背中の数字にはドラマが!プロ野球選手達の背番号に隠された秘密

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2016.03.20

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スポーツ選手は、誰もが背番号を持っています。もともとはポジションやメンバーを区別するためだけのものでしたが、いまでは意味のある背番号も数多く存在しています。

この背番号に関して、実はいろいろとドラマがあるのです。そこで今回は、野球の背番号に隠された秘密に迫ります。

■1:プロ野球のエースピッチャーは背番号18番が多い

高校野球のエースナンバーは、そのポジションに準じて1番です。

しかし、プロ野球になると、古くは桑田真澄、最近では田中将大や前田健太など、名ピッチャーと言われる人の背番号は18番であることが多いのです。

これは偶然でしょうか? そして、なぜ18番なのでしょうか? これには諸説ありますが、野球・MLBの総合コラムサイト『Full-Count』によると、以下の3つの説が有力なようです。

(1)歌舞伎の「十八番」から来ている説

(2)若林忠志、中尾碩志、野口二郎など、プロ野球ができたころのエースたちが使用していたという説

(3)巨人の歴代のエースが使用していたことから他の球団に広まったという説

このように、18番を背負うということは、選手にとっては大きなモチベーションとプレッシャー、そして尊敬と評価を意味するようです。

■2:メジャーリーグでは42番が永久欠番になっている

エースピッチャーの背番号が18番であるのは日本のプロ野球に限ってのことで、メジャーリーグではこのような背番号は見当たりません。

しかしメジャーリーグには、逆に誰も使用できない背番号が存在します。全球団共通して42番が永久欠番となっているのです。

42番というのは、初の黒人選手だったジャッキー・ロビンソンの背番号。

当時はまだ、黒人への人種差別が当たり前だった時代で、ジャッキーが契約する以前は、黒人の先週はニグロ・リーグという黒人専用のリーグのみでしかプレーすることを許されていませんでした。

当然、ジャッキーは壮絶な差別に遭うことになりました。観客はもちろんのこと、チームメイトからもあからさまな嫌がらせを受け、怪我をするような暴力的な出来事もしばしば。

そんななかでもジャッキーは決して報復することはなく、紳士的にふるまい、素晴らしいプレーを続けました。

その理由は、彼をブルックリン・ドジャースに誘った、球団会長ブランチ・リッキーとの約束があったからです。

それまでメジャーリーグに黒人がいなかったことで、ジャッキーが攻撃に対して怒りを表してしまうと、「それ見たことか、やっぱり黒人は紳士のスポーツはできない」という評価を受けてしまう。

しかし、ブランチは、ジャッキーがそのような状況にも耐えられることを確信していたといいます。事実、次第にジャッキーの人柄と実力が認められ始め、黒人への偏見を変えるきっかけにすらなりました。

この偉大な伝説の黒人プレーヤーに尊敬の意を込め、いまでは42番は永久欠番ということになっているのです。この感動のストーリーは、『42~世界を変えた男~』という映画にもなっています。

■3:イチローは背番号51番を大切にしている

いまや日本だけでなく、世界の名ベースボールプレーヤーとして名高いイチロー選手。彼の背番号が51番だということは、誰もが知っていますよね。

しかし、この51番にも意味があるのです。

イチロー選手は、プロ入りしたときドラフト4位だったことから、1ケタの番号は与えられませんでした。しかし、51番が空き番号だったので、一朗という名前にちなんで選んだことがきっかけだったそう。

その後の活躍により、若い番号に変更する機会もありましたが、イチロー選手は51番を大切にしてきました。

たった一度、ヤンキース時代に31番となったのは、51番がイチロー選手が憧れていたバーニー・ウィリアムスがかつてつけていた番号だったから遠慮した、と『スポニチアネックス』でコメントしています。

そのときイチロー選手は、51番ではなく31番を選び、「新しい番号を自分のものにしていきたい」とも語りました。

ひとことで背番号といっても、それぞれの番号には選手やファンの思いが込められているようです。スポーツにはさまざまなドラマがありますが、背番号がそれをしっかり歴史に刻んでいるのですね。

(文/hazuki)

 

【参考】

なぜ背番号18は日本プロ野球のエースナンバーとなったのか-Full-Count

THE DAY JACKIE ROBINSON CHANGED BASEBALL FOR GOOD-Newsweek

Jersey Number Meanings-citelighter

イチロー背番号は「31」 51は「とてもつけることはできない」-スポニチアネックス

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