数学的に論述すべし!人にわかりやすく説明できるようになるコツ

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2016.03.25

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こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

さて、「短いほうがいいもの」と聞いて、なにを思い浮かべるでしょうか?

男性に尋ねると「女性のスカート丈」などといった答えもたまに返ってきますが(苦笑)、たとえば「ビジネス会話」も短ければ短いほどよいもののひとつではないでしょうか。

しかし、多くのビジネスパーソン(特に女性)に多い悩みが、「話を簡潔にまとめられず、気がつくとダラダラ喋ってしまい、最後には自分がなにをいいたいのかわからなくなってしまう」といったこと。

そこで、そうならないためのコツを1つご紹介しましょう。それは、「数学的に論述する」ということです。

■なにを論じるかを最初に定義する

数学という学問は、必ず「なにをするか(論じるか)」を最初に定義し、その定義に沿ったことだけを、一切の無駄なく論じていく学問です。

具体例があったほうがいいですね。

Q.「三角形ABCと三角形DECが相似であることを証明しなさい。ただし、角度Bと角度Eはいずれも直角である。(2つの図形が“相似”とは、簡単にいえば拡大縮小の関係にあること)」

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■数学的でないAさんが証明した場合

A.「三角形ABCと三角形DECはどちらも直角三角形ってことか。あ、直角三角形といえば、なんといっても“三平方の定理”だよね。でも、この問題では使うのかな、使わないのかな……?

それから、他に現時点でわかっていることってなんだろう……?

正直、図形の問題はあまり好きじゃないんだよな。こんなの、なんの役に立つのやら……。

あ、三角形ABCと三角形DECではどちらも角度Cが共通している。これは絶対使うんだろうな。

さてさて、この問題はなにを証明するんだっけ?

あぁ、相似か。相似といえば“相似条件”。たしか3つあったよな。

ということはその3つのうちのどれかに当てはまることを示さないといけないのか……。

だとすれば……?」

■数学的なBさんが証明した場合

A.「この問題は三角形ABCと三角形DECにおける対応する2つの角度が一致することを示す問題。

なぜなら、それが示せれば相似条件のひとつに合致するから。

(1)角度ABC=角度DEC=90度

(2)角度ACB=角度DCE

以上より、証明終わり」

AさんとBさん、2人の差は歴然ですね。最初になにを論じるか定義し、あとは必要な言葉だけ使って、その最短距離を進むだけです。そう、数学の証明問題のように。

社員研修の現場で数多くのビジネスパーソンを見てきましたが、話が簡潔にまとめられており、かつその内容もわかりやすい人は、たいてい数学的に論述しています。

あなたはビジネスシーンで、Aさんのような説明をしていませんか?

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社

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