平熱が「36度5分以下」だと危険!薄毛になりやすい10の状態

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2016.07.11

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かつて成熟市場といわれたヘアケア市場が活性化しています。これは平成26年の新改正薬事法施行に伴い、区分変更がされたことに端を発しています。

厚生労働省の統計調査によれば、2014年度の育毛剤市場は1,477億円。そのなかでも、リアップ(大正製薬株式会社)は、約30%のシェアを占めており市場を牽引しています。

育毛剤のみならず、ヘアケア全体の市場規模は4,432億円。株式会社矢野経済研究所が「2000年以降は拡大傾向にある」と発表しています。

若年層に加え、30代以上の世代もケア意識が高まっているため、メーカー各社も市場拡大に向けて商品開発やプロモーション活動に余念がありません。

しかし、こうした傾向に警鐘を鳴らすのが、『髪は増える!』(自由国民社)の著者・山田佳弘さんです。育毛やヘアケアの問題点について伺ったので、ぜひご自身の状態と照らし合わせながら読み進めてみてください。

■そもそも髪の毛は自分自身そのものである

まず、多くの人は「効果のある物や方法を実行すれば、髪の毛は元に戻るはず」と思っています。

しかし、育毛剤、発毛剤、薬用シャンプー、薬にしろ、驚くような売れ行きを記録しているものも少なくないのに、薄毛人口は減る気配がありません。むしろ増えているくらいです。

以前、広告を出した際、山田さんのもとに「お宅ではなにをしてくれるのですか? 以前、レーザーでよくなったけど、通わなくなったら薄毛に戻っちゃって、効果的なところを探しているの」といった問い合わせがあったそうです。

これに対して、山田さんは「弊社では、ご相談者の問題となっていることを解決するための助言や、ケアの効果を高めるサービスは提供しますが、特別なことは提供していません」と回答。すると、「それじゃ、いいです。ほかを探します」と言われたのだとか。

なぜ山田さんはこんな回答をしたのか? それは、薄毛になるのも薄毛を改善するのも、「主役は自分だから」。

頭皮に生えている髪の毛や、いま生え出そうとしている髪の毛・毛穴内部に育っている髪の毛は、すべて昨日までの頭皮の影響で育った過去のものだからです。

「これは、次のように考えるとわかりやすいと思います。麻薬の使用を調べるときに髪や頭皮を調べると、被験者が薬物を使用しているかどうかがわかります。髪の毛が体内の毒素を排出する役割を担っているからです。

毒素に限らず、体内に取り入れたものは体全体に行きわたります。そして、毛細血管から毛を作る組織に取り込まれて細胞分裂を繰り返して伸びていきます。ということは、毛は自分の内部で生まれて育った自分そのものといえます」(山田さん)

髪の毛は自分自身。自分の内部が毛を作り出している。これらは、当たり前のことなのに忘れがちですよね。

■頭皮・心・体に余裕がないと薄毛になる!

では、主役である自分自身はなにをすべきでしょうか。この点について山田さんは、「血虚(けっきょ)」と「血余(けつよ)を理解しなければいけないと答えています。

血虚とは中国医学で、血の不足によって臓腑、経脈が滋養されないために生じる全身虚弱の症状のことを指します。

中国医学では頭髪のことを血余といいます。髪が“血の余り”だということは、体内の栄養状態が良好であれば豊かな髪が維持できるということ。

「頭皮、心、体」に余裕をなくした状態が続くと薄毛になっていきます。逆に余裕がでてくると毛が戻ってくるのです。山田さんによると、育毛剤等は、育毛ケアの補助=効果を高める助けをするものでしかない、とのこと。

ちなみに、体と心に余裕がないとは次のようなことを指します。

(1)疲れやすい

(2)風邪を引きやすい

(3)体が冷えている

(4)平熱が低く36度5分以下(35度台の低体温は好ましくない)

(5)下痢を起こしやすい

(6)食が細い

(7)忙しくて、ゆっくりする暇が無い

(8)寝つきが悪くて熟睡できない

(9)ちょっとしいたことや細かいことが気になる

(10)人間関係に気を使って疲れている

主なものがこの10点です。このなかに、思い当たるふしはありませんか?

■食欲・睡眠欲・性欲を充足させると変わる

心と体に余裕があって、全身の血の巡りがよい血余の状態とは、建物にたとえると土のなかにある基礎の部分にあたります。

土のなかなので目には見えません。しかし、この部分がしっかりしていないと土台がぐらついてしまい建物は建ちません。土台である頭皮の状態をよくするためにも、日々の習慣の改善が必要です。

心と体の余裕を改善するのは、普段の生活習慣によるところが大きく、人が生きていくための三欲が充足されるようになると改善されていきます。

体質的に持って生まれたものを変えるのは困難ですが、それでもちゃんと取り組めば改善するようになります。

三欲とは食欲、睡眠欲、性欲(人間関係)の3つを指します。そのため、「この3つを充足させるように心がけてください」と山田さんは説明してくださいました。

バランスのよい食事をとり、翌日に疲れが残らないように熟睡し、よい人間関係を構築してストレスを溜めないことが大切だというわけです。

(文/コラムニスト・尾藤克之)

 

【取材協力】

※山田佳弘・・・有限会社エーティエル工房・代表取締役。日本では数少ない頭皮と心身両面からの育毛法を助言・指導している育毛の専門家。2015年8月に上梓した『髪は増える!』(自由国民社)が4万部を超えるベストセラーに。

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