『ダイジョーブタがあなたの悩みを解決します!』(浅見帆帆子著、フォレスト出版)の著者は、代表作『あなたは絶対! 運がいい』(廣済堂出版)、『大丈夫! うまくいくから』(幻冬舎)をはじめ、50冊以上の著作を持つ、累計450万部以上のベストセラー作家。
また全国で1,000人規模の講演会を満席にする実績を持ち、数千人の会員を持つ公式ファンクラブ「ホホトモ」を通して、読者との交流も積極的に行っているそうです。
本書の主人公は、2005年発売の絵本『おかえりなさい 待っていたよ』(PHP研究所)に登場して以来、著者の著作には欠かせない存在である人気キャラクター「ダイジョーブタ」。
「眺めるだけで癒される」「幸せな気持ちになれる」と大きく支持されるダイジョーブタは、2011年からスタートした著者の会員制ファンサイト『帆帆子の部屋』内の「郵便ポスト」というコーナーで読者の悩みや人生相談に答えてきたそうですが、つまり本書はそのコーナーを書籍化したもの。
サイト開設から5年の間に読者から寄せられた計2,000件超の人生相談から、90本を厳選しているというのです。
そのなかから、「年齢」に関する相談を抽出してみましょう。
■1:21歳の年齢差カップル
ここで紹介されているのは、彼氏との大きな年齢差について悩む女性からの相談です。
Q.ライブ先で21歳も年下の人と知り合い、おつきあいしてほしいといわれました。シャイだけど好青年。しかしこの年齢差は非常識でしょうか?(東京都・51歳・女性)
A.年齢差に非常識もなにもなく、ふたりが惹かれあっているのであれば、それが答え。ダイジョーブタはそう答えています。
人生はいろんなことを味わうためにあるのだから、そんな楽しい状態になっているなんて、「すごくうらやましいじゃないか!」とも。
なぜならそれは、相談者が魅力的であることの証だから。
若さのエネルギーというものはたしかにあるのだから、それをたっぷり吸収すればいい。また、相手にとっても刺激を受けることがたくさんあるはずなのだから、お互いのエネルギー交換ができる最高のパートナーと考えるべき。
つまり、「年齢(差)」という考え方の枠は必要ないという結論です。
■2:40代でも結婚あきらめていません
Q.一度も結婚しないまま、40代を迎えてしまいました。でも気持ちは20代と変わらず、普通に恋愛して好きな人と結婚したいと思っています。(新潟県・43歳・女性)
ところが、最近はすごく不安になり落ち込むばかりなのだとか。年齢を気にせず時期を待つには、どうしたらいいのでしょうか?
A.「キミがいままで結婚しなかったのは、妥協しないで、自分の心に素直になってきたからだ」とダイジョーブタ。
まず、結婚は「生きているって最高」と感じるためにあるものなのだから、仮にそう思えない人と結婚していたとしたら、不幸になっていたかもしれない。だから、これまでのことは正解。
40代(以降)で結婚して幸せになっている人はたくさんいるし、自分のスタイルや価値観がしっかりできあがってから恋に落ちたから、「素」で合っている同志だということ。
そこで、「どんな人と出会うか本当に楽しみ」だというエネルギーを持ち、出会いを求める動きをしたほうがいいといいます。
■3:47歳ですが子どもがいません
Q.夫と愛犬と楽しく暮らし、介護のパートをしています。47歳になり、子どもはできず、同僚が子どもの話題で盛り上がるとミジメな気持ちになります。対処方法はありますか?(東京都・47歳・女性)
さて、ダイジョーブタは、この悩みにどう答えるのでしょうか?
A.「夫と愛犬と楽しく暮らしているなら最高じゃん!」それが結論。
そして、もし同僚たちに子どもがいなかったとしたら、ミジメにはならないだろうかと問いかけています。
だとしたら、それは「みんなと同じなら幸せ」という基準だということになる。そして、子どもがいなくても輝いている人を見たら、急に「これでいい」と思えるかもしれない。
その基準でいると、どんな環境に行っても、自分に無い物を探しはじめてしまうだけ。
そんなことより大切なのは、仕事でも趣味でも、ふたりで新しい共通のことをなにかはじめて見るべき。
全部ふたりのために使える時間なのだから、子どもの都合に振り回されない長期的な人生計画を立てられると考えればいいということです。
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実際にはダイジョーブタの話し言葉で進んでいくため、肩の力を抜いて読み進められるはず。少し疲れたときや、悩みがあるとき手にとってみれば、ヒントを見つけ出すことができるかもしれません。
(文/作家、書評家・印南敦史)
【参考】
※浅見帆帆子(2016)『ダイジョーブタがあなたの悩みを解決します!』フォレスト出版