豚まん「551蓬莱」の由来は?意外と知られていない数字の語源

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2016.06.17

suzie.20160617

以前『バラ肉のバラって何? 誰かに教えたくてたまらなくなる”あの言葉”の本当の意味』を取り上げたことがありますが、その続編というべきが、『サランラップのサランって何? 誰かに話したくてしかたなくなる“あの名前”の意外な由来』(金澤信幸著、講談社)。

「フマキラーのフマ」「ククレカレーのククレ」「スターバックスコーヒーのスターバックス」「歌舞伎町の歌舞伎」「コービー・ブライアントのコービー」など、おなじみの商品名、会社名、地名、人名の由来を明かしたものです。

「へー、なるほど!」と驚きの連続である本書から、数字に関連したトピックスを引き出してみたいと思います。

■1:SHIBUYA109の「109」って

まずは簡単なところから。

渋谷駅前に1号店を、そして全国的にも100店舗以上を展開するSHIBUYA109といえば、日本国内だけでなく、海外の若い女の子にも人気。1号店ができたのが昭和54年(1979年)だといいますから、すでに30年以上の歴史があることになります。

そんな109を運営しているのは、東急モールズデベロップメントという会社。いうまでもなく東急グループの一員で、つまり109は「東急→とうきゅう→10(とう)9(きゅう)」という語呂合わせなのです。また、営業時間の「午前10時〜午後9時」を表してもいるのだとか。

■2:スリーエム ジャパンの「スリーエム」って

住友スリーエム株式会社は、平成26年(2014年)9月1日で住友電工とアメリカの3Mが合併を解消したため、3M社の100パーセント子会社に。そこで社名も「スリーエム ジャパン株式会社」となりました。

ところで、この「スリーエム」とはなんなのでしょう?

アメリカでは現在「3M Company」となっていますが、かつては省略形ではなく、正式な名称を社名としていたのだそうです。それは、「Minnesota Mining and Manufacturing Co.」で、直訳すると「ミネソタ鉱山製造」。

現在はさまざまな分野の化学・電気素材をつくる多国籍企業として知られていますが、この名が示すとおり、もともとはミネソタの鉱山で鉱石を採掘する会社として創業したのです。

■3:「551蓬莱」って

肉入り中華まんじゅうは、関東では肉まんですが、関西では豚まん。そして関西で豚まんといえば、やはり551蓬莱です。同店のCMから豚まんという名称が広がったといいますから、その影響力は絶大です。

551蓬莱は、大阪市中央区に本店のある中華料理の販売・飲食店。関西2府4県にお店があるのだそうです。

店名の「551」は、創業当時、電話番号が551番だったことに由来したもの。そこに、「ここがいちばんを目指そう」という意味も与えられているのだといいます。

■4:エフエムナックファイブの「ナックファイブ」って

埼玉県を放送エリアとするFMラジオ局といえば、エフエムナックファイブ(通称NACK5)。もともとの正式名称は「エフエム埼玉」で、ナックファイブは愛称でしたが、平成13年(2001年)に正式名称もナックファイブと変更されたのだそうです。

この「ナックファイブ」とは、同局の周波数である79.5から取られたもの。ラジオ局では放送のなかで周波数をアナウンスすることがよくありますが、社名に周波数を使っているのは同社だけだとか。

■5:ロックバンドの「U2」って

アイルランド出身のU2は、世界的なロックバンドとして有名。アメリカの経済誌「フォーブス」が2011年6月に「世界でもっとも稼いでいるミュージシャン」に認定したことでも知られています。

U2というバンド名はシンプルで、どんな国の人にもおぼえやすい名前。意味については「第二次大戦時のドイツの潜水艦Uボート2から」、「アメリカの偵察機U2から」、あるいは「you too」からなどの説がありますが、いずれもメンバーが否定しているのだそうです。

そしてメンバーによると、「U2に意味はなく、名前候補リストにあったなかで、ましなものを選んだだけ」。

このことについてギタリストのジ・エッジは「ひとつの文字とひとつの数字だから、いいやすくおぼえやすい」と、そしてヴォーカリストのボノは、「U2の魅力はそのあいまいさにある。解釈の仕方は無限大だろ」と語っているといいます。

このように、ちょっと意外なエピソード満載。「商品名・ブランド名」「社名・団体名・学校名」「地名」「人名・グループ名」とジャンルも多岐にわたっており、ひとつひとつが短くまとめられているので、空いた時間にリラックスして楽しむことができるでしょう。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※金澤信幸(2016)『サランラップのサランって何? 誰かに話したくてしかたなくなる“あの名前”の意外な由来』講談社

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