人脈は「トップ20とベスト5」に分類!大富豪のおもてなし方法

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2016.05.30

suzie.20160526

『執事に学ぶ 極上の人脈 ―世界の大富豪が、あなたの味方になる方法―』(新井直之著、きずな出版)の著者は、執事によるフルオーダーメイドサービスを提供している「日本バトラー&コンシェルジュ株式会社」代表取締役社長。

自身も執事として資産50億円以上の顧客をサポートし、さらに企業向けにも富裕層ビジネス、コンサルティング、講演、研修などを行っているのだそうです。

本書においては、そんなキャリアのなかで見聞きした大富豪のさまざまなエピソードを交えつつ、人脈づくりの具体的な実践例を紹介しているということ。

きょうはそのなかから、「人脈」に関する大富豪の考え方をご紹介したいと思います。

■人脈を「トップ20とベスト5」に分類

いうまでもなく、人脈とは、まわりの人を分け隔てなく大切にすることから育まれるもの。とはいってもそれは、決して簡単にできることではありません。

また、人脈が広がれば広がるほど、おつきあいの量が必然的に増え、管理仕切れなくなるという現実的な問題もあるでしょう。

そこで大切なのは、おつきあいの仕方を工夫すること。

では、大富豪の方々は、この問題にどう対処しているのでしょうか?

著者によれば、大富豪たちは人脈を「トップ20」と「ベスト5」に分けている人が多いのだそうです。といっても、おもてなしに差をつけているということではなく、それは「かける時間の差」。

たとえば、トップ20に対しては月に一度程度、電話をかける。電話する時間がないときは、執事が手紙を代筆することもあるとか。

一方、ベスト5とは、直接会う時間を設ける。そのようにして、時間のかけ方を工夫しているというのです。

■食事にかける時間で大切か否かがわかる

ちなみに時間のかけ方の違いは、食事のお誘いを見ているとよくわかるそうです。というのも、大富豪は総じて、「誰と何回食事をともにするか」をとても意識しているから。

そんななか、夕食を2~3時間かけてゆっくり過ごすような相手は、間違いなくベスト5だということ。

なお人数に関しては、絶対に20人と5人でなくてはいけないわけではないと著者は補足しています。

つまり30人と8人でもいいのですが、無理のない範囲でおつきあいを続けていくには、このくらいの人数に絞るほうが管理しやすいということです。

■「トップ20とベスト5」に対する工夫

「トップ20」「ベスト5」の数こそ違うものの、著者自身もこうした考え方にならっておもてなしの仕方を工夫しているのだといいます。

具体的には、トップ20に当たる方たちは、いままで実際に問い合わせや商談など、仕事の話をした方々。そういう人たちには月に一度、相手にとって有益そうな情報をメールや手紙でお送りしているというのです。

一方、ベスト5にあたるのは、契約のあるお客様と、過去に契約したことがあるお客様。さらには、お世話になっている旅行代理店などの取引先や、自社で働く仲間たちもそれに相当するのだとか。

こうした方々には、どんなに忙しかったとしても、月に一度、自分の方から出向いて近況報告をしたり、意見をうかがったり、一緒に食事をしたりと、なにか相手に対して貢献できることを見つけに行くのだそうです。

■3か月以上「間隔」を空けてはいけない

ただし、注意すべき点が1つ。

特にトップ20の方たちからは、3か月以上間隔を空けてしまうとリセットされてしまう場合があるということ。

事実、著者自身も、せっかく執事のサービスに興味を持ってもらえたにもかかわらず、3か月連絡しなかったために関係が切れてしまったという苦い経験があるのだといいます。

これは他業種にもいえることで、たとえば営業マンなども、3か月連絡をとらなかったお客様に会いに行くときは、多少なりとも勇気がいるはず。

しかも3か月といえば、人事異動で担当者が変わっていることも考えられる期間。だからこそ、間隔を空けてはいけないのです。

そこでトップ20に限らず、今後も関係を持ちたいと思う相手に対しては、相手の負担にならない程度のコンタクトをとり続けることを著者は勧めています。

このように、「対執事」であるといっても、そのメソッドの多くは私たちのフィールドでも十分に応用できるものばかり。読んでみれば、コミュニケーションをより円滑にできるかもしれません。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※新井直之(2016)『執事に学ぶ 極上の人脈 ―世界の大富豪が、あなたの味方になる方法―』きずな出版

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