「ハイブリッド車と非ハイブリッド車」本当にお得なのはどっち?

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2016.06.01

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「買い替えるなら、今度はハイブリッド車かな」

自動車を選ぶにあたって、そう考えている方も多いはず。自動車関連の税金を見ても、いかにも国から「エコカー車にしなさい」といわれているような気分になります。

ところで「エコカー車」の代表格である「ハイブリッド車」は、本当にお買い得なのでしょうか?

ハイブリッド車の家計的な魅力は、なんといっても「燃費」のよさと「税金」の安さ。しかしメリットばかりではなく、もちろんデメリットもあります。燃費がよく税金が安いぶん、「自動車本体の値段が高い」という点です。

というわけで、最初に支払う金額以上のメリットがあるのかについて検証してみましょう。

■シエンタは21万km以上走行すればお得

今回は、TOYOTAの『シエンタ』で比較してみましょう。2015年に新型が発売され、ハイブリッド車とハイブリッドではないタイプの2グレードがある人気のファミリーカーです。

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金額差はおよそ35万円。燃費の差は7km/Lです。

ただご存知のとおり、燃費はあくまでもカタログ値で、実際とは異なります。そこで実際の燃費を、『e燃費』というサイトで調べてみました。実際に自動車を購入して乗っているオーナーさんたちが、自分の車の燃費を投稿しているサイトです。

もちろん乗り方によって燃費は大きく変わりますが、平均を見ればおおよその参考にすることはできます。

さて、調べてみると、2タイプの燃費差は「3.67km/L」だということがわかりました。ハイブリッドグレードは「17.51km/L」、そうでないグレードは「13.84km/L」という結果だったのです。

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レギュラーガソリンの価格が1l@108円だとすると、ハイブリッドグレードは1km@6.16円。そうでないグレードは1km@7.82円です。1kmあたり1.66円ハイブリッドグレードの方がトクになります。

購入時の差額35万円を1.66円で割ると、210,843km。つまり燃費だけ計算すると、21万km以上走行してはじめておトクになるのです。

でも、1台の車を21万km以上も乗るでしょうか?

ほとんどの方は、乗っても10万km前後であるはず。でも計算上、それではハイブリッド車がトクだということにはならないのです。

■税金で比較しても大してメリットはない?

しかし「燃費」だけではなく、「税金」面での優遇もあります。そこで、税金面でどれくらいおトクになるのかも計算してみましょう。

ハイブリッドグレードは、自動車取得税・自動車重量税は免税、自動車税が75%減税です。一方のノーマルグレードは、自動車取得税が60%、自動車重量税が50%の減税となっています。

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そこから計算すると、

<自動車取得税>

1,980,327円×1.2%=23,764円

<自動車重量税>

新車登録時3年 11,200円+初回継続車検 15,000円=26,200円

合計49,964円だけ税金を多く支払う計算になります。自動車税は同じ75%減税ですから税金的にはイーブンです。

つまり税金面では約5万円支払いが少なくなりますから、35万円-5万円=30万円。

30万円÷1.66円=180,722kmですから、約18万km以上乗るのであればハイブリッド車がおトクということになります。

いずれにせよ、ハイブリッドグレードだからといって、なかなかトクすることはできないようです。もちろん、これはあくまでもこの車種のケースです。とはいえ、一度はこうして計算してみることは必要かもしれません。

(文/ファイナンシャルプランナー・岡崎充輝)

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