全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。
ラーメンを注文するときに、どうしてもライスをつけてしまう、そんな人もいると思います(私も結構そうなのですが)。通称「ラーメンライス」。
普段からきちんと健康管理や体重管理ができていればまだいいと思いますが、これが癖になってくると、おのずと数字にも表れてきてしまうもの。
ご飯一杯で約250kcalプラスになってしまうので、これが続くと痛い。
ラーメンだけでなく、うどんやおにぎりなどもそうですが、単品メニューはどうしても1品だと物足りなくなり、他の炭水化物と組み合わせてしまいがちになります。
炭水化物を組み合わせるとカロリーがぐんぐん上がっていくのは当たり前。
しかも栄養バランス的にもNG。といって単品では足りない。ではどうすればいいのでしょう?
■ラーメンだけで満足するためには盛り付け・見た目が重要
『ビジネスマンのお腹が凹むのはどっち?』(あさ出版)の著者で医師の秋津壽男さんによると、「目から入る情報」も満腹感に大きな影響を及ぼすそうです。
心理学などでも、食品の見た目が満腹感に影響を与えることが指摘されているとのこと。
そこで大切となるのが、「盛りつけ」。
たとえば、野菜を増やして盛り盛りにすれば見た目が一気にボリューミーになります。
麺量は同じでもかなり食べた感じになり、満足度も格段にアップするのです。野菜増しであれば、カロリーはそれほど変わりません。
よって、まずは野菜たっぷりのラーメンを頼むようにしてみてください。
■物足りない人はチャーシューメン味玉トッピングでもOK
でも、ラーメンはがっつり食べたいときに選ぶことの多いメニューです。「野菜では満足できない!」という人もいますよね。
そんな人は、思い切ってチャーシューメンを注文してしまいましょう。
その際、味玉をトッピングしてもOKです。
もちろん、ラーメン単品でくらべるとカロリーは高くなります。しかし、ラーメン+ライスのように糖質を増やしてしまうよりは全然マシです。
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現状より一歩前に、そこを無理せずできれば、ストレスなくラーメンを食べることも可能です。ぜひ実践してみてください!
(文/ラーメンミュージシャン・井手隊長)
【取材協力】
※秋津壽男・・・秋津医院院長、日本内科学会認定総合内科専門医、日本循環器学会認定循環器専門医、日本医師会公認スポーツドクター、日本体育協会公認スポーツドクター、日本禁煙学会認定禁煙専門医
1954年(昭和29年)和歌山生まれ。77年大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をし、和歌山県立医科大学医学部に入学。86年に同大学を卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコー等を学ぶ。その後、東京労災病院等を経て、1998年に品川区戸越銀座に秋津医院を開業。
現在、『主治医が見つかる診療所』『別冊健康スイッチ』(テレビ東京系)にレギュラー出演中。著書に、『病気にならない新常識』(法研)等がある。
【参考】