人生は78点満点!楽に生きたいなら「78:22の法則」思考を

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2016.06.01

suzie.20160531

『イヤなことを1分間で忘れる技術』(石井貴士著、きずな出版)は、『本当に頭がよくなる 1分間勉強法』(KADOKAWA)などのベストセラーを生み出してきた著者による新刊。

タイトルにも明らかなとおり、今回のテーマは忘れる技術、すなわち「忘却術」。忘却術について語るにあたり、著者はまず「イヤなこと」について言及しています。いうまでもなく、イヤなことは誰にでもあるということ。

しかし、イヤなことが起きたあとに、すぐ前向きに切り替えられる人と、後ろ向きに引きずる人がいるのも事実。それはなぜなのでしょうか?

当然ながら、違いを生んでいるのは「感性が鋭い・鈍い」という違いでもなければ、生まれつきの遺伝子の違いでもないはず。

違うのはただひとつだけで、すぐに忘れることができる「忘却術」を知っているかどうかということだけだというのです。

■人の頭は忘れるようにできている

「エビングハウスの忘却曲線」(『本当に頭がよくなる1分間記憶法』SBクリエイティブ)によれば、人は20分後には44%を忘れ、56%しかおぼえていないのだそうです。

それどころか、1時間後には約55%を忘れ、約45%しかおぼえていない。1日後には74%を忘れ、26%しかおぼえていないということ。

単純に考えれば、イヤなことがあったとしても翌日には74%をわすれているということで「人は物事を忘れるようにできている」と考えれば気持ちも楽になる。それこそが、「イヤなことを忘れる技術」だというわけです。

そして、こうした基本を踏まえたうえで、もうひとつおぼえておきたい重要なことがあります。それは、完璧主義からの脱出。

■完璧主義じゃないほうが愛される

完璧主義になって「100点でなければダメだ」と思っていると、毎日のように落ち込むことになります。なぜなら、100点を取れるケースは滅多にないから。

しかし「65点でいい」と思っていれば、65点を超えた日は笑顔、下回ったら落ち込めばいいということになるため、落ち込む回数は減ることに。

また完璧主義者は「頭が固い」と敬遠されがちですが、短所があることを認めて生きると愛されるもの。

完璧主義ではなく、弱点があるくらいのほうが、多くの人から愛されて、落ち込む回数も減るということです。

■人生は78点が満点だと考えよう

だから人生を100点満点で考えると、完璧主義に陥ってしまいがち。しかし人生は100点満点ではなく、78点満点なのだと著者はいいます。そして、ここで紹介されているのが「78:22の法則」というものです。

地球上は、海が78%で陸地が22%。

空気中の窒素は78%で、酸素など窒素以外が22%。

人間の身体は、水が78%、それ以外が22%。

会社の売上も、上位22%の人が全体の78%の売上を上げているといわれているそうです。

だとすれば、満点は78%だと考えることができるはず。人生のルールも同じで、100点満点ではなく78点満点で考えれば、楽に生きることができるというわけです。

では78点満点で考えたとき、合格ラインは何点なのでしょうか? 著者いわく、毎日の合格ラインは65点。65点をクリアしたら、「いい1日だ」と自分をほめる癖をつけるべきだといいます。

100の仕事が目の前にあって、今日中に100すべてをこなさなければならないと考えると、完璧主義になってしまいます。

だから、がんばったとしても78点で終わらせて、残りの22日は明日の分として残しておく。具体的には、合格ラインを65、満点を78にしていくと長続きするそうです。

■65点で4日仕事すれば260点

つまり著者が訴えたいのは、がんばりすぎるよりも、常に余力を持っておくほうが、毎日を健康的に生きられるということ。

・「きょうはがんばったから100点、翌日は疲れてなにもしなかったから0点、次の日はがんばって100点、その次の日は疲れてなにもせず0点」ということだと、4日後の総得点は200点。

・65点で4日間仕事をした人であれば、4日後には260点。

こうして比較してみると、差は歴然とします、しかも後者は仕事以外のこともする余裕があるので、人生をエンジョイすることも可能。

だからこそ65点主義でいるべきであり、がんばったとしても78点で止めておく。そうすることで落ち込み癖が減り、最終的なパフォーマンスも上がるということです。

このように、基本的な考え方はいたってシンプル。だからこそ無理なく読み進めることができ、しかも実践しやすいはずです。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※石井貴士(2016)『イヤなことを1分間で忘れる技術』きずな出版

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