犬の平均寿命は14.85歳!愛犬が「元気で長生きする」接し方

  • LINEで送る
2016.04.23

shutterstock_285751448

飼い主は愛犬に「元気で長生きして欲しい」と願うもの。

一般社団法人ペットフード協会の調査によれば、平成27年の犬全体の平均寿命は14.85歳。平成26年は14.17歳で、年々犬の寿命は延びてきているそうです。

では、犬が健康で過ごすために飼い主はどのようなことに気をつければよいのでしょうか。

今回は『心があったかくなる 犬と飼い主の8つの物語』(アスコム)の著者で、NPO法人「ワンワンパーティクラブ」代表のドッグライフカウンセラー・三浦健太さんにお話を伺いました。

■犬の寿命は延びているのはなぜか

一昔前と比べると、犬の平均寿命は長くなっています。しかし「犬の飼い方や飼う場所、散歩の回数の影響かどうかは不明です」と三浦さん。

では、犬の平均寿命が延びているのはなぜでしょう?

それは検査や治療といった獣医学が進歩し、重度な病気も早期で発見できるようになったことが理由の一つとして考えられるといいます。今では動物の医療現場にもMRI検査やCT検査などが導入されていますよね。

もちろん飼育方法や愛情のかけ方によって、犬の精神的な幸福度や満足度には違いがでますが。しかし、それが寿命にどのくらい影響するかはわかっていません。

事実、犬の死因は寿命ではなく、なんらかの病気の方が多いといいます。飼い主は犬の様子を観察し、体調に気になるところがあれば早めに動物病院に連れて行きたいですね。

■犬の健康を守るために大切なこと

犬の健康のため、飼い主が日頃から気をつけたいことがあります。三浦さんは「病気にならないようにすること、伝染病に感染しないことの他に足や体の筋力や内臓の強さなどは見守ってあげたいですね」とアドバイスします。

食事に関しては、「主に太りすぎやカルシウム不足、カロリーオーバーにならないようにしてあげたい」とのこと。また人間にとっては美味しい食品でも、犬にとっては有害になるものがあります。よく知られているのはタマネギですが、イカやタコ、チョコレートなども有毒になるそうです。

そして犬の健康を守るためには、「食べ物に対する知識を学ぶ」「食べ物の適量を知り、守り、肥満にさせない」「毛や歯を綺麗に保つ」「ケガしないように環境に配慮する」「危険と思われる場所を避ける」などが挙げられるといいます。

覚えておきたいですね。

■犬の散歩には3つの重要性がある

みなさんは犬の散歩が面倒に感じてしまうことはありませんか?

仕事で疲れていたり、寒い日や暑い日は外に出るのが億劫になったりする時があるかもしれません。しかし犬にとって散歩は、「待ちに待った最高のひととき」だと三浦さんはいいます。

犬の散歩には大きくわけて「適度な運動による体の健康維持」「臭いの集積による環境の変化の学習と、近隣の犬たちとの交流や情報交換」「太陽光線によるカルシウムの体内への吸収」と、3つの重要性があるそうです。

さらにもうひとつ「大好きな飼い主との仲間意識の確認」を挙げています。そしてこれらは本来、犬はすべて持っている本能だといいます。

しかし中には「うちの犬は散歩に行きたがらない」「すぐに帰りたがる」という飼い主もいるでしょう。でもそれは、飼い主側が原因かもしれません。

本来、犬は外の臭いの変化などにより、自分の生活環境を知ったりするため、散歩を通して周囲の変化を知ることに興味があるのが普通だそうです。

そして犬は人に比べて粘り強い動物であり、飽きるという行為はあまり起きないといいます。つまり、散歩に飽きるのはたいてい飼い主の方というわけです。

■犬が散歩を嫌がる時は理由がある

しかしながら、散歩に行くことは、特に幼い犬にとっては未知の世界でもあります。人間の子どもでも、初めて幼稚園に行く日は、期待に胸をときめかせる子もいれば、行きたがらない子もいます。

それと同じで、散歩を怖がる犬もいるのです。はじめての散歩を愛犬が嫌がった時は、飼い主の対処が問題なります。

「もちろん怖くて震えている子を、厳しい環境に長時間、放置することは望ましくありませんが、世の中を知らない子どもの言いなりになり、なんの努力も教育のしない親もまた望ましい親ではありません」と三浦さん。飼い主が犬をサポートすること、一緒に散歩を楽しむこと大切になりそうですね。

散歩に行きたがらない犬の主な原因としては、「飼い主と歩いても楽しくない」「外が恐いうえに、飼い主が守ってくれると思えない」「体が弱く健康的に不十分な生活をしている」「家の中にいた方がわがままが通る」などが考えられるそうですよ。

また飼い主のことが大好きな犬の場合は、自分の幸福感は、飼い主の幸福感を感じることにあるといいます。ズバリ、犬にとって一番楽しい散歩とは、横を歩く飼い主が楽しんでいる表情を見ることなのです。

三浦さんは「まずは飼い主さんが楽しむことが、愛犬を幸せにする第一歩」といいます。愛犬との日々の散歩を大事にしていきたいですね。

みなさんは犬の気持ちを考えたことがありますか?

三浦さんの著書『心があったかくなる 犬と飼い主の8つの物語』は、本当にあった犬と飼い主の感動ストーリーを描いたコミックエッセイです。

本書を読み進めるうちに、犬がどれほど飼い主のことを想っているのか、きっと犬の心を感じられるはず。犬を愛するすべての人に、手にとってほしい一冊となっています。

(文/椎名恵麻)

 

【取材協力】

※三浦健太・・・平成6年に日本で初めてどんな犬でも参加できるドッグイベント『ワンワンパーティ』を企画・運営。現在、ドッグライフカウンセラーとして全国各地でイベントや教室・セミナーを多数開催。毎年秋に都内で開催される『シッポフェスタ』(来場者数22,000人)の制作総責任者も務める。

 

【参考】

三浦健太(2016)『心があったかくなる 犬と飼い主の8つの物語』アスコム

平成27年全国犬猫飼育実態調査 結果-一般社団法人ペットフード協会

DSC01574

関連記事