1位は10万人中85人も!最も「自殺率の高い職業」ランキング

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2016.07.07

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みなさんご存知の通り、日本は自殺大国。平成26年の調査では1年間の自殺者が2万5千人以上にのぼることがわかっており、若年層の自殺は先進国の中でトップクラスです。

こんなにも自殺報道が多いと、どうにか自殺者が減らないものかと考えてしまいますよね。

しかし、その人がなぜ自殺をしてしまったのかという理由は、潜在的なものも含め、多くの原因が混在しているのでなかなか特定はできません。

ただ、自殺する人の多い職業には特徴があるということがわかっています。

そこで今回は、アメリカの公衆衛生研究所が発表した「自殺者の割合の多い職業ランキング」をご紹介したいと思います。

これは2012年のデータで10万人あたりの自殺率を調査したもので、カッコ内の人数は10万人のうち自殺者が何人いるかを表した数字です。

■1位:農場労働者、漁師、および林業や農業従事者(85人)

自然を相手にした職業は労働条件が過酷な上、予期せぬ天候不良で育てた作物に被害がでると収入が激減してしまいます。

日本でも平成26年の調査によると、自殺者の1.87%が農業・漁業・林業の従事者となっており、最も自殺者の多い職業のひとつといえます。

■2位:大工、鉱山労働者、電気技師、建設トレーダー(53人)

屋外で働き、危険を伴う作業も多いため心身ともに疲労が蓄積しやすい職業です。日本でも平成26年には土木建設関連の仕事をしていた340人が自殺しています。

■3位:機械工および機器の設置、メンテナンス、修繕に携わる仕事(48人)

重労働であり、取引先などとのコミュニケーションも必要。トラブルが発生すると駆けつけなくてはいけないので長時間勤務になりがちです。

■4位:工場および製造業における労働者(35人)

夏場は暑く、冬場は寒い中での作業になりがちです。また夜勤なども多く生活が不規則になるので、うつ病の発症率も上がります。

■5位:建築家、技術者(32人)

建築家や建築士の仕事は図面の締め切りとの戦いです。特に個人事務所を開業している人にとっては仕事をひとつ失うと大きく収入が減ってしまいます。

■6位:警官、消防士、刑務官、その他保安職業に携わる者(31人)

子どもにとっては憧れの職業ですが、常に危険と隣り合わせです。事故や事件などショッキングな場面に立ち会うことも多く、厳しい環境の中で働かなくてはいけません。

■7位:芸術家、デザイナー、芸人、スポーツ選手、メディア関係者(24人)

華々しく活躍しても急に仕事がゼロになることもあるなど、浮き沈みの激しい業界です。また最近ではネットでの中傷なども多く、精神的に追い詰められてしまう場合もあります。

■8位:コンピュータープログラマー、数学者、統計学者(23人)

常にコンピューターと向き合う仕事のため、心身ともに疲労がたまりやすく、うつ病を発症する人も多くいます。

■9位:運輸業従事者(22人)

長距離の運転や、深夜の運転などが多いため、家族との過ごす時間があまり取れず、家庭内の不和も起こりやすくなります。日本でも平成26年に運輸従事者の318人が自殺しており、全自殺者の1.25%となっています。

■10位:企業の役員や管理職、広告や広報関係者(20人)

常に大きな責任を追及される仕事です。日本の調査結果でも部長・課長クラスの自殺者が117人なのに対して、役員は248人と2倍以上の数字になっています。

■11位:弁護士と法律制度の労働者(19人)

アメリカではロースクールに通っている生徒の4割がうつ病だといわれています。弁護士は紛争の間に入るのが仕事のため、常にピリピリした環境で働かなくてはいけません。

■12位:医師、歯科医師および他のヘルスケアの専門家(19人)

長時間労働や夜勤など厳しい労働条件で働かなくてはいけないうえに、常に死と向き合う環境のため、うつ病を発症する人が多い職業です。

しかし、自分のキャリアに傷がつくことを恐れ、なかなか治療に踏み切れず、手遅れになってしまうこともあります。

■13位:科学者や研究室の技術者(17人)

新しい論文へのプレッシャーが大きくストレスの原因に。企業で働く研究者も成果を出さなければいけないため、長時間労働になりがちです。

■14位:会計士、金融業務(16人)

金融関係者の自殺は経済の状況によっても変わるといわれています。他人のお金を預かって運用するなど責任も重く、一夜にして大損害を出すこともあるため常にプレッシャーのかかる職業です。

■15位:看護、医療助手、医療支援(15人)

医師と同様に労働条件の厳しい職業です。また女性の多い職場のため、人間関係のトラブルが起きることもあります。

■16位:聖職者、ソーシャルワーカー、その他の社会サービス従事者(14人)

福祉関連の仕事もうつ病を発症する人が多くいます。高齢者のお世話などは肉体的にも精神的にもストレスが溜まりがちですが、真面目な人が多く一人で抱え込んでしまうケースもあります。

■17位:不動産エージェント、テレマーケティング、販売(13人)

金融業界と同様、不動産はハイリスク・ハイリターンの業界のためストレスが溜まりやすい職業です。また厳しいノルマを課される場合もあります。

■18位:ビルの清掃、メンテナンス業(13人)

大きなビルの清掃やメンテナンスを任される場合はとても体力のいる仕事です。給与が安い会社も多く、他の仕事と掛け持ちしなくてはならないケースもあります。

■19位:シェフ、食品サービス従事者(13人)

オーナーシェフになると、料理のことだけではなく店のマネジメントを考えなくてはいけません。評判が下がれば店の存続が難しくなってしまうため、常にライバル店との競争が必要になります。

■20位:チャイルドケア・ワーカー、理髪店、動物のトレーナー、パーソナルケアおよびサービス(8人)

毎日様々な人と関わる仕事は、人付き合いが苦手な人にとっては大きなストレスに。クレームなどを受けることも多く、精神的なダメージとなる場合もあります。

どんな仕事もストレスを避けるのは難しいことですが、身近に特に厳しい環境で働いている人がいる場合は、ちょっとした変化を見逃さないようにしましょう。

(文/平野鞠)

 

【参考】

These jobs have the highest rate of suicide- CBSNews.com

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