脳は3%しか使えていない!残り97%が「音で活性化する」理由

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2016.04.11

suzie.20160411

『聞くだけで脳が目覚めるCDブック』(山岡尚樹著、あさ出版)の著者は、「超脳トレ」全脳活性プロデューサー。

そう聞いただけで活動内容をイメージすることは難しいかもしれませんが、つまりは脳をより活性化させるためのオーソリティ。

具体的にいえば、人の脳に秘められた潜在能力を、音、イメージ、気の力を通じた実践ワークによって引き出しているのだそうです。

つまり本書においては、これまで10万人以上に実践してきたという脳トレのノウハウを凝縮しているということ。CDも付属しているので、聴くだけで無理なく効果が望めるのだといいます。

■脳は3%しか使われていない!

ところで著者は脳のことを、あえて「道具」だと位置づけています。いってみれば、それはスマートフォンのようなもの。いろいろなアプリが入っていて、さまざまな使い方ができるという意味です。

だとすれば、一般的に「頭がいい」「デキる」「効率がいい」といわれるような人は、総じて「道具としての脳の使い方がうまい」ということになるでしょう。

ところが多くの人は現実的に、「電話をかける」「メールをする」といった程度の使い方しかできていないのだといいます。せっかくの多機能を、まったく使いこなせていないというわけです。

しかも一説によると、ほとんどの人が脳をわずか3%しか使えていないというのですから驚き。

だとすれば必要なのは、残り97%の「脳力」をどう引き出すかということになるはずです。

■右脳・左脳・間脳・脳幹の役割

そこで、まずは脳の役割をおさらいしてみましょう。ご存知のとおり、脳には大きく分けると「右脳」「左脳」「間脳」「脳幹」という部位があり、それぞれ次のような役割があります。

[右脳]ひらめきやイメージ力、調和などをつかさどる脳。「芸術家肌の人は右脳優位」といわれるのは、このような理由があるからです。

[左脳]計算や分析が得意な脳。言語、計算、論理、理屈といった理性的で論理的なところをつかさどるわけです。

[間脳]脳内ホルモンの分泌を調整し、感情の操作をつかさどる役割。

[脳幹]呼吸、体温調整といった、生きるための調整を担当。

本書のトレーニングにおいては、まず「右脳」を活性化させ、多くの人のなかに眠っている未使用の脳力を引き出すのだそうです。

■新しい「脳力」を目ざめさせる

日常生活においてほとんどの人は、左脳が優位に働いているもの。著者によれば7~8割以上の日本人が左脳優位だというデータもあるそうですから、日本人は左脳民族であるともいえるのかもしれません。

左脳優位である以上は、計算、論理、理屈など、現実的に判断・実行する力をしっかり持っているということになります。

では、そんな実行力ある左脳に加え、右脳を活性化するとどうなるのでしょうか?

答えは次のとおり。

・与えられたことだけではなく、斬新な発想、ひらめき、イマジネーションを現実的に判断・実行できる。

・ひとつのことだけでなく、同時に複数のことを実行できる(効率がよくなる)。

・直感力や判断力が上がり、課題・問題に対して「検討→解決」の時間が短くなる(問題解決が格段に速くなる)

・ものごとを俯瞰的に見ることができ、マネジメント脳力が上がる。

つまり、一般的な「デキる人」「頭がいい人」のイメージと重なっていくということです。

現代人は、もともと左脳が鍛えられているもの。だからこそ、右脳や間脳、脳幹などで眠っている“新しい脳力”を目ざめさせることにより、また異なった脳力を生かすことができるということです。

■聴くだけで脳が活性化する理由

よくある計算ドリルなどの脳トレは、左脳中心の訓練しかできないことが難点。一方、右脳を刺激できるのが、本書に採用されている「音」のトレーニング。

なぜなら脳は「音」「イメージ」「気」という3種類のアプローチで活性化できるからだそうです。

「イメージ」することは、人によってうまい・下手の差があるでしょう。「気」にしても、感じられる人と、そうでない人がいるはずです。しかし「音」は、誰にとっても、耳に届く内容は同じ。

また、そもそも脳に伝わるエネルギーの約90%は、耳から入ってくるといわれているのだそうです。

こうしたことから、「音」は脳を活性化させるための、もっともベーシックで優れた刺激だといえるのです。

しかも、脳は何歳からでも鍛えることができるのだとか。「脳を鍛える」という発想自体があまりなじみのあるものではありませんが、音を聴いているだけで鍛えられるならば、ぜひ試してみたいところではあります。

CDに収録されている音源は、クラシック、オペラ、落語までバラエティ豊か。著者のノウハウが凝縮されているだけでなく、リラックスして聴くこともできるというわけです。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

山岡尚樹(2016)『聞くだけで脳が目覚めるCDブック』あさ出版

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