実は「朝食抜くと余計なカロリーを摂取してしまう説」は嘘だった

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2016.04.16

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「一日のなかでもっとも大切な食事は朝食」という話はよく聞きます。

でも、これには明確な根拠がないという説が登場しました。

朝食抜きは肥満につながるともいわれていますが、「食べないほうが低カロリー」だというのです。もしかしたら、衝撃の事実かも……。

イギリスの報道機関『The Telegraph』が発表した最新情報を読んで、自分の朝食を検討しなおしましょう。

■「朝食は健康にいい」には根拠なし!

「朝食は食事の王様」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

しかし、バース大学の講師であるジェームズ・ベッツ博士は、朝食が私たちの体にとてもよいとされている理由は、朝食の定番のシリアルや卵、ベーコンなどを売るためのキャンペーンに起因するというのです。

早い時間帯に食事をとることのメリットについては、詳細な調査はされていないのだとか。

ベッツ博士は、「朝食を食べることはメタボリックシンドロームのリスクを抑える」という言説について、どんな理由があってそういわれているのかを調べようとしたのだといいます。

でも、その結果として気づいたのは、「観察調査に基づいて結論が出されているのみで、検証や実証実験としてテストはされていない」ということだったそうです。

ところが肥満の人が「朝食を抜いている」と聞くと、多くのお医者さんが「ちゃんと朝食を食べなさい」とアドバイスをしています。

しかし、これは太っている人に「もっと食べなさい」といっているということでは?

朝食を食べることが健康と関係がないのだとしたら、おかしなアドバイスをしていることになってしまいます。

■朝食抜きのほうが摂取カロリーは低い

ベッツ博士は、実験のために2つのグループを用意しました。1つのグループには700kcal以上の朝食を食べてもらい、もう1つのグループには昼食まで水だけで過ごしてもらったのです。

朝食を抜いたグループは昼食時に多めにご飯を食べてしまったものの、700kcal分多く食べるわけではないということがわかりました。

そこで博士は実験の結果、朝食を抜くことで肥満レベルが上がるリスクに影響はなく、体重が増えることもないと結論づけたのです。

摂取カロリーとしては、朝食抜きのグループのほうが少ないという結果です。

ただし今回の実験では、朝食を食べたグループの人たちはより活発に動き回ったり、軽いエクササイズをしたりして、カロリーを消費しているということも報告されています。

700kcalを消費するには女性でランニング110分くらいといわれているので、余分に摂取したカロリーがすべて消費されているとは考えにくいはず。

少なくとも、「朝食を抜いたらあとで食べ過ぎて太る」という説は、手放しに信じられるものではなさそう。

■人間はもっと食べなくても生きられる

ブリストル大学で栄養学を専門にしているピーター・ロジャー博士は、「私たちはもっと食べなくても生きていけます」と語っています。

朝食はいちばん抜きやすい食事なので、食事を少なくするチャンスと捉えることできます。

体重が気になる人は、「太るから朝食を食べる」のではなく、「摂取カロリーを減らすため朝食を抜く、減らす」ということを検討してみてもよいかも。

朝食が人の気分や考える力に影響を与えるか、朝食時に摂ることの多いコーヒーや紅茶の影響はあるかについては調査がされていません。

朝食を食べたほうが調子がよい、気分がよい、という人は朝食を摂り続けるべきかもしれません。ただし、食べすぎには注意です。

食べないほうが摂取カロリーは少なくなり、痩せやすいはず。

朝食抜きが肥満のリスクを高めるわけではないのなら、健康のためと朝食を摂るよりも、摂取カロリーを減らすことを考えたほうがよさそうです。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

Breakfast isn’t the most important meal of the day, says scientist-The Telegraph

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