挫折しても大丈夫!悪い三日坊主と「よい三日坊主」の大きな違い

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2016.05.26

3days111

「あれもこれもと手を出して、結局続かない。わたしって、本当に三日坊主……」

そんな自分に嫌気がさしている方におすすめの一冊が、『マラソンは三日坊主で大丈夫!』(細野史晃著、東邦出版)。

タイトルが示すとおりマラソン指南書ですが、それだけでなく「三日坊主」への対処法が、順序立ててとてもわかりやすく書かれているのです。

■悪い三日坊主と「よい三日坊主」

著者は、独自の「楽RUNメソッド」を開発・提唱するランニングコーチ。メンタル面も重視していて、三日坊主には「悪い三日坊主」と「よい三日坊主」の2種類があるというユニークな考えの持ち主。

最初に立てたルールに固執するあまり、一度の挫折や失敗で投げ出してしまうのが「悪い三日坊主」。それに対し、たとえ4日目にサボってしまっても5日目からまた復活できるのが「よい三日坊主」だというのです。

悪い三日坊主の原因は「準備不足」と「休んではいけないという思いこみ」。これらを取り除き、悪い三日坊主をよい三日坊主にすればいい、というのが著者の考え。

情報を集めて整理し、明確なゴールが見えるように明かりを照らすこと。そして、サボってはいけないという思いこみを捨てること。これができれば確実に前進することができるというのです。

■「よい三日坊主」5つのポイント

一方、よい三日坊主にもっとも大切なのは「モチベーション」。これさえ維持できれば、たとえ休んでしまっても、また復活することができるからです。

モチベーションを保ち、挫折しない三日坊主になるために、著者が挙げる5つのポイントをチェックしてみましょう。

(1)これから取り組む事柄の性質を考える

著者は「性質を理解すると、自分自身がなぜそれをやるのか、どういった部分に惹かれているのかが明確になり、見落としていた魅力にも気づくことができる」と説明します。

たとえばマラソンなら、「身体ひとつでできるもの」「瞬発力よりも持久力を求められるもの」「才能よりも努力の割合が比較的大きいスポーツである」など。こうした自分にとっての魅力が多いほど、モチベーションになります。

(2)目標の立て方を知る

悪い三日坊主の原因のひとつは、高いモチベーションにつられて高い目標を設定してしまうこと。解決策は、最初から高い目標を立てないことです。

そのために著者が勧めるのが、最終的に達成したい「長期目標」、スケジュールが進むにつれて変化していく「中期目標」、1日単位のスケジューリングである「短期目標」と、三段階に分けて設定する方法。目標を小分けにして“スケジュール”まで落としていくと、ぐっと達成しやすくなります。

(3)手段が目的にならないようにする

いつも同じ練習ばかりこなしていると、マンネリ化が起こるもの。日々のルーティンが目的にすり替わってしまうマンネリ化も、三日坊主を招く一因ですよね。

それを防ぐには「目標をアップデート」し、さらに「自分ががんばるためのご褒美を用意する」こと。いまある目標がクリアできたらもう少しハードルの高い目標を設定し直し、それが達成できたらご褒美、そしてまた目標を更新する流れが作り出せれば、自然と前へ進んでいくことができます。

(4)失敗に寛容になる

「毎日5kmランニングしようと決めたのに、今日はやれなかった」「スイーツは日曜日だけと決めたのに、つい食べちゃった……」。こうした“失敗”は、決めたことを投げ出す「悪い三日坊主」の最大の原因です。

これを防ぐには「失敗を失敗と捉えないこと」。

目標が大きすぎたのならもっと達成しやすい目標に、期限が短すぎたら長めに設定し直せばいいのです。

(5)数字を好きになる

モチベーションを上げ、目標をクリアするには「数字を味方につけること」が役立ちます。

たとえば、今日の達成度が30点だった場合。「100点満をめざした中での30点」と捉えるとがっかりしてしまいますが、「30点をめざして30点」なら、目標通りの練習ができたということ。これは、見方を変えれば100点の練習だったともいえます。

減点方式ではなく加点方式で成果を評価することも重要なポイント。「腹筋20回」をやると決めた日に30回できれば、その日は150点になるのです! そう考えると、なんだかやる気が出てきませんか?

著者は、すでに走り出しているランナーだけでなく「ポテンシャルランナー」も念頭に置いて本書を書いています。ポテンシャルランナーとは「まだ走り出していない潜在ランナー」のこと。

目標達成できるよい三日坊主のプロセスを“体感”するのに、身体一つでできるマラソンはまさにうってつけ。「三日坊主を直したい」という思いに加えて、少しでも「走ること」に興味を持ったらぜひ本書を手にとってみてください。

マラソンを通じて体感した「よい三日坊主」は、人生でのほかのすべての場面でも活かせるに違いありません。

(文/よりみちこ)

 

【参考】

細野史晃(2016)『マラソンは三日坊主で大丈夫!』東邦出版

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