1対1の時間をすごす!赤ちゃんとのきずなを築く5つのステップ

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2016.06.06

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待ちに待った妊娠。喜びいっぱいのママ人生のスタートです。でも、心と身体に大きな負荷がかかることも事実。

そんなとき、いちばん頼りにしたいのがパパですが、「うちのパパはいまイチ父親になった自覚が足りないみたい。この先、大丈夫かな……」という不安を感じている方も少なくないはず。

そ子でおすすめしたいのが、『フランスのパパはあわてない 妊娠から産後まで妻を支える166の心得』(リオネル・パイエス&ブノワ・ル・ゴエデック著、CCCメディアハウス)。まさに、「新米パパの教科書」といえる一冊なんです。

■東京23区の妊産婦の突然死は「7割が自殺」

ことし4月、ショッキングな数字が公表されたことを記憶している人も多いはず。

2014年までの10年間、東京都23区内で妊娠中から産後1年までに事故や自殺などで突然死した妊産婦89人のうち、7割にあたる63人がうつ病などでの自殺だったというニュースです。

これは、順天堂大学と東京都が調査し日本産科婦人科学会で発表したもの。なかでも、妊娠中だった23人中4割、産後1年以内だった40人中6割はうつ病などと診断されていました。

うつ病と診断されるか否かにかかわらず、妊娠中や産前・産後の生活の変化がママの心身に与える影響は小さくありません。一方、パパは「赤ちゃんとどう接すればいいんだろう?」という戸惑いを持ちやすいもの。この溝を埋めるべく書かれたのが本書です。

■166の「Q&A」と51の「データコラム」

ともに父親でもある、ジャーナリストと助産師のフランス人男性2人による共著。

新米パパが持つであろう166のお悩みにQ&Aで答える形式で、徹底的にパパの視点に立って書かれた「心得」には、ママへの思いやりがあふれます。

たとえば「妊娠中の妻の気まぐれにどう対処したらいいでしょう?」という問いには、「そんな彼女を理解してあげよう。『今夜の食事はなに?』などと聞くのは極力避け、あなた自身が料理をする。妻には、以前どおりにしなくてもいいと思っていることを伝えよう」と提案しています。

「出産後、彼女が退院する前に、僕は家でなにをしておくべきなのだろうか?」という疑問に対する回答は、「あなたの妻はいま、日常に戻っていろいろ管理しなければならないことを考えただけで、涙が止まらなくなる状態と思われる。だからあなたは(中略)居心地のいい場を作っておくことが大切になる。缶詰や冷凍食をストックし、トイレットペーパーを補充し、(中略)部屋に花を飾り、シーツを替え、洗濯を2、3回して、ゴミ箱も空にし、掃除機をかける」といった具合。

パパに気づいてほしいけれど、どうやって言葉にすれば分かってくれるのか……といいあぐねていたことが、微に入り細に入って書かれているのです。

166の「心得」のほか、51項目のコラムでは出産時にかかるお金や彼女の陣痛を和らげるコツ、ベビーカーやチャイルドシートの選び方、ミルクのあげ方やお風呂の入れ方など、具体的なデータや手順を解説。

なかでも注目したいのが「赤ちゃんとのきずなを築く5つのステップ」。このステップを踏めば、パパはきっと子育ての最初の段階から、力強い戦力になってくれることでしょう。

■赤ちゃんとのきずなを築く「5つのステップ」

(1)思いこみを取り除く

「赤ちゃんと仲よくなれるタイミングは、授乳だけ」という思いこみは捨てましょう。ママが完全母乳でミルクをあげる機会がなかったとしても、パパが赤ちゃんとふれあう機会はたくさんあります。

(2)まずは「お世話」でスキンシップ

まずは、子どものお世話を積極的にすること。おむつを替えたりお風呂に入れたりするのは、新生児とのスキンシップの絶好のチャンス。子どもと接触すればするほど、愛情のきずなは早く築けます。

(3)抱っこする

きずなづくりの基本は、抱いてあげること。赤ちゃんは、抱っこされるのが大好き。初めはママの協力を得て、赤ちゃんがウトウトしているときにチャレンジしてみましょう。

(4)ベビーキャリアを使ってみる

ほとんどの赤ちゃんは、ベビーキャリアで抱っこされる動きと快適さが大好き。赤ちゃんと身体をぴったり合わせて温もりを感じましょう。

(5)1対1の時間をすごす

あえて、周りに助け船を出す人のいない環境で赤ちゃんと二人きりになってみましょう。最初は、赤ちゃんがおなかいっぱいのときを見計らって30分から始めて。2人だけの時間は、パパの自信を育みます。

本書によれば、パパたちが“本当に父親になった”と感じるタイミングでもっとも多かったのは「子どもが生まれた時」で43%(フランスでの調査)。

10か月の妊娠期間を経て赤ちゃんと対面するママと同じスタートラインに立つことが難しいのも仕方のないこと。

妊娠中、出産直後のママはぜひ、本書をパパにおすすめしてみてください。頼れる即戦力になってくれること請け合いです!

(文/よりみちこ)

 

【参考】

リオネル・パイエス&ブノワ・ル・ゴエデック著、鳥取絹子訳(2016)『フランスのパパはあわてない 妊娠から産後まで妻を支える166の心得』CCCメディアハウス

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