会議資料ではNGだけど「現場でお客様に喜ばれる」数字の使い方

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2016.07.12

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こんにちは。深沢真太郎です。

ビジネスパーソンを数字と論理に強くする「ビジネス数学」を提唱する、教育コンサルタントです。

カッコいいけど冷たい人と、ダサいけど思いやりのある人。

さて、最後に幸せになるのはどちらでしょう?

今回は、そんなお話をしようと思います。

■オシャレじゃないけど優秀なPOPの使い方

先日、某アウトレットモールにあるアパレルショップに入ったときのことです。店内に、数字がビッシリ書かれたPOPが置かれていました。

このPOP、よく見てみるとそのブランドの商品すべての定価に対して、「10%OFF」「20%OFF」などと割引率に対応させた実際の売価が細かく記載されているのです。

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パッと見は、たしかにやりすぎ感があります。アパレルショップなのに、オシャレ感はゼロ(笑)

でも、私はこのPOPはとても「いい数字の使い方をしている」と評価します。研修やセミナーで、お手本としてご紹介したいくらいです。

ここまで評価するのは、いったいなぜだと思われますか?

もし、通常のビジネスシーン(たとえば会議資料、たとえばプレゼンテーション)でこのように数字の羅列を見せるようなことをしたら、さすがにそれはNG行為だと思います。

とてもじゃありませんが、そんな数字をじっくり読みたいとは誰も思わないからです。なにがいいたいのか、ノイズカットしたうえで簡潔に資料にまとめるべきでしょう。

では、このアパレルショップの場合はどうか?

■お客様は割引後の価格を知りたがっている!

アウトレットモールに来場されるお客様は、プライスにきわめて敏感です。

そんなお客様がいちばん知りたいことは、いったいなんでしょう? そうです、「割引された後の価格がいくらか」です。

少なくともこのお店は、お客様は「何%OFF」かどうかより「何円」になるかのほうが知りたい情報であることを理解しています。自分たちがカッコつけるのではなく、たとえダサくてもお客様のことを考えている証です。

また、ビジネス数学の専門家の立場からつけ加えると、「○○%OFF」の計算がその場でサッとできる方はとても少ない。

たとえば定価5,900円の30%OFFを計算するとき、ちょっとストレスですよね。特に、桁の繰り上がりとかあるとアタマの中で計算するのはちょっとシンドイかも……?

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一般的な人の計算・・・5,900×0.7=4,130円

深沢の計算(ご参考)・・・(6,000−100)×0.7=4,200−70=4,130円

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そろそろまとめます。

カッコいいけど冷たい人と、ダサいけど思いやりのある人。

このお店は、どうやら後者だったようです。伝える相手や状況が違えば、数字を使った伝え方もまったく違う。会議室では不正解だけど、現場では正解な数字の魅せ方もあるのです。

(文/深沢真太郎)

 

【参考】

ビジネス数学の専門家 深沢真太郎 〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube

ビジネス数学ブログ

深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社

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