると自由がきかなくなるので、経済的・精神的に相手に依存した結婚はしない方がいいかもしれませんね」とのことでした。まずは自立した女性になるべし、ということでしょうか。

とはいえ結婚生活において、よくも悪くも相手から影響を受けることは避けられません。ですから、気をつけるべきは、悪い影響。

大事なのは、モラ夫からの「洗脳」で自分を愛せなくなる前に、まず自分で自分を認め、愛してあげることだと麻野さんは説いてくださいました。

(文/石渡紀美)

 

【取材協力】

※麻野祐香・・・夫婦関係修復専門 はあとふるアドバイザー。NPO法人 日本家族問題相談連盟認定カウンセラー。フラワーエッセンスカウンセラー。アロマセラピスト。リフレクソロジスト。レイキヒーラー。

1996年にリラクゼーションサロン「ベルガモット」を立ち上げる。オーナーセラピストとして活動。オーナーセラピスト時代に、お客様の悩み相談を数多くうけ、心理カウンセリングの勉強をし、資格取得をする。

現在までのカウンセリング人数は800人を超える。サロン経営で培ったカウンセリング技術を生かして、2007年に「夫婦関係修復カウンセリング」「モラルハラスメントカウンセリング」を専門とするSmile Plusを立ち上げる。

「別れたくないけど、どうしたらいいのか」そんなジレンマに苦しむ、女性の心に寄り添うカウンセラーとして活躍中。

 

【参考】

カウンセリングルームSmile Plus

麻野祐香(2015)『モラ夫のトリセツ: モラハラ夫と幸せに暮らす、秘密のテクニック』合同フォレスト

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