毎日20%の時間は将来のために使う!幸せな働き方と出会う方法

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2016.07.04

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「パラレルキャリア」という言葉を聞いたことがありますか?

これは、複数の仕事を持ち、その境界を超えて活動する働き方のこと。たとえば、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹さんが小説『火花』で芥川賞を受賞しミリオンセラーとなったことは、広く話題になりました。

こうしたパラレルキャリアは、私たちの創造性やモチベーションに大きなメリットをもたらします。

自身も映像ディレクターでありながらブックカフェ「6次元」を営み、作家としても活動する著者による『パラレルキャリア 新しい働き方を考えるヒント100』(ナカムラクニオ著、晶文社)から、その魅力を探ってみましょう。

■「飽きる力」が人間に進化をもたらした!

本書は、「パラレルキャリア」というまだ新しい考え方を自分のものにするヒントとして、100のトピックを紹介しています。

たとえば、「人生7年周期説」。

人間の脳にはもともと「一定の刺激に7年で飽きる」という性質があるという考え方です。世の中の事象に流行り廃りがあるのも、この性質によるもの。

詩人で絵本作家の谷川俊太郎さんも、「あなたにとってクリエイティブとは?」という質問に「物事に『飽きる力』」と答えています。

同時に、人間には「新しいものを好む」性質も強く備わっています。チャレンジを好み刺激を求めるからこそ、地球上で人間だけがここまで進化し、繁栄することができたといえます。

いましていることに「飽きてしまう」のは当然のこと。「私って飽きっぽくって……」と欠点のように考える必要はありません。

パラレルキャリアで複数の活躍の場を持ち、複数の課題を追い求めることは、創造力の源なのです。

■労働時間を消費・浪費・投資の3つに分類

「でも、いまやっている仕事で手一杯。新しいことをはじめるなんて無理」

そう思う人もいるかもしれません。

そんなときは、「働く時間」についてもう一度考えてみましょう。

一見つかみどころのない「時間」のことを考える際には、「お金」の考え方を応用することが有効です。

家計などの支出を振り返るにあたり、「消費」「浪費」「投資」の3つに分ける考え方を聞いたことがある人も多いはず。それを「時間」にも応用するのです。

労働時間を「消費的労働」「浪費的労働」「投資的労働」に分けてみましょう。

「消費的労働」とは「仕事をしてお金を稼いでいる時間」のこと。生きるために必要な、経済活動をしている時間です。

「浪費的労働」は「必要のない労働をしている時間」。そして「投資的労働」は「将来に資産を増やすために使う時間」。

勉強、読書、身体のトレーニングなど、現在の経済活動とは結びつかなくても将来の働き方につながる「時間の投資」を増やしていくことが、パラレルキャリアで幸せをつかむ秘訣です。

■「20%ルール」でモチベーションアップ

Google社には、「20%は自分のやりたいことをやってみなさい」と積極的に社外活動を推奨する「20%ルール」というものがあるそう。パラレルキャリアを後押しする社内風土が根づいているのです。

本業がおろそかになるなどのリスクも考えられるなか、なぜ社外活動を推奨するのか? その理由は、社員の「モチベーション向上」です。

会社の枠組みに囚われず、心から「やりたい」と思えることにチャレンジする時間を持つことで、モチベーションを高めて創造性を生み出そうという試みなのです。

新しいことへのチャレンジは、モチベーションのアップに役立ちます。そこで著者は、このGoogle社の「20%ルール」を自分自身に適用してはどうかと提案しています。

たとえば、毎日20%の時間を、自分がやりたいと思ったことに使ってみるなど。

仕事をしている時間が8時間なら、その20%にあたる1時間30分程度を読書や勉強、本業とはまったく違う生産活動に費やしてみるのです。

なにが将来のパラレルキャリアにつながるかはわからないもの。家庭菜園やDIY、陶芸や裁縫などの趣味に費やすのもすてきです。

もちろん、そうした活動がすぐにお金を稼ぐ仕事になるとは限りません。しかし、1日のこれだけの時間を「将来の自分のための時間」として使うことを自分のなかでルール化すると、本業へのモチベーションになり、気持ちもラクになるものです。

本書では、パラレルキャリアというテーマを通して、「働く時間ってどういうこと?」「自分にとって、幸せな働き方って?」など、「働く」ことへの自分のスタンスを確認することができます。

「~ねばならない」から「~でありたい」へ思考を転換し、将来の自分にとってもっとも幸せな「働き方」を考える上でも役に立つ1冊です。

(文/よりみちこ)

 

【参考】

ナカムラクニオ(2016)『パラレルキャリア 新しい働き方を支えるヒント100』晶文社

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