1日3分いいことだけ考える!凹んだ気持ちを長引かせない良習慣

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2016.05.03

suzie.20160503

つい凹んでしまうことは、誰にでもあるもの。でも当然のことながら、凹んでいたのでは最高のパフォーマンスを発揮することは困難です。

そこで読んでみていただきたいのが、『凹んだら読む本』(治面地順子著、クロスメディア・パブリッシング)。

さまざまな企業や官公庁などで、これまで多くのストレスマネジメントを手がけてきたという著者が、凹んだ気持ちを回復させるための術を明かした書籍です。

■1日3分「いいことだけ」を考える

「好きなこと」や「楽しいこと」を考えましょう、やってみましょうといわれてもそれはなかなか難しいもの。習慣がない人は、戸惑ってしまったとしても無理はありません。

だからこそ、まずは習慣化することからはじめるべきだと著者。そのためには、1日3分だけ「いいことだけ」を考える時間をつくることが大切だというのです。

そして習慣化するためには、「決まった時間」を設けるのも得策なのだとか。たとえば電車で通勤している人であれば、朝、電車に乗ったら3分間、「いいことだけ」を考える時間をつくればいいということ。

考えるだけなので、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車であったとしても、無理なく実行できるわけです。

満員電車に揺られているとネガティブな気持ちになってしまいがちですから、これは得策かもしれません。

■いいことは花やかわいい子犬でOK

ちなみに「いいこと」は、ほんのちょっとしたことでかまわないのだそうです。

朝起きて、駅にたどり着くまでに、道端に小さな花が咲いていたのを見たとか、通りすがりの子犬がかわいかったとか、コーヒーショップの店員さんとの会話が楽しかったとか、それらはすべて「ちょっといいこと」。

奥さんのいる人だったら、週末に特別な料理をつくってくれたことを思い出してみる。お子さんがいるなら、きのうの夜に見た幸せそうな寝顔を思い浮かべてみる。そんな、ほんのちょっとした「いいこと」を考えるだけで、心は和むものだからです。

あるいは、きょうこれから起こりそうな「いいこと」を考えてみるのも、凹まないためのちょっとした技術なのだそうです。

午前中の企画会議で、「きっと自分の企画書が通る」と考えてみる。午後からの商談もきっとうまくいく。今晩のデートはきっと楽しくなる。こんなふうに、近しい未来についての「いいことだけ」を考えるわけです。

もし実際にダメになったり、うまくいかなかったりしたとしても、それはそのとき。

特に凹んだときは、まだなにも起こっていないにもかかわらず、悪いことを考えたり、心配したりしがちです。

だからこそ、「きっとうまくいく」と考えることが、心を健康にしてくれるというわけです。

■心配しすぎは病気につながりやすい

著者は、心を健全に保つために思考や食の習慣を見なおし、うつなど心の不調を予防・改善する「メンタルセラピー」というメソッドを広める活動をしているのだといいます。

その考え方によれば、うつや統合失調症などの精神疾患だけでなく、がんやリウマチなどの患者さんにも心配性が多いのだそうです。

まだ起こっていないことを心配したり、悩んだりして、自分の心や身体に負担をかけ、自分で病気をつくっている人が多いということ。

たしかに怒ったり、人を恨んだり、イライラしたりして、胃がキューっと痛くなったりすることはあるもの。感情は、身体にも大きな影響を与えるということです。つまりストレスを撃退するためにも、「いいこと」を考えるのは効果的であるわけです。

だから著者自身も、あまり怒ったり、恨んだり、イライラしたりしないようにしているのだといいます。

我慢強いとか精神力が優れているというようなこととは別の話で、「怒りや恨み、イライラは、身体にダメージを与え、いろいろな病気の原因になる」ことを知っているからなのだそうです。

たしかに、悪いことを考えたり、心配したりするよりも、起こったらうれしいこと、楽しいことを考えたほうがいいに決まっています。

そこで、凹まないためにも1日3分、「いいこと」を考える時間をつくるべきだというのです。

シンプルでわかりやすいアプローチが貫かれているだけに、抵抗なくスラスラと読み進められるはず。

凹みやすい自分をなんとかしたいという方は、読んでみると気づきを得ることができるかもしれません。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※治面地順子(2016)『凹んだら読む本』クロスメディア・パブリッシング

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