毎日10分「図鑑を読む」と脳にいい!賢い子に育てる3つの道具

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2016.05.21

kashikoi

親なら誰でも、自分の子どもには「賢い子」に育ってほしいと思うもの。他のママたちと話していると、「うちの子も早く習い事をさせなきゃ」などと焦ったりすることもあるかもしれません。

『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』(瀧靖之著、文響社)では、脳医学者の著者が最先端の脳研究から「賢い子」を育てるためのコツが紹介されています。

著者自身も子育て中ということで、より実践的な内容になっているのが特徴。今回は本書のなかから、子どもの好奇心を育てる3つの道具をご紹介します。

■1:5歳までに「図鑑」を読む習慣をつける

著者が学生のころ行った調査によると、「小学生のころから勉強ができて、そのまま成績が伸び続けた子」は、幼少時から図鑑をよく読んでいたという共通点があることがわかったそうです。

3、4歳までに図鑑を与えると、子どもの好奇心をぐんぐん伸ばすことができるというのです。

「字が読めるか読めないかという時期では早すぎるのでは?」と思う人もいるかもしれません。でも、この時期をすぎると子ども自身で「好き・嫌い」を判断するようになり、せっかく図鑑を与えても「嫌い」と判断されてしまうかもしれないのです。

幼いころから図鑑に親しんでいると、学校に通い始めても勉強へのハードルが低くなります。

たとえば早くから魚の図鑑を見ていれば、理科の授業で「魚はエラ呼吸で……」といきなり説明されても、「エラは図鑑で見たことがあるぞ」と理解できるでしょう。このような経験を通じて子どもは「自分は勉強が得意」「学校が好き」という気持ちを育んでいくのです。

しかも、図鑑は脳への刺激にも効果的。文字を読む時には「言語野」と呼ばれる部分が活性化しますが、図鑑には必ず写真やイラストがあるので、図形認識や空間認知など複数の脳の領域を活性化できるというのです。

子どもが図鑑に親しむためには、「親も図鑑が好きだ」という姿勢を見せること。そうしているうちに子どもも真似して図鑑を読むようになります。毎日10分でも20分でも図鑑を読むことを習慣にしてみてください。

■2:「虫取り網」でリアルな体験をする

図鑑で興味を持ったものを、実物で見たり体験したりする。道端で咲いている花を見て、図鑑で同じものを見てみる。そうやって「バーチャルの知識」と「リアルな体験」が結びつくと、子どもは「知ること」が楽しくなり、脳も成長していくそうです。

子どもが昆虫に興味を持ったら、虫取り網で捕まえる。魚が好きなら釣竿を与えて釣りに出かける。星が好きなら望遠鏡を与える。そんなふうに図鑑と現実をつなぐ道具を探してみましょう。

また、親がわからないことなら「どうしてこうなっているんだろうね」と子どもに聞いてみるだけでも子どもの好奇心が刺激され、後になって「この間のアレ、図鑑で見たよ!」と話してくるかもしれません。

「子どもに知識をつけさせよう」というより、「家族みんなで楽しもう」という姿勢を大切にしましょう。

■3:3歳頃に「楽器」を習うと言葉の発達に効果的

子どもにどんな習い事をさせようかと迷っている人もいるかもしれませんが、3歳ごろからの習い事としては、ピアノなどの楽器がおすすめだとか。

2015年に大手電機メーカーが行った調査によると、「東大をはじめとする国内難関大学生の約半数は、ピアノを習ったことがある」という結果が出たそうです。もちろんピアノを習えば東大に入れるというわけではありませんが、ピアノを演奏することで脳の発達が進む可能性が期待できます。

それに、脳内の音を司る領域と言語を司る領域はほぼ重なっているため、言葉の発達の時期である3、4歳の頃に楽器を演奏することでよい刺激になり、将来的には外国語の習得にも有利に働く可能性もあるのです。

赤ちゃんの頃から楽器に触れさせ、そこから音に興味を持たせるのが理想ですが、もし親がピアノなどを演奏できるなら、子どもの前で弾いてみてください。楽器に興味のなかった子どもも真似をするようになるでしょう。

音楽は一生を通して楽しめ、人生を豊かにしてくれるもの。家族みんなで楽しむことができれば、親子ともに脳にいい効果が望めます。

ただ子どもに一方的に知識を押しつけようとするのではなく、親も一緒に楽しみ、サポートしていく姿勢が大切なんですね。

そのなかから、親子の会話やコミュニケーションも増えていくのではないでしょうか。子育て中の方はぜひ生活の中に3つの道具を取り入れてみてください。

(文/平野鞠)

 

【参考】

瀧靖之(2016)『16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える 「賢い子」に育てる究極のコツ』文響社

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