Twitter人気TOP10の傾向が海外と日本で大違いな理由

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2016.05.16

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今年で10周年を迎えたTwitter。

今年2月にTwitter Japanが公表したところによると、実際にサービスを利用している日本国内の月間アクティブユーザー数は、2015年12月時点で約3,500万人。過去約5年で5.2倍に増えています。じつはこの伸び率は世界でNo.1なのだとか。

世界的には利用者数が横ばい傾向にあるなかで、日本のTwitterは独自の流れを見せているようです。

その手がかりを知るために、まず、海外のTwitterフォロワー数TOP10を、日本国内のTOP10と比較してみましょう。

■海外のTwitterフォロワー数TOP10

1位:KATY PERRY(約8,844万フォロワー)

2位:Justin Bieber(約8,134万フォロワー)

3位:Taylor Swift(約7,718万フォロワー)

4位:Barack Obama(約7,485万フォロワー)

5位:YouTube(約6,192万フォロワー)

6位:Rihanna(約6,050万フォロワー)

7位:Ellen DeGeneres(約5,967万フォロワー)

8位:Lady Gaga(約5,904万フォロワー)

9位:Justin Timberlake(約5,513万フォロワー)

10位:Twitter(約5,474万フォロワー)

ケイティ・ペリーやジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトなど、人気アーティストがずらりと顔をそろえるなか、政治家のオバマ大統領、人気コメディアンで女優のエレン・デジェネレスのほか、YouTubeとTwitterの公式アカウントもランクインしています。

■日本のTwitterフォロワー数TOP10

1位:有吉弘行(約567万フォロワー)

2位:きゃりーぱみゅぱみゅ(約425万フォロワー)

3位:松本人志(約363万フォロワー)

4位:ROLA(約356万フォロワー)

5位:小嶋陽菜(約268万フォロワー)

6位:吉高由里子(約260万フォロワー)

7位:孫正義(約256万フォロワー)

8位:篠田麻里子(約248万フォロワー)

9位:pad&sexy パズル&ドラコンズ公式(約238万フォロワー)

10位:地震速報(約236万フォロワー)

有吉弘行さんやダウンタウンの松本人志さんなどお笑い芸人のほか、ROLAやこじはる、まりこ様といった人気女性タレントがズラリ。

経済界からのTOP10入りは海外では見られませんでしたが、日本ではソフトバンクグループ創業者の孫正義氏が7位に入りました。

SNSの公式アカウントは日本のTOP10には見当たらず、ゲーム(パズドラ)の公式アカウントと、地震が起きた際にその情報を速報でツイートするアカウントがランクインしています。

■日本独自の進化をし続けているTwitter

改めて、フォロワー数の海外TOP10と日本のTOP10をくらべてみると、海外に多かった「ミュージシャン」が、日本のランキングではぐっと減っているのがわかります。また、日本のTOP10には政治家が一人もランクインしていません。

このことについて、テレビ・ラジオの人気番組を手掛ける放送作家の河野虎太郎さんはこう分析します。

「日本の場合、上位を占めるのはお笑い芸人。しかしTOP10より少し下に目を向けてみると、30位以内にはニュース、情報系のアカウントも散見されます。東日本大震災以降、Twitterをインフラとして利用する人も増えたことに尽きると思います」(河野さん)

また、兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教でインターネットによるコミュニケーションに精通している永田夏希さんは、両者の違いを「国民性の現れというよりも、マーケティング戦略の結果」と位置づけます。

「最近の英米ミュージシャンは世界規模でTwitterフォロワー数を増やすべく、アカウント運営に力を入れているそうです。ケイティ・ペリー、ジャスティン・ビーバー、テイラー・スウィフトはフォロワー数の増加自体がニュースにもなっていますよね。

また、私は海外と国内で様子が“全然違う”という印象をあまり持ちませんでした。

海外TOP10では国際的に知名度が高くテレビに露出している人がランクインし、日本では国内において知名度が高くテレビに露出が高い人がランクインしていますから、実際のところあまり変わらないと思います。

海外ランキングがもしアメリカ国内限定でしたら、コメディアンがもう少し入っていてもおかしくないかもしれません」(永田さん)

海外では利用者が横ばいとされながらも、マーケティングの面ではまだまだ利用価値が高いと評価されていることの表れなのかもしれません。

■140字以内で伝える「日本語と英語の違い」

また、使用言語の問題も見過ごせないのではないかと指摘するのは、テレビ番組のコメンテーターとしても活躍する調達・購買コンサルタントの坂口孝則さん。

「日本語のミュージシャンや政治家が、母国外のひとたちにアピールできない、ということではないでしょうか」(坂口さん)

たしかに、英語を使用してツイートしている海外のミュージシャンや政治家は、自分の国以外のファンからもフォローされますが、日本語でのみツイートしていると、日本語がわかる人にしかフォローされません。

さらに、前出の放送作家・河野虎太郎さんは「140字という制限で、日本語と英語では扱える情報量に大きな違いがある」とも指摘します。

「日本の政治家は自身の公式サイトにおけるブログの更新情報のように使っている議員も多く、コミュニケーションツールとして利用する人は多くありません。

そんななか、河野太郎 防災担当大臣は、4月に発生した熊本地震に於いて、自身のもとに集まった情報を端的な表現でシンプルに伝えています。こうしたツイートは好評のようです」(河野さん)

10周年を迎えたTwitterですが、日本で本格的なサービスが始まったのは2011年から。つまり、日本語によるTweetは、コミュニケーションツールとしても、マーケティングツールとしても、まだ的確な使われ方を模索中と言えそうです。

日本での10年目を迎えるころには、もしかしたらフォロワーTOP10の顔ぶれは、いまとはガラッと変わっているのかもしれませんね。

(取材・文/宮本ゆみ子)

 

【参考】

Top 100 Most Twitter Followers-Friend or Follow

Twitterフォロワー数 総合ランキング 1-50位-meyou

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