成人の3%が該当!ADHDの人が「力を発揮できる」10の職業

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2016.06.10

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近年、大人のADHD(注意欠陥・多動性障害)に関する話題をよく耳にします。成人人口の1.5~3%がADHDの診断基準に当てはまるといわれていますが、なかなか周りから理解されず悩んでいる人が多いのも事実です。

ADHDの人には、すぐに気が散ってしまったり、段取りを立てることや片づけが苦手だったり、ケアレスミスが多いなどの症状があります。しかしその一方、エネルギーや好奇心に溢れ、明確な指示が与えられればしっかりとそれを遂行できるという強みもあります。

つまり、それを活かせる仕事につければ、大きな成功を収めることも可能なのです。事実、エジソンやライト兄弟、ピカソ、モーツァルトなどもADHDであったといわれ、他にも偉大な成果を残した人が少なくありません。

今回は海外の医療情報サイト『health line』から、ADHDの人にとって力を発揮できる、最適な10の職業をご紹介します。

■1:警官・消防士

ADHDの人は、日々変化があり、分析することが必要な環境のもとで成長します。そのため警察署や消防署のように日々忙しい職場は、働きやすい環境なのです。研修や訓練期間中に上司と一緒に勤務することで、徐々に仕事に集中できるようになります。

■2:医師・看護師

ADHDの人は、負担が大きな環境で成長することができます。心理学者であり、フロリダ大学助教授のサーキス博士によると、ADHDがある人は、救急医療など緊張度の高い環境において早いペースで仕事をする傾向にあるとのこと。

ただ、病院での勤務は長時間労働になりがちで、書類処理などの事務作業もしなければいけません。これらはADHDの人にとっては負担になること。そのため同僚やスタッフのサポートやトレーニングが必要です。

■3:セールスマン

ADHDの人の多くは他者に話をすることが得意なので、営業やセールスの仕事は強みを生かすのに最適。1人で仕事をする環境ではイライラしてしまうことが多いかもしれませんが、コミュニケーションが必要となる仕事では、大きな成功をおさめる可能性があるのです。

■4:芸術家・エンターテイナー

グラフィックアーティスト、バレエダンサー、舞台役者など、芸術やエンターテインメント業界で成功するためには大きなエネルギーが必要。

ADHDを持つ人は想像力を表現することに長け、エネルギーも豊かなので、その分野で華々しく活躍することが期待できます。

■5:軍人

軍隊は規律と秩序が重んじられるため、ADHDの人には適さないと思われがちですが、高い集中力と運動能力を持つためうまくやっていける人もいます。

明確な手順やインセンティブを持つことで、目標を達成できるのです。

■6:起業家

絶えず決定に迫られる起業家は、会社を存続するために大きなエネルギーが必要です。そして、それを投資家や従業員、顧客ともそれを共有しなければいけません。

こうした仕事や組織をつくること、計画を立てることはADHDを持つ人にとって苦手な分野と考えられがちです。

しかし、ADHDに関する書籍の著者であるケビン・ロス・エメリー博士は「情熱の分野にいるときADHDを持つ人は、生き生きとするのです」といいます。つまり、自分が熱意を持って始めた事業であれば、苦手な仕事も克服することができるのです。

■7:ノルマのあるセールスマン

外回りの営業は、常に新しい顧客と会う必要があり、ノルマという明確な目標があります。常に事務所内に閉じこもる必要がなく、9時5時のスケジュールで動くもありません。

エメリー博士はこうした「箱の外」の環境はADHDの人達にとって力を発揮できるものだといっています。

■8:整備士

車、船、バイクを試乗したり修理したりするのは体力のいる仕事。どこをなおす必要があるのかはそれぞれ異なり、なにが故障の原因なのかを考える必要もあります。それに、他の人とのコミュニケーションも欠かせません。

こういった仕事は単調なデスクワークとは違い、問題解決意欲の高いADHDの人にとってはやりがいのある仕事なのです。

■9:建築作業者

建築現場は常にハードで、一度決められたやり方や内容が変更されることもしょっちゅうです。それに1つの仕事が終われば、またすぐに別の仕事をしなければなりません。

1日中手や体を動かし、忙しい仕事はADHDの人が力を発揮しやすいものです。

■10:トラック運転手

トラック運転手は決められた場所へ、決められた時間内に必ず積荷を届けなくてはいけません。こうしたルールはADHDの人の得意なこと。

「ADHDがある従業員はきちんと手順を説明し、ルールを設ければ必ずしっかり仕事をしてくれる」とサーキス博士はいいます。こうした専門的な職業は、ADHDの人にとってエネルギーを注げるものなのです。

ADHDの人にとって周りからのサポートはとても重要なもの。それによって彼らが力を発揮できるか、職場の環境に馴染めるかどうかも変わってくるはずです。そのためにもADHDについての正しい理解を持っておくことが大切なのではないでしょうか。

ただし、ADHDの症状は人によって異なり、環境によっても出方は違うので、必ずしも「片づけが苦手」「ケアレスミスが多い」などという人がADHDとは限りません。最終的には医師の判断が必要です。

(文/平野鞠)

 

【参考】

10 Best Jobs For Adults with ADHD-healthline

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