震災から5年目の今日「再確認したい」感謝の気持ちが伝わる言葉

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2016.03.11

suzie.20160311

きょうは3月11日。いうまでもなく、多くの人々に衝撃を与えた東日本大震災から5年目にあたる日です。

5年前の現在と同じ時刻に、なにをしていたか、どんな不安を心に抱えていたかなどを鮮明におぼえている方も少なくないと思います。

あの日を境にいろんなことが変化しました。なかには思い出したくないこともあるはずですが、いいことがあったとすれば、人の心の温かさを共有できたことではないだろうかと感じています。

多くの人が「当たり前のこと」として、困った人がいれば手を差し伸べ、助けられた人は素直に「ありがとう」と口に出し、感謝の気持ちを表すことができた。

そんな気持ちを共有できたということには、とても大きな意味があるように思えるのです。

そこできょうはひとつの区切りという意味も込め、『ありがとう ~Thank you~』(寺井広樹著、世界中に笑顔を広げるアーティストRIEイラスト、あさ出版)という書籍をご紹介したいと思います。

■「ありがとう」の気持ちを伝える39の言葉

著者は、能動的に涙を流す時間を設けることによって心のデトックスを図ろうということを目的とした「涙活プロデューサー」。直木賞作家、志茂田景樹氏との「天国ポスト」、川嶋あいを筆頭とするアーティストへの詩の提供など、幅広く活動している人物です。

イラストを手がけるRIEさんは、ボルネオ島のある村で、貧しくとも笑顔を忘れない少女と出会ったことから「人の心の豊かさ、温かさを世界中に広げたい」と感じるようになり、絵を描き続けているという人物。

つまり本書は「涙活」のコンセプトに基づき、「ありがとう」の気持ちを伝える39のメッセージを集め、それらを日本語と英語で表記。ソフトでやさしい質感をもつイラストとともに紹介しているというわけです。

このなかから、6つのメッセージをご紹介しましょう。

■6つのシンプルな「ありがとう」メッセージ

(1)生きること、生きていくこと

今日、こんな言葉に出会いました

“生きるというのは、人に何かをもらうこと。

生きていくというのは、それを返していくこと”

Today, according to a quote;

“Life is getting something from others.

To live means giving it back to others.”

(2)雨の匂いも風の音も

雨の匂いも風の音も

あの頃と違っているけれど……

星たちは今日も変わらず輝いている

The smell of the rain and the sound of the wind do change,

But the stars brightness will always stay the same.

(3)「ごめんね」よりも

「ごめんね」と言われるよりも

「ありがとう」と言われたほうが何倍もうれしい

Saying “Thank you” makes me happier

Than saying “I’m sorry”.

(4)今日があるから

今日があるから明日がある

許し許されて現在(いま)がある

Today makes tomorrow.

To forgive and being forgiven makes the present.

(5)どんな日も

晴れの日も、曇りの日も、雨の日も、雪の日も、

嵐の日も、流れ星がたくさん降る日も、

あなたが大切であることは変わらない。

On sunny days, cloudy days, rainy days, snowy days,

Stormy days, and nights with many shooting stars,

You are always important.

(6)本当に大事なこと

本当に大事なことは

いつだってあとから気づきます

People only realize what is important

when it is too late.

このようにメッセージはどれもシンプルなので、絵本のように気軽にページをめくることができるはず。

感謝の気持ちを再確認するためにも、手にとってみてはいかがでしょうか?

(文/書評家・印南敦史)

 

【参考】

寺井広樹(2016)『ありがとう ~Thank you~』あさ出版

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