会社員の59%が「悪臭」被害者!相手を傷つけない体臭の伝え方

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2016.05.21

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こんにちは。マナーコンサルタントの樋口智香子です。

周囲から愛され、信頼される、魅力的なビジネスパーソンを育成する人材教育をしています。

梅雨の到来とともに必要になるのは、におい対策。

株式会社マンダムが「オフィスでの身だしなみとニオイに関する意識調査」を29歳~49歳の有職男女1,117人に行ったところ、なんと58.9%の人が「ニオイ(体臭)」が原因で仕事に支障をきたした経験がある、という結果が出ています。

にもかかわらず、93.1%の人が「ニオイ(体臭)は指摘しにくい」と回答。

しかし、同僚や上司が“くさい”と感じたとき、その人と「一緒に仕事をしたくないと思う」(42.1%)、「周囲への気遣いや配慮が足りないと思う」(38.3%)と回答しています。

このことから、におい問題がいかに深刻か、よくわかりますよね。

自分のにおいならば、いくらでも対策ができますが、悩ましいのは、同じ職場の人のにおい。

実際、私の預かる接遇マナー研修でも「部下や同僚の口臭・体臭が気になることを、本人にどう伝えたらよいか」というご相談を受けます。

極力、相手を傷つけずに伝えたいものですが、においの指摘は、たとえそれが家族からのものであっても、ショックを受けるものです。

そこで、上司の出番です。

同僚からの指摘は、人間関係のこじれを招く可能性もあります。同じ職場ににおいの気になる人がいたら、直属の上司に相談しましょう。

本人に気づかせるような根回しは、トラブルのもと。指導者が「仕事として伝える」のがいちばんです。

においのなかでも、もっとも嫌われるのが、口臭です。気になるお口のにおい、上司から部下への伝え方として、こんな方法はいかがでしょうか。

■1:身だしなみ規定として歯科受診を義務づける

髪型を社内の身だしなみ規定に合わせるために、規定どおりに染めさせたり、カットに行かせたりすることはめずらしくありません。ここは思いきって、歯科受診を全員に義務づけるのはいかがでしょうか。

実際に「お客様に対面する仕事なのだから」と、この取り組みをしている、飲食店の経営者にお会いしたことがあります。

指導者は、個別指導をせずに済み、社員は歯科検診に行く機会を得られる。とても効率的な方法ではないでしょうか。

■2:「接客業なのだからにおいケアを徹底しよう」とはっきり伝える

人と接する仕事をしている以上、においケアは必須です。

お客様に接したときに、マイナスイメージになっては、本人にとってもよくありません。ここは、指導者として、はっきり伝えるのも愛情。

他の業務指導と同じスタンスで、すっきりと伝えればよいです。

口臭が気になるという事実を述べて、「業務にさわりがあるから、対策をとるように」というありのままを伝えるのです。

「ごめんなさい、ちょっといいづらいことなのだけど、仕事に関わるので、お伝えするね」と前置きをしてから「ときどき、お口のにおいが気になることがあるの。お客様に接する仕事だから、●●さんのイメージダウンになっても良くないし、なにか対策をしてね」と伝えればよいでしょう。

伝えたあとは、いつもどおりに接することです。

■3:相手の体調を気遣って声をかける

胃腸の病気からくる口臭もあります。相手の体調を気遣う、というスタンスで、それとなく伝えるのもひとつの手です。

たとえば、こんないい方はいかがでしょう?

「最近、体調をくずしてはいない? ちょっといいづらいのだけど、お話をしていると、胃腸が悪い人と同じにおいがするときがあってね。心配になってしまったのだけど、大丈夫?」

もし、相手が何も心当たりがないとしたら「なら、よかった。人と接する仕事だから、なにかケアをしてね」と、明るく伝えればよいでしょう。

口臭の指摘をされた相手を、少なからず傷つけてしまうことは避けられないこと。その点についての覚悟はしつつも、引きずらせないように、明るくフォローすることが肝心です。

こんな言葉がけはいかがでしょうか。

「イケメンなんだから、些細なことでイメージダウンしたら、もったいないよ!」

「いつもお仕事、がんばってくれてありがとう。ストレスがたまるようなことがあったら、相談してね」

「●●さん、お客様から評判いいからね。これからもよろしくね」

伝えることは伝え、その後の関係は良好に。

いやはや、上司とは、いろいろな気遣いが必要ですね……。こういった伝え方がみなさんのお役に立てれば、幸いです。

(文/樋口智香子)

 

【参考】

樋口智香子のきらりと光るオトナ磨き

社員の接客力を高める、ビジネスマナーDVD講座

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