物件数は200万件以上!外国人宿泊サービスが世界的なブームに

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2016.02.18

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2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、東京では宿泊施設の不足が心配されています。

そんななかで注目を集めているのが、『Airbnb』というWebサービスです。簡単にいうと、宿泊先を提供する人と泊まりたい人を、サイトを通じて仲介するというもの。

きょうご紹介する『100%得をするAirbnb完全ガイド』(原田陽平著、サンライズパブリッシング)では、Airbnbの基礎知識やその楽しみ方だけでなく、宿泊先を提供するオーナーとなってビジネスを展開するコツにまで踏み込んで紹介しています。

■登録されている物件は200万件以上

著者は、世界30か国以上を旅するという自由なライフスタイルを送るなかでAirbnbに出会いました。それぞれにオーナーが趣向を凝らした個性的な宿泊先に安く泊まれることや、オーナーとのコミュニケーションの楽しさにすっかり魅了されたそうです。

なかには貸し切りができる戸建てもあり、自炊や長期滞在も可能。普通のホテル泊では味わえないような楽しさを満喫できます。

そのためか世界中で急速に人気が高まり、2015年の時点で190か国以上、3万4,000を超える都市から200万件以上の物件がこのサイトに登録されているそうです。

■日本の登録数はフランスの10分の1

世界的なブームを巻き起こしているAirbnbですが、日本ではまだそれほど定着していません。名前を聴いたことはあっても、具体的にどういうサービスか知らない人が大半なのではないでしょうか。

実際、登録されている物件数を見てみても、フランスのAirbnbとくらべると、日本はなんと10分の1しかありません。

しかし日本を訪れる外国人観光客が急増してホテルなどの宿泊施設不足が深刻化する中で、国内外からの日本のAirbnbに対する期待は高まっています。

■毎月の利益は150万円以上もある!

2014年7月から2015年6月の1年間で日本国内のAirbnbを利用した人の数はおよそ50万人。これに対し現在登録されている国内の物件数はおよそ2万件。

ここにビジネスチャンスがあると原田氏はいいます。原田氏自身、不動産投資の経験はありませんでしたが、初めて物件を出した2015年7月から稼働率はほぼ100%だったそうです。

昨年末の段階で11部屋をAirbnbに提供し、総額でひと月に150万円以上の利益を得ているのだとか。

■英語が話せない人でもすぐ始められる

貸す側に回れば大きな利益も期待できるAirbnb。

外国人観光客を相手にするのであれば英語力が必要なのではないかと心配する人も多いかと思いますが、実際には、Airbnbに必要なのは中学生レベルの英語力で最低限のコミュニケーションが取れれば問題なく、難しいビジネス英語は必要ないのだそうです。

ほかに、どんな物件を選んだらいいか、インテリアをどうしたらいいか、価格設定をどうしたらいいか……といった話から、ハウスルールの作り方やトラブルの対処法など、オーナーとして物件を提供する際に気を付けるべきポイントが、本書ではていねいに解説されています。

みずほ総研の試算によると、2020年の外国人延べ宿泊者数は9,111万人に達する見込みで、これは2014年の実績のほぼ倍だそうです。不足する客室は4.1万室。この不足解消に期待がかかるのがAirbnbなどの民泊サービスです。

まだまだ法の規制下にあり今後の規制緩和が望まれますが、空き部屋を利用して収入を得る方法としてばかりでなく、投資のひとつの形としてもますます注目を集めることでしょう。

金銭的な利益の面以外でも、海外からの観光客との交流を通じて日本の文化を伝えたり、逆に海外の文化やマナーを学んだりすることもできそうです。

その一方で、海外でAirbnbを利用すれば、リーズナブルに、かつ、より深くその国のことを知ることができるでしょう。

(文/宮本ゆみ子)

 

【参考】

※原田陽平(2016)『100%得をするAirbnb完全ガイド』サンライズパブリッシング

インバウンド観光と宿泊施設不足-みずほ総合研究所「みずほインサイト」

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