200本の映画が無料!ブラピ出演作品も上映される映画祭の魅力

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2016.06.03

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6月3日から26日まで、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2016」(以下、SSFF & ASIA)が東京・横浜で開催されます。

ショートフィルムとは、いつも私たちがイメージする2時間の作品とは違って1~25分程度の短い映画。

今回上映される作品は全部で約200本! 一部の有料イベントを除き、上映はすべて無料で楽しめます。

グランプリに選出された作品は、米国アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象に。つまり、この映画祭ではじめて発表された作品が、アカデミー賞を受賞することもあり得るのです。

とはいえ、「ショートフィルムって、よくわからない。どう見ればいいの?」という人も多いはず。「ショートショート実行委員会」PRマネージャー・高橋秀幸さんに、SSFF & ASIAの歴史・概要やショートフィルムの魅力についてお聞きしてきました。

■実は俳優の別所哲也さんが代表のイベント

SSFF & ASIAが始まったきっかけは1997年、俳優の別所哲也さんがロサンゼルスでショートフィルムを見たこと。「どうせたいしたことないだろう」と思っていたところ、実際に見てみるとその魅力に引き込まれたそう。

そのころ日本ではショートフィルムという言葉すらなく「短編映画」。今よりもずっとマイナーなジャンルでした。

映画祭としてのお手本は、ロバート・レッドフォードが主催しているサンダンス映画祭。

別所さんが友人に誘われて参加した際、監督・俳優と地元の人たちがコーヒー片手に感想を語り合う自由な雰囲気に感銘を受けたそうです。

1999年に開催された第1回は、約30本の作品を上映するイベントでした。その後、年々規模を拡大。

2004年には、米国アカデミー賞公認の映画祭として認定されました。18年目の今年は約6,000本の応募作品が集まる一大イベントへと成長しています。

■高橋さん太鼓判の4つのショートフィルム

今回の部門は「オフィシャルコンペティション」「CGアニメーション部門」「ミュージックShort部門」「地球を救え!部門」など計7つ。

その他にスペシャルプログラムが用意されています。カンヌプログラム、アカデミー賞プログラムのほか、国別の特集も。

高橋さんにおすすめの作品をお伺いしたところ、ベルギーと日本の友好150周年を記念したベルギー特集など4つの作品を挙げていただきました。

『乗り出し危険』は、長編作品でも活躍しているジャコ・ヴァン・ドルマル監督がクレルモンフェラン国際短編映画祭でグランプリを取った秘蔵作品です。

(1)『乗り出し危険』監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル/ベルギー/13:44/1985

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特別上映作品では、マーティン・スコセッシ監督のコメディ映画『オーディション』。ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが出演しています。

また、米アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが共同監督&出演する『オモイ想い』も見てほしい作品のひとつだといいます。いずれも国内初上映です。

(2)『オーディション』監督:マーティン・スコセッシ/出演:ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラット・ピット/アメリカ/16:00/2015

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(3)『オモイ想い』監督:Dustin Bowser & Brie Larson/アメリカ

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関連イベントもたくさんあります。「観光映像ベストセレクション上映」では、第5回観光映像大賞の中から、坂口健太郎出演『大好きな人に、会いに行く』を特別上映。茨城県のねば~る君など全国のご当地キャラたちもゲストとして登場します。

(4)『大好きな人に、会いに行く』出演:坂口健太郎、森カンナ/石川県金沢市/4:47

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そのほか「地域プロモーション映像の作り方講座」など、セミナー形式のイベントも多数開催されます。

■各国の映画にはお国柄が出ていて面白い!

最後に高橋さんから、SSFF & ASIAの楽しみ方について教えていただきました。

「1つのプログラムの中で4~5本上映されるので、一度にいろんな国・様々なジャンルの作品を見ることができます。

また、その国の文化が色濃く反映されるというのもショートフィルムの特徴と言えますね」

高橋さんによると、アメリカやヨーロッパの作品はSNSなどの新しい技術が作品に登場する一方、アジアの作品は暮らしに寄り添うものが多い、とのこと。それぞれの国の特性が見えるのは面白いですね。

「もしかすると、ショートフィルムって小難しいとか実験的とか、そんなイメージを持っている方が多いのかもしれませんが、そんなことはないですよ。楽しい作品もいっぱいあります。無料なので、まずは気軽な感覚で見にきてほしいですね」と話す高橋さん。

実は筆者も2年前に初めてSSFF & ASIAに参加し、その世界観に魅了されました。

1日に10本くらい見ると、必ず1~2本は「あれ、面白かったなぁ」という作品に出会えます。ふだん2時間の映画しか見ない方も、ぜひショートフィルムの世界に触れてみてください。

(文/村中貴士)

 

【取材協力】

※高橋秀幸・・・ ショートショート実行委員会 PRマネージャー

 

【参考】

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2016

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