登山といえば、年齢、性別を問わず人気のアクティビティー。近年は山ガールという言葉も生まれているように、都会で働く若い女性にも人気のスポーツとなっています。
シチュエーションに合わせたファッション性が、登山を身近なものと感じさせているのかもしれません。
しかし、大自然のなかには危険もいっぱい。そこで今回は、登山をより安全に身近に楽しむため、その魅力と注意点に迫ってみたいと思います。
■忙しい社会人が登山をはじめる方法
「ダイエットや運動不足解消にウォーキングやジョギングをはじめたい」「スポーツジムに通いたい」
そう考えながらも日常の忙しさに追われ、なにもはじめられないまま時間だけが過ぎていってしまうと感じていませんか? そんな忙しい社会人にこそ、週末の登山がおすすめです。
登山といっても気合を入れず、気軽に近郊の山にハイキングに行く感じでよいのです。
ハイキングや自然を楽しむこと、景色を見に行くことを目的にすれば、敷居の高さを感じることなく週末のアクティビティーを楽しめます。
友だちと週末の予定を立てて過ごすだけでも、日常に特別感を取り入れてリフレッシュすることが可能。
また登山は長時間ウォーキングでもあるので、運動不足解消にもピッタリです。
心肺機能を上げることもでき、適度な運動をすることで疲労回復、ストレス解消、はたまたダイエットにもつながることでメリットがたくさんあるのです。
■登山でご飯10杯分のカロリー消費
富士山やエベレストなどの本格登山でなくとも、その運動効果は絶大。ジョギングやスキーなどに匹敵する有酸素運動ともいわれています。景色を楽しみながらゆっくり長時間歩き続けることで、週1回の登山でも、毎日1時間ウォーキングしているのと同じくらいのカロリーを消費できるのです。
たとえば、3キロくらいの荷物を持って緩やかなハイキングコースを6時間ほど歩くだけで、2,000キロカロリーも消費できます。
これだけで、成人女性の1日の消費カロリーを消費できるわけです。2,000キロカロリーはご飯10杯分に相当しますから、その効果の大きさがわかるはず。
ウォーキングやジョギングは、一度に1時間続けられればいい方ですが、登山は長時間楽しみながら続けることが可能。効率よくカロリー消費ができるのもうれしいところです。
■遭難者数が10年間で66%増加!
さて、楽しいイメージの登山ですが、自然のなかには危険もいっぱい。道なき道が続くなかで、遭難してしまうことも考えられます。
楽しい思い出をつくるためにも、安全を意識して登山にのぞみたいものです。2014年には山岳遭難が最多2,794人にも上り、10年間で66%増加したことを警視庁が伝えています。
近年の登山ブームに伴って登山人口が増えたことにより、遭難数も増えてしまったのです。
登山の前には、事前に山の地形やコースなどを調べて把握しておくことが大切。加えて、登山時期の日没時間なども調べておくとよいでしょう。懐中電灯なども忘れずに。
また、山の天気は変わりやすいこともよく知られています。天候もしっかり調べておき、いざというときのための休憩、雨宿りポイントなどもおさえておきましょう。
なにかが起きたときのために、事前準備は必要。「備えあれば憂いなし」ですが、備えすぎて荷物が増えてしまうのも考えものです。荷物は最小限に押さえつつ、水や携帯食などはしっかり準備していきましょう。
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経験したことのない人にとっては不安も多い登山ですが、趣味として気軽にはじめることもできます。日常生活に退屈したときに、お友だちと計画を立ててみるのもいいかもしれません。
(文/hazuki)
【参考】