人を9つの基本的な性格に分類!今話題の「エニアグラム」とは?

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2016.04.15

suzie.20160415

『相手を完全に信じ込ませる禁断の心理話術 エニアプロファイル』(岸正龍著、フォレスト出版)は、アップル、IBM、コカ・コーラ、P&G、トヨタなどの大企業も採用しているという「エニアグラム」について解説した書籍。

「破壊力は劇薬並み!」などというキャッチフレーズを見ると少なからず胡散臭さを感じてもしまいますが、著者は「胡散臭いことは認めます」とはっきり記しています。

その理由は明快で、つまりは「相手を完全に信じ込ませる」と大上段に構えているため、いかがわしさはぬぐい切れないと自覚しているのだということ。

しかしそれでも、エニアグラムをベースに開発されたエニアプロファイルは、相手を完全に信用させるというのです。

でも、そもそもエニアグラムとはなんなのでしょうか? きょうは、基本というべきその点に注目してみたいと思います。

■人の基本的な性格の働きを描いた地図

エニアグラムとは、ギリシャ語で「9の図」という意味の幾何学図形。そして、この図形をシンボルとした「性格タイプ論」なのだそうです。

人間を「1.改革する人」「2.助ける人」「3.達成する人」「4.個性的な人」「5.調べる人」「6.忠実な人」「7.熱中する人」「8.挑戦する人」「9.平和をもたらす人」という9つの基本的な性格に分類したもの。

なお、「エニアグラム研究所[日本]」のサイトには、その9つの性格の位置関係が表示されていますので、ぜひチェックしてみてください。

いずれにしても、つまりはこの9つに相関関係があるということです。著者はそれを、それぞれの性格の働きを描いた“こころの地図”だと表現しています。

エニアグラムは、心理学的研究が急速に発展してきた現在、もっとも効果的な自己成長のシステムとして、ビジネス、コーチング、カウンセリング、教育などのさまざまな分野に取り入れられているのだといいます。

具体的にいえば、個人の特性を9つのタイプに分類し、世界中のすべての人は、そのうちのひとつに当てはまると定義しているわけです。

なお、タイプは生まれた瞬間に決まっていて、死ぬまで変わることはないとか。

とはいえ、自分がどのタイプであったとしても、9つすべてのタイプを自分のなかにある程度は持っているのだそうです。

そして、そのなかでいちばん強く表面に現れているものが自分のタイプだということ。つまり、エニアグラムのタイプは「ありなし」ではなく、「強弱」だというのです。

■エニアグラムは今も進化し続けている

各タイプは人生観や価値観、行動の動機や選択の基準、コミュニケーション方法やストレスへの対処法などにおいて、それぞれ特徴的で共通の「やり方」を持っているのだそうです。

いわば、それを丹念に観察し、研究し、性別や国籍を超えて等しく当てはまる知見としてまとめたのがエニアグラム。

古代ギリシャ時代に誕生し、やがてアメリカに渡ったエニアグラムは、スタンフォード大学やバークレー大学で、心理学や精神医学の見地から研究や検証が行われるようになったのだといいます。

そしてフロイトやユング、カレン・ホーナイなどの研究、対象関係論、DSM-IV(精神疾患の分類と診断の手引き)など、精神医学の理論との比較研究をしながら、詳細な理論として編まれてきたという経緯があるそうです。

いわば完成系ではなく、いまも日々進化していて、年を追うごとに奥深さを増しているということ。

■触れた人が100%驚くほど見抜く!

そんなエニアグラムは本当に、驚異的な確度で人の内側を見抜くのだと著者は断言しています。その精度の高さに、エニアグラムに触れたことのある人は100%、驚くのだとか。

ちなみに自分のタイプがわかったとき、いちばん多い反応は「笑っちゃう」。

「なんでそんなに自分のことがわかるのか」と衝撃的すぎて、「笑っちゃう」という反応しか出てこなくなるというわけです。

「そんなことがあり得るのかなぁ?」と疑いたくもなりますが、アップル、トヨタ、コカ・コーラ、IBM、ソニーなど世界のそうそうたる企業が注目し、取り入れているという事実は、エニアグラムの精度の高さの証明だといえるかもしれません。

エニアグラムの活用法をここで明かすことはできませんが、少なくとも著者がいうような「胡散臭い」ものではなさそう。

だからこそ、信じるか信じないかは別としても、読んでみる価値はあると思います。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※岸正龍(2016)『相手を完全に信じ込ませる禁断の心理話術 エニアプロファイル』フォレスト出版

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