もし「性別以外の条件が全く同じ男女」がいたら給料はどうなる?

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2016.04.17

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男女の雇用機会や給与については多くの議論が展開されてきましたが、まだまだ配慮が十分だとはいえません。

国税庁の民間給与実態統計調査結果によると、2012年の会社員の平均年収は408万円ですが、男性だけなら502万円、女性だけの平均は268万円と大きな差があります。

しかし、男性の平均給与と女性の平均給与を単純に比較するだけでは、「女性だから」給与が低いのか、たまたま女性のほうが給与は低くなる別の原因があるのかわかりません。

そこで今回は、アメリカの男女の給与差についての残酷な実態を見てみましょう。

■男女の収入を単純比較すると女性は男性の76%の金額

アメリカの求職サイト『Glassdoor』の調査で、男性と女性の収入を単純に比較すると、女性は男性の76%しか稼いでいないということがわかりました。

しかし、それだけで単純に女性の収入が低いと断定することはできません。

男女の収入の平均をただくらべるだけでは、「女性だから」給料が低いのか、それとも他の要素が影響して女性のほうが給与が低いのか判断できないからです。

そこで『Glassdoor』は統計の技術を使って、「性別以外の他の条件がまったく同じだった場合にはどうなるか」を見ています。

数千人が自己申告した給与を、年齢・学歴・経験年数・職種・雇用主・土地などのさまざまファクターをかけて分析したのです。

その結果、もしも条件がまったく同じ男性と女性がいたら、女性は男性の95%稼ぐことがわかりました。

先ほどの76%という数字よりも男女平等に近づいたものの、「女性」というだけで給与が低くなるのであれば、「男女平等」とはいえないですよね。

■仕事は同じなのに給与が違う職種1位はプログラマー!

男女の不平等さは職種によっても大きく異なります。

『Glassdoor』の分析によると、やりがいのある仕事や昇進の機会、高い給与が魅力のテクノロジー産業はまだまだ男性支配的なのです。

データベース内のすべての職種のなかで、「同じ仕事をしているのに、同じ給料がもらえない」という意味で最悪の仕事はプログラマーでした。

プログラマーの女性は、同じ仕事をしている男性プログラマーの71.7%の給料しか得ることができていないのです。これは、女性プログラマーにはショッキングな事実です。

特にテクノロジー産業では、「男性である」ということが給与面で有利になる仕事が目立ちます。

データ分析の女性専門家は男性の76%の給与しかもらっておらず、ゲーム作成のアーティストは84%、情報セキュリティ専門家は85%、ソフトウェア構築は89%と、同じ仕事をしていても女性のほうが給与は低いという状態です。

男女差をなくすための法整備や配慮がなされてきたとはいえ、現実の男女差がなくなることは簡単ではないようです。仕事で活躍する女性が、給与面でもきちんと評価される社会を目指していきたいですね。

(文/スケルトンワークス)

 

【参考】

The ugly truth about equal pay for women in the tech industry-Business Insider

民間給与実態統計調査結果-国税庁

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