現代はストレス社会とよくいわれます。実際、株式会社マクロミルの調査によると、働く男女の86%がストレスを感じているそうです。
具体的には61%の人が仕事内容で、57.7%の人が職場の人間関係で悩んでいるとか。人と頻繁に関わらなくてはならない仕事だと、避けられないので大変ですよね。
そこで今回はアメリカのビジネス系情報サイト『Business Insider』が発表した、人との衝突の多い職業を年収とともにランキング形式でご紹介します。
どれも平均年収は480万円以上ですし、立派な仕事です。しかし、平和を愛するタイプの人だとトラブルが起こるたびに胃が痛くなってしまうかもしれません……。
■12位:警備責任者(平均年収1,200万円)・・・衝突度83
さまざまな組織を警備し、安全を保つ仕事です。従業員や施設、資産を守らなくてはならないため、それらを脅かす者とは衝突することもあります。
■11位:刑務官(平均年収485万円)・・・衝突度84
刑務所や少年刑務所、拘置所に勤める刑務官。看守といった方がわかりやすいかもしれません。受刑者を正しく指導し、社会復帰を支援する役割。いろいろな受刑者を指導しなくてはならないため、衝突からは逃れられません。
■10位:建設現場監督(平均年収926万円)・・・衝突度84
建物を建てる現場で、作業員を管理したり指示を出したりする仕事です。設計をきちんと理解しながら、現場の作業員たちに伝えることが要求されます。
■9位:警察巡査(平均年収644万円)・・・衝突度85
市民の安全を守るのが仕事のお巡りさん。さまざまなトラブルにいち早く駆けつけ、対応することが求められます。交通事故などでは、当事者たちの間に入って現場検証も行います。
■8位:コンプライアンス担当者(平均年収735万円)・・・衝突度86
組織がきちんと法令を遵守し、従業員を平等に扱っているかを監査するのがコンプライアンスの担当者。組織と従業員、それぞれの要求を調整するのが役目です。
■7位:損失防止担当者(平均年収1,200万円)・・・衝突度88
組織では、さまざまな場所に無駄やロスがあります。それらをなくし、最適化するのがこの仕事。「必要だ」と主張する人たちを抑え、コストカットを断行しなくてはなりません。
■6位:保険金支払査定者(平均年収673万円)衝突度88
会社としては、保険金は支払いたくないもの。しかし支払われる側にとっては、1円でも多く欲しいものでもあります。いろいろな基準に照らし、保険金の支払額を決めるのはやさしい仕事ではありません。
■5位:弁護士(平均年収1,244万円)・・・衝突度90
法的な手続きを行う弁護士は、依頼人を守って戦う職業でもあります。勝敗を決するような状況にも頻繁に対応しなくてはならないのです。
■4位:スクールソーシャルワーカー(平均年収500万円)・・・衝突度91
子どもと親の、社会的あるいは心理的な関係を改善する専門職です。子どもの学校生活が対象になることもあります。虐待やネグレクトなどの問題への対応も仕事のうちです。
■3位:人事担当者(平均年収1,112万円)・・・衝突度93
組織の人材の配置や活動を最適化する仕事。昇進や昇給、あるいは降格や解雇にも関わっているため、いつも衝突と隣り合わせです。
■2位:労使関係専門家(平均年収642万円)・・・衝突度93
組織とそこで働く従業員の関係を、よりよいものにする専門家。労働環境の改善を訴える労働者を代表して、組織と交渉します。
■1位:仲裁人(平均年収765万円)・・・衝突度96
仲裁人は、まさに衝突そのものが仕事。あらゆるトラブルの間に入り、双方の主張を調整して問題を解決します。
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大変な仕事だけあって、全体的に年収は高額な傾向にありますね。軋轢に耐えられるかどうかは個人差が大きいもの。もしも平気だというなら、チャレンジしてみてもいいかもしれません。
(文/スケルトンワークス)
【参考】
※17 jobs to avoid if you hate confrontation-Business Insider