服は10着を着回すべし!お金持ちになるための「お金の使い方」

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2016.07.09

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『30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』(加谷珪一著、CCCメディアハウス)の著者は、日経BP 社の記者、投資ファンド運用会社での企業評価や投資業務を通じ、企業のオーナー社長やファンド出資者(個人投資家)など、多くの富裕層と接してきた実績の持ち主。

そのようなバックグラウンドをバックボーンとして、お金に関する数々のベストセラーを送り出してもいます。

いわば本作もそのひとつだというわけですが、特徴的なのは、「共働き夫婦のお金の残し方」に焦点を絞っているところ。

しかも、お金(と、お金に対する向き合い方)を多角的に捉えているため、「必要なこと」「考えるべきこと」「すべきこと」を深く理解することができるのです。

今回はそのなかから、「お金持ちのお金の使い方」をご紹介したいと思います。

■まとめ買いは本当にお得?

まとめ買いはたいていの場合、うまくいかないもの。著者ははっきりとそう断言しています。

もちろん、まとめて買うことができ、その品物を余らせることなく完璧に消費できれば、1個あたりのコストは安くなることでしょう。

しかし、それを最適に、そして常に実行していくためには、かなり綿密に計画を立てる必要があるというのです。

また、日用品を安く買うことは、労力ほどの効果が得られないことがほとんどなのだとか。総額5,000円の買いものを1割安く済ませることができたとしても、1,000円のムダな買いものをしてしまうことは大いに考えられるわけです。

だから、まとめ買いはホドホドにしておいたほうがいい。それが著者の考え方なのです。

■お金持ちの服の買い方は?

いうまでもなく、洋服はとても面倒な支出。いい洋服を着ていると、たしかに周囲の評価は高くなることでしょう。

しかし、高いものを買おうと思えば、どこまでも値が張ってしまうのもまた事実。そればかりか洋服には流行があるので、同じ服を何年も着られるわけでもありません。

では、どうすべきなのでしょうか?

お金持ちになるための基本は「ムダな支出を抑える」ことで、それは洋服についても同じだと著者は主張します。

そこで参考になるのは、服を10着しか持たず、うまく着まわしているといわれるパリジェンヌの考え方なのだとか。もちろんこの話には都市伝説的な側面がありますが、それでも学ぶべきところはあるというわけです。

洋服は同じようなものを買ってしまうことが多く、ほとんど着ないままクローゼットに入れっぱなしになっていることもしばしば。

しかし10着(トップス5枚、スカート3着、パンツ2本など)と決めてしまえば、そのなかで着まわしを考えるようになるため、ムダな重複支出を劇的に減らすことができるというのです。

また、服の数が少なければ支出の絶対値も少額になるので、毎年思い切ってすべての服を捨てることもできそう。そうすれば、10着という制限こそあるものの、毎年、新しい服を着られるということになります。

なお、同じことは男性のスーツにもいえるといいます。高いスーツをくたびれるまで着るよりも、それなりの価格のスーツを、毎年1着ずつ購入していくほうが経済的だという考え方です。

そしてもちろん最悪なのは、計画性なく服を購入すること。

■外食はどのように楽しむ?

外食は魅力的。ですが、お金持ちになれる人と、お金に縁がない人では、その楽しみ方にも差があるのだそうです。

具体的にいえばお金持ち体質の人は、事前の情報収集に力を入れ、質のよい食事を安い値段で楽しんでいるそうなのです。

たとえば平日の夜にはとても入れないような高級店であっても、ランチや休日には特別メニューを設定していたりするもの。外食が上手な人は、そうしたプランをフル活用しているということです。

一方、あまり計画を立てずに行動する傾向にあるのが、お金に縁がない人。いってみれば、お得なメニューに出会えるかどうかも運任せになるわけです。

回数を重ねると、こうした違いも大きな金額になってくる可能性があるので、ばかにできないといいます。

ちなみに、便利ではあるけれど注意しなければいけないのがファミレス。なぜなら、そこそこ満足できるとはいえ、客単価はそれほど安いわけではないから。

それにファミレスと同じエリアの高級店が、時間帯によってはファミレスとほぼ同じ価格帯のメニューを提示しているケースもあるので、やはり事前チェックが大切なのだといいます。

夫婦ともに生きて行く以上は、当然ながらさまざまなお金の問題に直面することになるはずです。でも、だかといって、プロのコンサルタントやカウンセラーに解決策を求めるとしたら、そこでまたお金がかかってしまうことになります。

だからこそ、まずは本書を活用しながら、夫婦二人三脚で将来について考えてみるべきかもしれません。それもまた、お金の節約につながるわけですし。

(文/作家、書評家・印南敦史)

 

【参考】

※加谷珪一(2016)『30年後もお金に困らない! 共働き夫婦のためのお金持ちの教科書』CCCメディアハウス

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