迷ったらとにかく「3つ」に絞る!優柔不断から卒業できる考え方

  • LINEで送る
2016.05.06

suzie.20160506

なぜだかわからないけれど、一緒にいると疲れてしまう相手がいるものです。あるいは、うまく話すことが苦手で、知らず知らずのうちに相手を疲れさせてしまうと悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、ぜひとも読んでみていただきたいのが、きょうご紹介する『一緒にいて疲れる人の話し方 楽な人の話し方』(野口敏著、KADOKAWA)。

「TALK&トーク話し方教室」を主宰し、大阪および東京でコミュニケーション講座を開講。これまでに5万人以上の受講生を聞き上手、話し上手に変身させてきたという実績を持つ著者が、「うまく話せる」「聞いてもらえる」ルールを明かした書籍です。

特徴的なのは、「疲れる人の話し方」と「楽な人の話し方」を対比させながら話を進めている点。そのぶん、無理なく話し方のコツをつかめるというわけです。

■優柔不断な人は人の時間を無駄にしている

優柔不断な人といると、それだけで疲れてしまうもの。たとえばレストランで、他の人はすでに注文が決まっているのもかかわらず、いつまでもメニューを見ている人はいないでしょうか?

「あれにしようか」「こっちもいいかな」と迷ってばかりで、なかなか決断を下せないタイプです。

あるいは友人同士で旅行の計画を立てているときにも、「行く」「行かない」を繰り返した挙げ句、結局はドタキャンして大ヒンシュクを買ったなどという人もいるかもしれません。

好き嫌いは別としても、優柔不断な人といるとそれだけで、時間が無駄になってしまうことが少なくないわけです。

■優柔不断な人は実はあまり考えていない?

そして、ここには重要なポイントがあると著者は指摘しています。優柔不断な人はたくさん考えていそうで、実はなにも考えていないということ。

なぜなら頭のなかを巡っているのは「どうしよう」という迷いばかりで、肝心の「どれを選ぼうか」という考えはほとんどないから。

仮にあったとしても、「これを選べばこういうマイナスがある」といったようなアラ探しばかりで、最善のゴールを目指して考えを巡らせることはないというのです。

そして優柔不断な人は、決断できずに問題を先送りしがち。だから、成功も失敗もしないわけです。

すると、どうなるでしょうか?

いうまでもなく、なんの経験も積むことができず、成長すらできないという寂しい結果に終わってしまうということです。

■ベスト3を決めると優柔不断を卒業できる

そこで、優柔不断から卒業するためには、選択のプロセスを身につけることが大切だと著者は主張しています。

まずは優柔不断な人の思考をチェックしてみましょう。

たとえばファミリーレストランでメニューを決めるとき、優柔不断な人は「ハンバーグもいいし、トンカツ定食もおいしそう。パスタにはコーヒーがセットになっているのか。でもダイエットには和食がいいよね」という具合に迷いつつ、「でも、桃のパフェってどんなものだろう?」と考えなくてもいいことまで考えて迷子になってしまうことになりやすいものです。

目に入るものすべてが選択肢になったのでは、決められなくても当然だということ。

そこで重要なのは、まずメニューの中でベスト3を決めることだと著者はいいます。たしかに1つに絞り込むことが難しくても、3つなら挙げることができそうです。

洋食から1つ、和食から1つ、別のジャンルから1つというように、各ジャンルから1つを選べばいいわけです。

■ベスト3を決めたら理由を言い聞かせよう

3つを選んだら次にすべきは、そのべスト3を選んだ理由を明確にすること。

「晩ご飯が遅くなりそうなので、ガッツリとしたものを」

「いちばん安いから」

「ダイエットにいいから」という具合に、理由を考えてみるということ。確かにそうすれば、自分でも気づかない自分の真意がわかりそうにも思えます。

そしてその理由を自分の胸にいい聞かせ、いちばんときめくものを選ぶようにすればいいということです。

このとき重要なのは、一度決めたら、選択しなかったものを振り返らないことだとか。どれにもそれぞれの魅力があるから迷うので、振り返れば後悔がはじまるということです。

たしかにこうして考えを進めていくと、優柔不断なスタンスの原因を突き止め、克服することができそうです。そして結果的にはそれが、「楽な人」になるための道を切り開くというわけです。

また他にも、「疲れる人」と「楽な人」の考え方の違いが数多く紹介されていますので、きっと役に立つ内容だと思います。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※野口敏(2016)『一緒にいて疲れる人の話し方 楽な人の話し方』KADOKAWA

関連記事