年齢と才能開花するしないは無関係!才能に対する「7つの誤解」

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2016.06.23

suzie.20160623

『自分の才能の見つけ方【ポケット版】』(本田健著、フォレスト出版)は、2013年8月に刊行されてベストセラーとなった『自分の才能の見つけ方』に加筆し、新たにワークも盛り込んでポケット版としてまとめたもの。

著者は、経営コンサルタント、投資家を経て、29歳にして育児セミリタイヤ生活に入ったという人物。そののち執筆活動をはじめ、数々のヒット作を生んでいます。

また、30年以上の長きにわたって「才能」について研究してきた実績をも持っており、本書にはそれが生かされているということ。

「どうやって自分の才能が眠っているありかを探し当てればいいか」

「どうやって掘り出せばいいのか」

「どうやって磨いていけばいいのか」

など、眠っている才能を見つけて生かすための方法を解き明かしているのです。

才能は誰でも持っているもの。しかし多くの人が、「自分には才能がない」と思い込んでもいます。この誤解をクリアにしない限り、いくら懸命に探しても才能は見つからないと著者はいいます。

そこで、「才能とはなにか」を理解するにあたってまず必要となるのは、才能に対する誤解を解いていくこと。

もちろんいろいろな誤解がありますが、大きく7つに分けられると著者は解説しています。ひとつひとつをチェックしてみましょう。

■1:才能は天才のみに与えられる

まず1つ目は、「才能は(たとえば野球のイチロー選手のような)ごく一部の天才に与えられるものだ」という誤解。

実際にはそうではなく、才能の掘り出し方、磨き方を知らないだけ。そのため、「自分にはない」と思い込んでいるということです。

才能は人それぞれ。わかりやすい才能をもらっている人がいる一方、別の人は、すぐにはわかりにくい才能を与えられているかもしれない。その、自分独自の才能を探して磨いていくことが、人生の楽しみでもあるということ。

■2:才能は職業である

才能をすぐ職業に結びつけてしまうことも間違い。1つの才能を使うだけで仕事になる職種は限られているので、「すぐ仕事にならないなら、才能ではない」と考えると、せっかくの可能性が閉じてしまうというのです。

たとえば歌では一流にはなれない人にも、音楽プロデューサーとして一流になれる可能性はあるかもしれない。

才能を上手に組み合わせれば、その人にしかできない楽しい人生が送れるもの。逆に、せっかく才能らしきものが見つかっても、すぐに生かせる職業がないため、「大した才能ではない」と決めつけてしまうのはもったいないということ。

■3:お金に換えられないものは才能ではない

お金に換えられないものは意味がないと思っていると、せっかく自分の才能らしきものを見つけても、ゼロ評価してしまうことになります。

たとえば「人に親切にする」などの才能はすぐお金には結びつきませんが、セールスマンの親切心がビジネスの成功に結びつくことは大いにあるわけです。その才能が単体でキャッシュに換えられなくても、価値がないわけではないのです。

■4:才能は遺伝する

親に才能がなかったとしても、自分自身にも才能がないとは限らないもの。逆に、親に才能があるからといって、子どもにも才能があると決まっているわけでもありません。

人の才能のかたちは多種多様。親と子どもであったとしても、才能のあり方には関係のないケースのほうが多いと著者は主張します。

■5:才能は飽きっぽい性格の人には見つからない

才能は飽きっぽいと見つからないと思われがちですが、これも誤解。単に、まだなにかにとことんハマッた経験がないから、「自分は飽きっぽい」と思い込んでいるだけかもしれないとも考えられるのです。

そして著者は自分自身の経験をもとに、「本当に心から『これだ!』というものが見つかったら、絶対飽きない」と保証するそうです。

逆にいえば、飽きているうちはまだ本物ではないと考えたほうがいいということ。

■6:才能は若いうちしか開発できない

「10代、20代のうちにスタートしないと、才能は開花しない」と考える人は多いもの。しかし、そんなことはないと著者は断言します。

若くしてスタートしたほうが、それをやっている「継続年数の力」という意味では有利だというだけ。

早くスタートしすぎてつぶれてしまうこともあるだけに、そんなことでは比較できないわけです。

■7:才能はある日突然、天啓のように降ってくる

これも大きな誤解で、じっと待っていたら才能の女神がやってきて、「あなたの才能は、イラストレーターとして発揮できます」などといってくれるわけではなりません。

そうではなく、いろんなことをやって積極的に行動しているうちに、ピントが合ってくるということ。そして、その結果として「これが自分の才能だ」と腑に落ちたりするわけです。

なにもしていないのに、急に自分の才能がわかるというのは、特殊なケースだと考える必要があると著者はいいます。

これら7つのうちいくつかは、誰しも考えたことがあるのではないでしょうか? しかし、それらは単なる誤解で、人にはみな才能の芽がある。そんなことを、本書は改めて実感させてくれるはずです。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※本田健(2016)『自分の才能の見つけ方【ポケット版】』フォレスト出版

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