三日坊主と意志の弱さは無関係!科学で解明された「続ける技術」

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2016.07.07

tudukeru

2016年も半分が過ぎましたが、みなさん今年の目標は継続していますか?

女性ならではの視点で、女性のためのさまざまな情報を発信する『womedia Labo*』が20~40代の女性1,000人に調査を行ったところ、2016年の目標を立てた人のうち43%が、1月末の時点ですでに挫折してしまっていることがわかりました。

何日継続できたのかを聞くと、3日以内が40%と最多。約8割の人が10日未満で目標を断念してしまったそうです。「時間が確保できない」「労力がかかって続かなかった」「具体的になにをするのか決めていなかった」などがその理由です。

みなさんのなかにも、同じような人がいるのではないでしょうか。

そこでお勧めしたいのが、『まんがで身につく 続ける技術』(石田淳著、あさ出版)。「行動科学マネジメント」の観点から、やろうと決めたことを継続させる方法を紹介した書籍です。

「やる気」や「意志の強さ」などの精神論ではなく、「行動」に着目しているのがこの技術の特徴。いままで三日坊主ばかりだった人も、この方法を習得すれば目標達成にグンと近づけるはずです!

■「続けること」と「意志の強さ」は無関係

ダイエットや英会話など、続けようと思ったことが三日坊主になってしまうのは「自分は意志が弱いからだ」と思うかもしれません。

しかし、続けることと「才能」「意志」「やる気」はまったく関係ないそうです。自分がやりたいと思ったことはもちろん、やりたくないことや、苦痛なことも同様。

続けるためには、精神論ではなく、人間の行動に焦点を当てて考えることが必要。本書のテーマとなっている「続ける技術」は、「行動科学マネジメント」がベースになっています。

これは人の行動を科学的に解明したもので、いつ、誰が、どこでやっても同等の結果が得られる科学的なノウハウです。

■すべての行動は3つの要素でできている!

行動科学マネジメントにおいて、すべての行動は「A:先行条件(~だから)」「B:行動(~する)」「C:結果条件(その結果~になる)」という3つの要素から成り立っているとされています。

たとえば、「A:暑いから」「B:エアコンをつける」「C:その結果、涼しくなる」のように当てはめることができます。

行動には、必ず先行条件があるということであれば、逆に先行条件を整えることで行動をコントロールすることが可能なのです。

■勉強するなら毎日テキストを鞄に入れよう

自分がコントロールしたいと思う行動(ターゲット行動)は、「過剰行動」と「不足行動」の2つに分けられます。「過剰行動」は止めたい行動のこと。飲酒や喫煙、ギャンブルなど中毒性の高いものが対象になります。

「禁煙する」という過剰行動の場合、「喫煙所のある場所へ行かない」「喫煙者と飲みに行かない」などといった先行条件が整うと行動が起こりにくくなります。

そして「不足行動」は増やしたい行動のこと。ランニングや読書、英会話などがそれにあたります。「英会話の勉強をする」という不足行動の場合は「トイレにテキストを置く」「毎日鞄にテキストを入れておく」という先行条件を整えるとよいでしょう。

そして不足行動には、それを阻害しようとする「ライバル行動」がつきもの。

勉強すると決めたのについテレビを見てしまうというのは、このライバル行動です。「スマホの電源を切る」「勉強の時間にアラームを鳴らす」などでライバル行動の発生を抑えることができます。

■続けるために行動を取りたくなる環境を!

ここまでの内容なら今までにやったことがあるという人もいるかもしれません。

実はしっかりと行動を続けるには「先行条件」をさらに詳細にすることが必要なのです。自分がどんなときにそのターゲット行動(英会話、ダイエットなど)を取りたくなるのかを明確にしていきましょう。

たとえば英会話を勉強したくなるのはどんなときかと考え、「海外映画を見たとき」「街で外国の人に会ったとき」などが挙げられるなら、なるべくその条件を整えられる環境をつくればいいということ。

反対に英会話をやりたくなくなるときが「テレビを見ているとき」や「残業をしたとき」であれば、そうならないように工夫してみましょう。

また、「結果条件」についてもどんなメリットがあるかを詳細に考えてみます。メリットを強く感じられることで行動を促すことができるのです。英会話を勉強するメリットが「充実感を得られる」であれば、それをより強く感じられるよう、自分にご褒美を用意したり、SNSに投稿したりするとよいでしょう。

本書はコミックになっているため、気軽に読むことができます。「続ける技術」を身につければ、仕事でもプライベートでも使える強い武器になるはずです!

(文/平野鞠)

 

【参考】

石田淳(2016)『まんがで身につく 続ける技術』あさ出版

2016年の女性たちの消費意欲と継続性-トレンダーズ株式会社

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