スポーツ選手の年俸は年々高くなる一方で、とどまる所を知りません。
『朝日新聞デジタル』によれば、昨年の世界最高額はプロボクシングのメイウェザー選手で 約330億円(3億ドル)。それまでの最高額だった、ゴルフのタイガー・ウッズ選手の約125億円(1億1,500万ドル)をはるかに超えました。
日本ではヤンキースの田中将大選手が28億円で58位、テニスの錦織選手が24億円で92位でした。
また個人の年俸もさることながら、アメリカではNBAのテレビ放映権が9年契約で約2.6兆円(240億ドル)であるなど、信じられないような大金が動く世界なのです。
アメリカの情報サイト『Insider Monkey』が選び出した、高収入のスポーツトップ6をご紹介します。
個人の年俸比較ではなく、各スポーツのクラブチームごとの平均年俸を比較したものなので、個人競技であるテニスやゴルフ、ボクシングは含まれていません。
■6位:アメリカン・フットボール(NFLリーグ平均年俸・約2億3千万円)
アメリカで最高の不動の人気を誇る観客動員数1位のスポーツです。
スーパーボウルを2度制覇しているマイアミ・ドルフィンズの年俸がもっとも高く、平均で2億4千万円。トップの選手ではなく、選手の平均年俸がこれですから、びっくりです。
■5位:アイスホッケー(NHLリーグ平均年俸・約2億8千万円)
アイスホッケーは、なんといってもカナダ人の活躍が目ざましく、高収入を独占しています。ニューヨーク・レンジャーズの選手の年俸がもっとも高く、平均3億6千万円です。
■4位:サッカー(EPLリーグ平均年俸・約4億2千万円)
日本やアメリカではサッカー、他の国ではフットボールと呼ばれるおなじみのスポーツ。クラブチームごとの平均年俸では、すべてのスポーツを入れてもトップ10中の8つをサッカーのクラブチームが占めるほどサッカー選手の年俸は高いのです。
最高年俸は、クリスティアーノ・ロナウドで約97億円、次いでリオネル・メッシが約83億円と群を抜いています。世界的に活躍している選手たちの収入は、あらゆるスポーツのなかでも非常に高いのが特徴です。
■3位:野球(MLBリーグの平均年俸・約4億6千万円)
野球選手の数はどんどん増えていますから、みなさんにもチャンスがあるかもしれません。先ほど述べたように、高収入のクラブチームはトップ10中8つがサッカーチームでしたが、その残りが野球なのです。
残りの2つにランクインしたのは、ロサンゼルス・ドジャース(約8億8千万円)とニューヨーク・ヤンキース(約8億円)です。
■2位:クリケット(IPLリーグの平均年俸・約4億8千万円)
まさか、クリケットがこんな上位になるなんて、日本人には少し意外。もとは野球の原型といわれるイギリスの国技ですが、実は世界の競技人口がサッカーに次いで多いといわれているスポーツなのです。
そして、クリケットで高収入を稼げる国が、なぜかインド。インドでは非常に人気があるためプロリーグも存在し、これだけの年俸が稼げます。
しかも、プロリーグのなかで、収入の多い人と少ない人の差が約5千万円ほどしかないのです。クリケットは、これからもっとメジャーなスポーツになる可能性大です。
■1位:バスケットボール(NBAリーグの平均年俸・約5億円)
20年前には、マイケル・ジョーダンが1シーズンだけで、3億3千万円稼いでました。2015年最高年収のクラブチームは、ブルックリンネッツの平均6億8千万円でした。
対照的に、フィラデルフィア・セブンティシクサーズの平均年収が約2億4千万円でした。プレーオフまで到達できないのは年収が低いせいなのか、そこはなんともいえませんが、同じNBAでもクラブチームによって、かなりの差があります。
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大きな金額が動くスポーツの世界は、厳しくも華やか。
日本ではやはり世界的に活躍している人が多い野球、サッカー、ゴルフに高収入の人が集中していますが、これからオリンピックを控えて変わっていくかもしれません。スポーツビジネスの世界がどうなっていくか、楽しみですね。
(文 /スケルトンワークス)
【参考】
※6 Sports that Have the Highest Average Salary in the World-Insider Monkey