「財布のなかに500円もある!」本当のお金持ちになれる考え方

  • LINEで送る
2016.02.14

suzie.20160214

ご存知の方も多いと思いますが、『人生に幸せ連鎖が起こる! ネガポジ 変換ノート』(武田双雲著、SBクリエイティブ)の著者は、幅広い才能の持ち主として有名。

なにしろ書道家として数多くの題字、ロゴを手がけ、テレビなど多くのメディアで活躍する一方、仏教や脳科学を取り入れた自己啓発書の作家としても活躍しているのですから。

20万部を超えるセールス実績を打ち立てた『ポジティブの教科書』(主婦の友社)など、多くのベストセラーを生み出したことでも知られていますが、その新作である本書のテーマは「ネガティブをポジティブに変換する」思考。

「言葉を変換する」だけで、すでに持っているものがベストに変わるという考え方で、つまりは「ポジティブは自分で決めることができ、どんなに不幸で不満に見えることも、見る角度を変えれば必ず違って見えるというわけです。

きょうはそのなかから、お金に関するネガポジ変換の方法を引き出してみたいと思います。

■誰かと比べるとお金に苦しめられる

「あと◯万円あれば、お金に困ることはないのに……」というような思いを抱えている人は、決して少なくないはず。

つまりはそれほど、お金は私たちの人生と切っても切れない大切な要素であるということです。

とはいえ、お金の捉え方には注意が必要だと著者は主張しています。

なぜなら年収が1,000万円の人は、300万円や400万円の人のなかにいた場合、「お金持ちだね」とうらやましがられるかもしれませんが、年収1億円のグループに入ったとたん、今度は「貧乏」となってしまうものだから。

つまり、誰かと比較した結果としての「多い・少ない」でお金をとらえているうちは、いつまでたってもお金に苦しめられる人生から抜け出すことはできないというわけです。

■一瞬でお金持ちになれる簡単な方法

けれど、そうなのだとすれば、どうしたらいいのでしょうか?

この問いに対する著者の答えは、いたってシンプル。「お金がない」ではなく、「お金がある!」といい切ってしまえばいいというのです。

これは決して気休めなどではないのだと著者は強調しています。そして、だからこそ財布のなかに500円が入っていたとき、どう感じるかによって人は大きく変わるというのです。

もしも「500円しかない」と思ったら、それは貧乏な人の発想。一方、「500円もある」ととらえることができる人こそが、本当のお金持ちだということ。

だから、お金が「ない」ほうに関心を向けている限り、たとえ収入が1億円を超えても満足できないものだといいます。

どんなに稼いでもお金の虚無感が消えないという人は、そういう理由があるから苦しいのだということ。

■モノやお金への執着が人を苦しめる

ところで仏教では、「執着」について何度も語られているのだといいます。

執着とは、モノやお金に固執してしまうことを指し、それは人を最も苦しめる感情だともいわれているのだとか。そのため執着している人は、どうしても他人と自分を比較してしまいがちだというのです。

しかしそうなってしまうと、誰かを妬んだり、恨んだり、場合によっては蹴落としたりすることになってしまうもの。でも、そんなことをしていたら、孤独感や劣等感が残るだけです。

いうまでもなく、昭和のころの日本は右肩上がりの時代でした。その名残なのか、日本人はハングリー精神をあがめすぎているような気がすると著者はいいます。

たしかに、経済が右肩上がりだったころは、お給料もどんどん増えていったでしょう。

「昨日より豊かに!」「もっとお金が欲しい」という欲は、苦しみを生まなかったともいえるのです。

ところが、いまや日本は長きにわたって低成長を続けており、お給料も上がりにくくなっています。

そうでありながら昭和のハングリー精神を引きずってしまったとしたら、それは壮絶なパイの取り合いを生み出すだけ。

たとえば「働かざるもの食うべからず」をいい表した「アリとキリギリス」という話がありますが、「キリギリスみたいに楽しく演奏していてもいいじゃないか」と著者は思うのだそうです。

そして、「もっとお金が欲しい」は、世の中からの刷り込みなのかもしれないとも。

なるほどそう考えれば、おのずと気持ちも前向きになってくるのではないでしょうか?

このように、徹底的なポジティブ思考こそが本書の特徴。つらい状況にいる人は本書を通じ、発想の転換ができるかもしれません。

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

武田双雲(2015)『人生に幸せ連鎖が起こる! ネガポジ 変換ノート』SBクリエイティブ

関連記事